第2話 ニューギニアの戦いもどき 1
どうもカトユーです。
やっぱり、異世界編は書きやすい!無駄な制限無くのびのびと書けます。
そして、趣味全開でいきますよ!
目を開けると、鬱蒼とした森があった。冗談ではない。身一つで森に一人とか、自殺志願者かよ。
嘆いても仕方がないので、今あるものを確認する。
うん、すごい格好だ。
大日本帝国陸軍の茶褐色の夏衣袴だ。ちなみに、日露戦争の頃のもので、着心地はそんなに良くない。一回、軍服は着たいと思っていたが、海軍の防暑服だったのだが。
そんなものだから、異世界に来たと言うのではなく、サバゲーやりに来た人だ。それも、結構ガチな奴。
そして、近くの木の上にあったのがささやかな女神様からのプレゼント。
そこにあったのは······
三十八式歩兵銃、背嚢、コンビーフ一缶、約七合半の白米、飯盒、携帯天幕、水筒等の行軍装備一式。そして何故か蛮刀。まあ、軍刀よりかは実用性があるか。
しっかし、何の情報も無しはさすがにきつい。そう考え、❬コール❭を使う。
「コール」
「どうかしました?」
アテナの声だ。若干、笑いをこらえている気がするが。
「地図みたいなものってあるのか?」
「ないです」
早い!もうちょい、謝罪とか理由を述べてもらいたい。
「なら、目の前の道をどっちに行けば良い?」
「うーん、向かって左が人間の町で反対がエルフの村」
「どっちが近い?」
「エルフの村ね
けど、エルフは人間嫌いだから注意してね」
プツン。
そんな会話で切れてしまった。だが、有益な情報だ。
整理すると、
・地図は無し
・人間がいて、文明が存在する。
・エルフがいる。
・ここから近いのはエルフの村。
・但し、エルフは人間が嫌い。
っていうところか。中々、厳しいな。それに、エルフの村までの具体的な距離が分からない。どうしたものか。
エルフの村がここから見える。なんてことはない。それなりの距離があるのだろう。
今は空腹ではないし、日もまだ高い。進めるだけ進もう。
背嚢を背負い、三八式を手に持ち歩き始める。
この森は、いわゆる照葉樹林と呼ばれるもので日の光が入りやすく、森の中でも明るい。そこから推測出来るのは、温帯であり四季があるであろうということだ。それに、降水量もそれなりに期待できる。ほっとした。それこそ、ここがジャングルだったりしたら、絶望していた。
道ははっきり言って悪路だ。一応、馬車か何かが通ったような痕跡がみられるが膝丈程の雑草が生い茂っていて歩きにくい。そんな、道を蛮刀で切り開きながら進む。
何時間そうしていたのかは分からない。しかし、日が沈みかけているので、五時間以上蛮刀を振るっていたことになる。そろそろ、寝床を考えるか。······どうしよう。火を起こすのはどうにかなるとして、寝床を考えていなかった。自然界は夜になれと脅威を増す。当然、野生動物に気をつけなければならないし、エルフがいるような世界ならば魔物、モンスターの存在もあり得る。そうなると、装弾数五発の三八式では心もとない。それに強力な魔物の場合、七ミリもない弾ではダメージを与えられないかもしれない。
最悪の事態を考えつつ、火をおこして米を炊いた。ちなみに、半合だけだ。明日からも必要なので夕飯、朝飯何なら昼飯分くらいだ。節約しないとどうなるか分からないからな。
そんな少量のご飯を一人つついて、平らげる。満足感などあったものではない。現に腹がもっとよこせと言ってくる。
結局、携帯天幕を屋根の様に張り、そのしたで地面に寝転んだ。空腹を睡眠で誤魔化すのだ。
日が沈み、辺りは闇に包まれる。そして、どこからか得たいのしれない生物の鳴き声が聞こえてくる。火の始末もしたので、見つかる確率は低いが
「ギャッ!ギャッ!」と聞こえる度に緊張する。
そんな風にびくびくしながら異世界生活初日は終わっていく。
眠い。その一言に尽きる。地面で寝て、得体のしれない生物の鳴き声を聞きながら寝られる剛の者がいるならぜひ会ってみたいものだ。
重たい瞼をこすりつつ、昨日炊いた飯を食べる。うん、ガリガリで食えたものではない。ただ、水が少ししか無いので、早めに水源を見つけないと本格的にヤバい。異世界で餓死とか笑えない。
若干フラフラしつつも、今日も前進する。あと、水の音がしないか探る。
無我夢中で草を凪ぎはらっていたら、昼になっていた。異世界にきて、一度も満足したことの無い腹が文句を言ってくる。今日は水だけで、ご飯は夜だけにするつもりだ。バカなのか?って?そんなことを言われても、終わりの見えないこの道中で飯が無くなったら、死亡確定だろう。節約しないといけないのだ。
こうして、小休止をいれつつぶっ続けで十時間進み続けた。その間、生物には会わなかったし、景色も変わらなかった。
さすがに空腹で倒れそうだ。日が沈む前に飯食べて寝ないといけない。茶碗半分もない握り飯を食べて、寝転ぶ。そこには、前世では見れなかった満天の星空があった。そう言えば、宇〇兄弟でも絶望的な状況で満天の星空を見ていたな。何となく、自分と重なって見えた。
そして、就寝。
疲れすぎたおかげで今日はぐっすり眠れた。
三日目。そろそろ何かしらのイベントがあっても良いのではないかと思ってしまう。だが、今日も収穫無し。
四日目からは何も考えなくなった。ただ、機械のように目の前の草を刈っていった。そうして、十日たった。今日は最悪の日だ。懸念していた水がついに底を尽き、七合あった米も一粒残らず食べてしまった。計算が合わない?そんなの目分量だし、たくさん食べたいという欲に負けてしまったからな······
残りの食糧はコンビーフ一缶。そして、水は無し。絶望的だ。
今日明日で水を見つけなければ、野垂れ死ぬ。
死が迫っている。それだけで自分は怖くなり、精神を蝕まれる。
そして、十一日目。朝にコンビーフを食べて、食糧はゼロとなった。本格的に食糧探しをしなければならないようだ。今は、朝の八時頃だろう。あと、九時間以内に水を確保できなければ、そのうち脱水症状に陥るだろう。逆にここまでもったのは、ここの気候が過ごしやすいことだろう。
さぁて、水を探すか!
どうでした?
どうも、食事シーンがうまく書けない······
次回から少しずつグロい描写が出てきますのでご注意を。