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ミリオタ高校生が異世界へやって来た!  作者: カトユー
番外編1
39/87

皇帝の優雅な休日 1

 ども〜、調子こいて新作あげたけど全く見向きもされないカトユーでーす。「異世界転移ってさ……良いよね。」って話です。よろしくね!


 今回は、本編より数年後の話です。(こんな未来になってるんですね〜)

 自分は今、休暇を利用して山の中にある兵器試験場に来ている。ここでは、日夜新兵器の試作品の性能をチェックしている。管轄は、軍事省新装備研究開発科である。名前はまんまだな。

 第1試験場と呼ばれるここは北海道がすっぽりと入るくらい巨大な場所だ。広大な敷地の中では、砲兵が使う大口径榴弾砲の試射や新型戦車の実地試験が行われている。また、近くの第2試験場(航空機用・飛行場)からやってくる対地攻撃の標的が置かれている。

 そんな、巨大な敷地の端っこに自分はいた。今日は久しぶりの休日を楽しむためにここにいた。え?休みの日は自室でゴロゴロしないのかって?そりゃ、勿論ゴロゴロしたいけど、それ以上にやりたいことがあるんだよ。

 数人の部下を前に俺は、戦車やら榴弾砲やら対空砲を何種類も召喚する。T-34/85だったりティーガーⅠだったり……。とにかく古今東西色々な物を出してみた。


「よしお前ら、操縦席や砲手席に座ってくれ!」


 部下を戦車に乗せ、自分は車長席に陣取る。まずはティーガーⅠだ。言わずと知れた、ドイツの重戦車だ。個人的には、ティーガーⅡよりこっちの方が好きだ。この角張った大きな車体!最強感がめっちゃ溢れている!(※個人的な意見です)

 そんなカッコいい戦車に乗り、ハッチから身を乗り出して周囲を見渡す。あゝ、なんていい気分なんだ……。


「操縦手、戦車を走らせてくれ」


「はいっ!」


 そう言って、操縦手の彼は戦車を前に動かす。加速はそこまで良くはないが、速度がのってくると心地良い風が吹き抜けていく。某国の兵士が戦車内で紅茶を飲むのも頷ける。しばらく走り回ったあと、即席の陣地に停車させた。


「砲手、1時方向に標的。狙えるか?」


 そう言うと、砲手は少し唸ってから


「いけます」


と答えた。


「分かった。撃つぞ。撃てっ(フォイアー)!」


ドォンッ!

8.8cm戦車砲ー元々はアハトアハト高射砲ーが辺りに重い音が響き渡る。


 見れば、目標から少し離れた所に着弾している。


「次弾装填!急げ!」


「装填完了!」


「撃てっ(フォイアー)!」


ドォンッ!

続けざまに2発目の射撃だ。双眼鏡で目標を確認すると、砲弾が命中し煙をあげていた。


「命中!2発目で当てれたか」


 そう言うと砲手の男は顔を綻ばせた。


 その後も、T-34/85や10式戦車、Ⅲ号戦車に乗ったりした。

 乗ってみた感想は、Ⅲ号戦車が神ってこと。10式戦車を比較対象から除けば、Ⅲ号戦車ほど扱いやすい戦車はなかった。それに見た目が可愛いよね!


 午後からは航空機に乗りまくった。最新のF-35を始め、JAS39 グリペン、零戦二一型、UH-60JAなんかに乗ったりした。やっぱ、音速飛行は楽しいね。(スピード狂)


 翌日は別の場所に移動した。第3試験場だ。多くの人が予想しているだろうが、ここが艦船の試験を行う場所だ。ドックや艦砲射撃の標的、沿岸砲台なんかもある。

 そこで自分は戦艦大和や軽巡矢矧、空母大鳳を召喚して色々やった。46cm砲による対空射撃とか、矢矧で最大速力を試してみたり、大鳳で艦載機の発着艦訓練をしてみたり。艦船の色々な任務を行ってみた。

 その後には二式大艇に乗ったりもした。二式大艇では、航続距離を活かして長時間飛行を行った。具体的には往復2000kmの空の旅だ。勿論、レーダーで監視しているので敵がいないことは確認済みだし、のんびりと飛ぶことが出来た。

 現在、高度3000m。どこまで行っても空の蒼と海の碧が広がっている。朝飯を食ってから出発したので、そろそろ昼飯時だ。


「皆、昼飯を食うぞ」


 そう言うと、さっきまで死人のような顔をして「暇だ……」なんて言っていた乗員達の表情が明るくなった。

 意外に思うかもしれないが、この二式大艇には長時間の飛行に備えて自動操縦装置は勿論のこと、なんとトイレや冷蔵庫も設置されているのだ。自分は冷蔵庫から人数分のサイダーを取り出し、それを飲みながら竹の皮に包まれた梅干し入りのおにぎりを食べた。ふう、最高の気分だね。

 やがて、機体は1000km地点を通過し元の方向へ変針する。帰りは特に何事もなく試験場海域に無事帰ってきた。ただ、2000kmをノロノロと遊覧飛行しただけであったが自分はめちゃくちゃ楽しめた。だって、憧れの二式大艇に乗れたんだよ?それだけでも幸せなのに、自分で操縦することが出来たのだ。


 こうして大満足の内に、自分の短い休暇は過ぎていくのであった……

 どもⅢ号戦車がロリっ娘に見えて仕方がないカトユーです。(←変態)い、いや?あの小ささが良いんだよね。あと、独国の電撃戦を支えた名戦車だよ?そりゃ、好きになるしかないでしょ。(謎理論)

 似たようなⅣ号戦車は好きじゃないです…。あいつ、終戦まで長砲身なんたらとかで活躍したし。僕は報われない兵器の方が好きだし。


 ともかく、次からはまた本編へ戻ります〜明日投稿しますね。ワンチャン、休校に…そうすれば2話連続投稿も夢ではない!



二式大艇

最近、某サークルな雑誌の特集に出てましたね。やったぜ。

 まあ、この機体の良い所はデザインですよね。グッドデザイン賞あげたいくらい。特に、離着水するところを収めた一枚なんて芸術ですよ、ホント。性能面でも、飛行艇の中では頭一つ秀でている完璧な機体。そして、戦後もUS-2に技術が活きている!はぁはぁ……、まさしく非の打ち所のない機体ですね。

 ちなみに一番好きなのは二二型。翼端フロートが引き込まれた時の見た目はマジ神(語彙力)

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