表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミリオタ高校生が異世界へやって来た!  作者: カトユー
邀撃戦
43/87

第41話 農業体験

 ども!嘘つきなカトユーです。

 ……本当にすみませんでした。昨日中には書ききれませんでした。

 それから数日が経ったある日、自分は再びアルノーツ村に降り立った。農業の指導をしてくれる人を連れていくためだ。


「お待ちしてました」


 アルノーツ村の村長、ハインツが出てくる。自分は「待たせたな」と言って彼の家へと入っていく。家の中には、程よく引き締まった身体をもつ男が3人いた。


「彼らが私達から派遣する農業指導者です」


 そう言って紹介された彼らはそれぞれ挨拶をする。それぞれの名前はジン、ブルダ、ハンスらしい。


「では、私はこれにて……」


 そう言って、ハインツは足早に去っていく。残されたのは自分含めて3人。忘れてもらっちゃ困るが、自分は人見知りかつコミュ障だ。(ドヤることではない)


「じゃ、じゃあ自分達も行きますか」


「「「はい」」」


 ……うぉー、めっちゃ気まずい!!

 なんか話す事ない?あ、そうだ!


「何で君達はこっちに来てくれるって言ったの?」


 そう聞くと、ハンスが答えてくれた。


「なんとなく俺達が行けって感じだったんですよね〜、まあ少し経験を積んだ中堅だったからですかね〜?待遇が良いって聞いたんで俺達は快諾したんだよ」


 ああ、そういうことか。確かに彼らは自分より少し年上(大学生くらい?)だった。

 彼らを飛行場に連れていき、飛行機を案内した。やはり彼らも飛行機を見たことが無いようで色々と説明させられた。まあ、最終的には特殊な魔法を使ってるって言ったら、めっちゃ尊敬された(なんで?)

 ともかく時間はかかったが無事に帝都に着いた。ここで現在の帝都の様子でも話そうか。最近は、歩兵は訓練しかすることが無いのでインフラ整備(道路敷設、建築)ばかりやらせている。ロードローラー等の新型の機械を導入して効率的な作業を行うことが出来るようになった。今では、3本の4000m滑走路と2本の2500m滑走路を有する巨大な飛行場になった。いずれも舗装をし、今すぐにでもジェット機の運用が可能な状態である。

 市街地に目を向ければ、巨大な建物が目を引く。帝国の中枢、総司令部庁舎だ。強固なコンクリート造りの建物で、フロアは5つもある。

 住宅街も4階建ての集合住宅が整然と並ぶ巨大な区画だ。一兵卒まで8畳以上の個室が割り当てられている。ここには現在650名を超す兵士が入居している。

 ちなみに皇帝である自分はと言うと……

 8畳の部屋で寝起きし、仕事をしている。狭くね?と思うかもしれないが、個人的には狭い空間の方が落ち着くのだ。会議室より狭い部屋なので総司令部庁舎の一角に入れてもらった。職場まで徒歩0分!仕事が捗るね!(社畜)


 ともかく、街というよりかは一つの基地のような景色にジン達は感嘆の声を上げていた。

 飛行機から降りたあとは少し街の案内をしてその日は解散した。

 翌日、ジン達とともに畑へと向かった。彼らのアドバイスをもらうためだ。

 畑に着くなり土を触り険しい表情になった。なんかヤバかった?


「魔境と言う割には土の状態は結構良いね。でも、土の感じが良くないかな〜」


 やがてハンスはこんなことを言ってきた。

 どうやら、土自体には問題は無いらしいが、場所によって土のバランスが良くないらしい。

 しばらくして、ハンスは詠唱を始めた。何か魔法を使うのか??


「土に神に願う。願わくばこの土地が良きものとならんことを!」


 そう言うと目の前の土が、まるでミキサーにかけたかのようにかき混ざった。


「ふぅ。これで大丈夫だと思うよ〜」


 そう言った彼の前には畝まで揃った綺麗な状態になっていた。少し遠くはまだ魔法を使う前の状態だが、この様子だとトラクターとか要らなくね?


「これはなんていう魔法なんだ?」


 自分がそう聞くとこいつ知らないのか?みたいな顔をされてが、長々と丁寧に説明してくれた。

 聞けばこれは土属性の生活魔法で、かき混ぜ魔法というらしい。……とてもわかりやすくて良いと思うけど、もっとカッコよく出来なかったのか?この魔法は魔力を持つ農民なら誰でも使えるらしい。この魔法を使うことで、地中の栄養のバランスを整え、作物を育てる準備が出来るらしい。ここまで聞けば、生産量増やせるのでは?と思えるかもしれない。だが、そう上手くはいかないらしい。と言うのも、元来農民が持つ魔力はとても少なく、生活魔法でも乱発は中々出来ないのだ。それに、魔力の無い人間も割と多く居るので、その人のためにも魔法を使う。農村では集落内での助け合いは当たり前なので、誰か一人が魔法を独占するような事は無いのだ。こういった事情があって、便利な魔法があっても国全体の穀物の生産量が伸びないのだ。


 その後もジン達に色んなことを教わった。いくら異世界から来たとはいえ、農業は専門外なので全てが初めて聞く話だった。勿論、自分だけが学んでも意味は無いので、明日からはエルフ達にも学んでもらおうと思う。

 果たして人間とエルフは仲良く出来るのだろうか……

 農業についてはホントに軽く触れる程度でお願いします!

 勿論、マジレスも受けつけますが…

 次回は今週末に出せると思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ