第64話 整備員ガン泣き案件
……。
ども、前回からめちゃくちゃ間が空いたカトユーです(冒頭の挨拶気まずい…)。
失踪してないし文も書いてたんですよ(言い訳)。寧ろコロナ自粛やら何やらで時間は余りまくってましたし(尚その間に何をしていたのか全く覚えていない模様。ワンチャン異世界行って世界を救ってたのかもしれないね(迷推理))
まあ、これからもボチボチ書いていこうと思いますのでよろしくですー
☆に囲まれた部分は読み飛ばしても大丈夫です!
今までの爆撃で、敵が我々に対して有効な反撃手段を有していないことがわかった。よって、今日からは前日の出撃と全く同じことを繰り返すだけの作業だ。尤も整備員や搭乗員達の疲労は半端ないが。
自分は朝早くに起き、機体の状態を確認して指揮所の前で隊員達を激励し、彼らの出撃を見送る。帰ってきた隊員の戦果報告を聞いて翌日の作戦を練る。これを繰り返しだ。
一週間ほど経った時、出撃した隊員達の話を聞くと、あまり爆撃の戦果は無いようだ。というのも、敵が我々の攻撃方法を理解して対策をとっているようだ。今まで通り物資の損害は大きいようだが、逃げ惑う兵士の姿は殆ど見られなくなったらしい。
この話を踏まえて、自分は戦術の見直しを始めた。そして、これまでの昼間爆撃をやめ、朝暮爆撃に切り替えることにした。幾ら物資を減らしたところで、この文明なら遠征軍による略奪、徴収といった手段もあるだろうし、すぐに戦意が落ちることはないだろう。朝暮爆撃にすれば、彼らの休息時間を潰し、戦意は簡単に低下するだろう。そういったわけで朝暮爆撃を開始することにした。
翌日から朝暮爆撃の実施に向けて我々は動き始めた。まずは飛行場の整備だ。
離着陸が夜間であるのは決定事項なので、飛行場に夜間離着陸用の設備を設置する。基本的にはWWⅡ後期の空母に設置された物を流用した。他に地上設備として「ジー(GEE)」、「オーボエ(OBOE)」両電波誘導システムを導入した。これらは1942年後半に英空軍がドイツ戦略爆撃に利用した爆撃機誘導システムである。また、これに必要な通信局はベルムス帝国領内に建設された。必要な人員は帝都の女性を充当した。
また、爆撃機誘導システムに合わせて一部航空機の改修、機種転換を行った。既存の作戦機であるJu 88はイギリス製のレーダーを搭載した。また、予備機の一式陸攻の一部はランカスターに変えられた。
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ランカスターはWWⅡ後半に英空軍で活躍した長距離戦略爆撃機だ。元々はマンチェスターという双子式エンジン(液冷24気筒!)を搭載した機体だったが失敗。それを安定の4発機に改修して完成したのが本機である。巷ではスピットファイア、モスキートと並ぶイギリスの名機と言われている。
最大の特徴はなんと言ってもその巨大な爆弾倉である。全長約10mに及ぶ爆弾倉には、当時のありとあらゆる種類の爆弾を積むことが出来た。というか、後年にはランカスター専用の爆弾がつくられていたりもする(いつぞやのトールボーイやグランドスラム)。搭載例としては500ポンド(227kg)爆弾14発(3.2t)、4000ポンド(1,814kg)爆弾と焼夷弾2,832発等である。日本ではちょっと考えられないよね(連山とか深山とか)。
銃座は7.7mm機関銃8門と心許ないが、夜間爆撃がメインだった英空軍には大口径機関砲が必要なかったからだろう。
余談だが燃料搭載量は最大で9800L。補給処壊れちゃうって……
ダムバスターで有名なランカスター。気になった貴方は早速調べてみよう(英国面へのお誘い)。
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ちなみに本機を導入したのは、H2Sという地上識別レーダーを運用するためだ。これは自機の位置を正確に把握するための装置である。これまたイギリス製のものである(イギリスの科学は世界一チイイイイ!!(ガチ))。
装備、施設の用意を進めるのと並行して、要員の育成も進めた。
まず偵察隊。彼らが目標の詳細を持ち帰ってもらわないと話が始まらない。新鋭のランカスターの運用方法を学ぶと共に練度の底上げを進めた。
次にレーダー施設の人員である。帝都から前進してきた女性部隊は、レーダー技術に関することをイチから学んだ。時間を掛けたくないので、いきなり実機を使った実践練習だった。万が一壊れても自分が新しいものを召喚すればいいだけだし(ここ米帝プレイ)。
そして爆撃機隊の乗員である。昼間爆撃とは離着陸も飛行も勝手が違う。それに慣れるため、夜間、早朝の飛行、爆撃の練習を毎日繰り
返した。何、月月火水木金金の精神だよ()
一ヶ月半ほどの猛訓練で全部隊が実戦レベルに達した。ちなみにこの中で一番楽だったのは整備員である。やること自体何も変わらないからね……
ようやく出撃だ。日暮れが近づいた午後4時半、最初の爆撃機隊9機が飛び立った。
1機がエンジンの不調で引き返したこと以外、特に何かがあったわけでもなく8機が目標に到達。そして全弾を投下して帰投した。作戦は成功である。
しかし翌朝の戦果偵察によると、敵の進軍は全く止まっていなかった。朝暮爆撃でも効果が薄いなら、もう反復攻撃で敵戦力を減らしていくしか無いだろう。
……翌日からは猛烈な反復爆撃を行うだけだった。
正直、WWⅡの爆撃機なんて一式陸攻やB-29等の日米機しか知らなかった俺氏。ランカスター…というよりトールボーイとか中々英国面溢れる兵器じゃないですか。ついでにグライフなんかも調べたりしたから出してみたいね〜。なんにせよ、爆撃機を運用するにはそれ相応の人員、設備を整えねば(汗)
次話は既に書き終わってるので1週間以内には投稿されると思います。たぶん。
ではまた次回にて!




