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ミリオタ高校生が異世界へやって来た!  作者: カトユー
同盟成立そして新たな戦いへ……
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第69話 戦場の女神降臨

 どもガバガバ下調べに定評のあるカトユーです。調べてるうちにこんがらがるから仕方ないね()

 ともかく久しぶりに新兵器が登場します。たぶん9割以上のミリオタが名前知らないやつ!


 例の如く星印の所は飛ばして大丈夫です。でも今回は情報源がWikipediaだけじゃないから、興味深い話があるかも!

 同盟締結から1年後、シュバルツェルナー帝国はベルムス帝国に対しライノゼ王国侵攻を提案した。まだ軍の再建が終わっていないとベルムス帝国は延期を求めたが、ベルムス帝国の作戦地域を減らすことで何とか合意させた。ちなみにベルムス帝国は西方のライノゼ王国と南方のウルズラント王国の2正面作戦になる。大変そうだねー(他人事)


 ちなみにライノゼ王国侵攻作戦は主な内容は以下の通り。


ライノゼ王国侵攻作戦


第一段階

両帝国がライノゼ王国に対し同時に宣戦布告

(この時、シュバルツェルナー帝国は自動車化部隊による先制奇襲攻撃を行う)


第二段階

北方戦線(シュバルツェルナー帝国側)では技術力の差で敵を駆逐する。出来れば北部地域の4割以上を占領すべし。

東方戦線(ベルムス帝国側)では拮抗状態以上を維持する。


第三段階

北方戦線を崩壊させ、強制的に東方戦線から兵力を抽出させる。(ベルムス帝国側を有利にする為)

また、この時点でベルムス帝国内の秘密基地からウルズラント王国への嫌がらせ(爆撃)を行う。


第四段階(最終)

王都攻略戦

ベルムス帝国の状況に関係なく、シュバルツェルナー帝国のみで先に王都を占領する。




 作戦の実施は半年後を予定している。それに向けて、軍の再編が進められた。まずは陸軍だ。今までは歩兵と戦車兵にわかれていたが、次期作戦に向けて全てが砲兵師団に変えられた。装備は全て「ML-20(M1937) 152mm榴弾砲/カノン砲」に統一された。



「ML-20(M1937) 152mm榴弾砲」

ソ連が1937年に開発した重榴弾砲。1934年に開発されたM1910/34 152mmカノン砲を、より仰角の取れる(65°)新砲架に搭載したのが本砲である。現代では曖昧だが、この仰角の拡大により名称がカノン砲から榴弾砲に変わったと考えられる。

 ちなみに、M1910/34の元を辿るとWWⅠ前の1910年にロシア帝国が開発した重カノン砲に着く。どんだけ長い間使ってるんだ…。また、M1910/34は独ソ戦時にドイツ国防軍に鹵獲され、「15.2cm KH.433/1(r)」という名称で運用された。更にはその砲弾の生産まで行われてたりもする。

 デビューはなんとノモンハン事件。長射程を活かして日本軍との砲撃戦を有利に展開した。その後はフィンランドとの冬戦争、継続戦争でも活躍し、あの大祖国戦争(独ソ戦)でも赤軍の勝利に貢献した。

 遠距離での火力支援等のため、軍司令部直属の砲兵連隊で運用された。

 また口径の大きさを買われて(対戦車)自走砲化もされた。それがSU-152とISU-152である。この2つはベースの車体で区別されている。ティーガーⅠを正面から撃破出来る強力な自走砲であった(参考に徹甲榴弾(BR-540)の場合、1,000m先の120mm鋼板を貫徹できる)。また、対戦車戦闘だけでは無く、対陣地・要塞戦にも使用された(方面軍直轄の重自走砲連隊だけでなく、戦車軍の機械化砲兵旅団にも配備され、戦線こじ開けの切り札として重宝された)。

 ISU-152の興味深い戦闘として2つ紹介しよう。まずは対戦車戦闘だ。1944年6月〜7月にかけてのバルト海沿岸でのこと。ISU-152部隊は、かの有名なオットー=カリウスが所属していた第502重戦車大隊と交戦し、8〜12のティーガーを撃破したのだ。ちなみにISU-152の損失は2両だけである。

 次に砲兵としての活躍だ。1945年1月12日、重自走砲連隊所属の21両のISU-152が107分間も砲撃を実施し、ドイツ国防軍2個迫撃砲中隊、火砲8門、1個歩兵大隊を粉砕した。使用した弾薬は980発、1両当たり約47発射撃したことになる。ちなみにISU-152の弾薬搭載量は20発である。つまり、この時は車外に弾薬を集積していたのだ。

 6,884門が製造され、戦後10年程第一線で運用された後もワルシャワ条約機構や中東、アフリカ、北朝鮮、アフガニスタン等に供与され使用され続けた。主な実戦は中東戦争。また、フィンランドでは改良型(152 H 88-37)が2007年まで使われていた。


主なデータは以下の通り。

仰俯角 -2°〜65°

発射速度 1〜4発/分

最大射程 17.23km

人員 9名



 翌日の改編指示により、2,000人規模の砲兵部隊が出来た。補給・整備は召喚で無視できるので、その全てが砲の操作に携わる。凡そ200門の榴弾砲を装備する強力な部隊となった。ちなみに同盟締結時に提供された人員(大半が徴発された農民だった)は輸送部隊に回された。

 また、砲兵部隊全員が護身用にMP40を所持していた。


 砲兵部隊は開戦まで各種装備を使いこなせるよう訓練に励んだ。

 榴弾砲について調べるためにTwitterとかで検索したんだけど、全く情報出てこないね…。日本語の資料なんてほとんど無いし。あと、プラモ多すぎ……。まあ、艦船を調べると某おフネのゲームのキャラが出てくるんでどっちもどっちといった所。とにかく榴弾砲(火砲)マニアが増えることを願うばかり。

 本文、あとがきに書ききれなかった(個人的)面白ネタとか参考にした動画とかのリンクを、活動報告の方に貼っておきます。

 ではまた次回にて!

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