第68話 同盟成立Ⅱ
ども完徹して昼夜逆転してしまったカトユーです。深夜でも眠気なし!
今回で70話目。結構書いてますね…。話は全く進んでないけど。
あと、PVが68,000を超えてました!読んでくださった方々、ありがとうございます!
シュバルツェルナー帝国の使節団(数名)は空路でベルムス帝国に入った。1年以上放置されていた秘密基地に降り立ち、そこから陸路でベルムス帝国の帝都、バルトーヴァに向かった。歩くこと半月、一行はようやくバルトーヴァに入ることが出来た。帝都バルトーヴァは大陸有数の大都市で、人口は80万人を超えていた。大陸東方の商業の中心地であり、街中は各国から運ばれくる商品で溢れかえっていた。
一行は物珍しそうに市場を眺めつつ、ベルムス帝国の政治の中心であるバルトヴァ要塞へと向かった。
元々はバルトヴァ要塞自体が市街地の範囲だったが、国土の拡張により帝都のキャパシティが不足し、要塞外に新市街が形成された。
要塞の守衛に国王への取り次ぎを頼んだが、「そんな国は知らない」とすぐに断られてしまった。仕方なく日を改めて向かったが、何かと理由をつけて断られ続けた。
使節達が苛立ち始めた頃、毎日要塞に来る使節とやらが気になった、皇子に招かれようやく要塞の中に入ることが出来た。
皇子の取り次ぎによって、皇帝との交渉の場を用意してもらえることになった。
数日後、要塞からの伝令によって交渉が始まった。まずは、シュバルツェルナー帝国の概要を説明し、同盟を締結したい旨を伝えた。その後、より具体的な内容をベルムス帝国側に伝え、その日の会議は終了した。
ちなみにベルムス帝国に提案した主な内容は以下の通りである。
「両帝国同盟案」
1、ベルムス帝国はシュバルツェルナー帝国を国家として承認する。
2、どちらか一方が何者かに攻撃された時、両国は共同して之に対処する。
3、戦時中は両国間の往来を自由に行うことが出来る。
4、両国の間で人員、物資の提供を円滑に行うこと。
そして、秘密条項として、
(5)、ライノゼ王国を同時に攻撃し、之を占領した場合、戦果に関わらず両国で之を分割する。
というのがあった。
最初は難色を示したベルムス帝国側だったが、一項目の共同して対処の部分に、シュバルツェルナー帝国が10万人規模の戦力10万人規模の戦力を派兵することや秘密条項で譲歩(東方の穀倉地帯の割譲)した結果、簡単に締結出来た。
締結の翌日、ベルムス帝国内外でベルムス帝国とシュバルツェルナー帝国の軍事同盟「バルトーヴァ同盟」の締結が発表された。
内外のこれに対する見方は概ね一緒だった。それは「シュバルツェルナー帝国って何処よ?」という根本的な疑問である。
一方、この発表に慌てたのがライノゼ王国であった。この国(の上層部)だけはシュバルツェルナー帝国を危険視していた為、同盟の真の目的に気づいたのだ。すぐさまライノゼ王国は、ウルズラント王国に対し、援軍の派遣要請と戦時体制移行を要求したが、シュバルツェルナー帝国を知らないウルズラント王国側はこれを黙殺した。
結果的に王国同盟対帝国同盟という構図が明確になり、再び大陸東方に戦争の気配が迫っていた。
さて、ベルムス帝国とドンパチやったのに今度は同盟…。いつの欧州情勢ですかねぇ(困惑)
次回は第二次ライノゼ王国戦の作戦会議?です。まだ書いてる途中なので、作者にもわからない!
ではまた次回にて!