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ミリオタ高校生が異世界へやって来た!  作者: カトユー
いざシュバルツェルナーの森へ!
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第19話 制圧射撃は気持ち良いぞい

対花粉戦闘に備えるカトユーです。杉とか植えたやつ、絶対許さないからな。

とまあ、休日は家に引きこもっている人の戯れ言は置いといて、今回はは大正義ブローニングの回ですよ!

 スキルで召喚できたガムを噛みつつ魔物を待っていると、一キロ程離れた草むらにガヤガヤとうごめく黒っぽい塊が見えた。あれが魔物の群れかと何処か他人事のように考えつつ、ブローニングのコッキングレバーを後方にひき、射撃態勢に入る。

 十分も経てば一匹一匹の様子がわかるようになった。よしきた!と思いつつ発砲する。バババババッと音をたて、弾丸の嵐が奴らを襲う。奴ら、ゴブリンの群れは何が起きたのかは分からず混乱していたが相手が自分一人だと気づいたようで、グフフッと嗤いながら悠々と歩を進めてきた。

 給弾ベルトはいくつでもあるが、一人で装填するのは面倒で時間がかかった。クソッと思いつつ装填が終わると即座に第二射に入る。あとはそれの繰り返しだ。撃って装填、撃って装填を繰返しているうちに千匹はいたであろう魔物の数は僅か百を数えるばかりになっていた。ここまで数を減らしてようやくゴブリン達もまずいと思ったのか散り散りになって逃げ帰っていった。あとには、無数のゴブリンの死骸があった。

 使った弾は三千発以上かと数えつつ休憩していると、ディッカー達がこちらへ走って来るのが見えた。


「おいっ!あれはお前が全部殺ったのか!」


「他に誰がやったと思うんだ?」


「まあ、そうだけどよぉ。普通、一人でゴブリンの群れを撃退するなんて無理だ!」


「でも、目の前にゴブリンの死骸があるわけだし、信じてくれよ」


「うーん。そうなんだが······」とぐちぐち言いつつディッカーは引き下がってくれた。その代わり、フェルディが


「お前、強かったんだな」


と一言だけ感想を漏らしていた。そりぁ、異世界の兵器だからね、強いに決まってるよ。


「お前はどんな武器で戦ったんだ?」


ここでディッカーが答えるかどうか悩ましい質問をしてきた。出来れば銃の存在とか言いたくないし、色々と勘ぐられそうだからなあ。でもまあ、ディッカー達なら教えてもいいよな。


「これを使ったんだ」


「なんだこの黒い塊?アーティファクトかなんかか?」


ああ、その手があったか。いやでも、それを持ち歩いてても怪しいやつだよな。


「アーティファクトでは無いんだけど西の国から持ってきた魔力を使った飛び道具だよ」


あながち嘘ではない。何故ならブローニングが開発されたのはヨーロッパから見て西にあるアメリカだし。(おそらく雰囲気的にここは中世西ヨーロッパみたいな感じだし)魔力はうん。ノリで出てきた。だってこの世界大抵のことは魔法とかで済みそうじゃん?現にディッカー達も「へえ~、こんな武器があるのか」って観察してるし。


「それにしてもこいつの攻撃力は凄まじいな!」


「音も凄かった」


それぞれディッカー、フェルディの言葉だ。あ、音聞こえてたのね。


 その後、適当に補足したあと、的を用意して実際に撃ってみたりした。そこで、連射速度に驚いていた。当然、弓より速く次を打ち出せるからな。


 一通りブローニングの説明が終わった後、遅めの昼飯となった。その席では村長や村人達に感謝されたりもした。


「この度は本当にありがとうございました。今何か用意できる訳ではないですが、またお越しになった時までには金品を用意しておきます」


金品か~。あんまり要らないな~。

あ、今後の為に交易の話でもしとくか。


「金品は別にいい。それより、今度、シュバルツェルナーの森を開拓し、新たな集落が出来る。自分はそこのリーダーとなる。ついてはその集落との交易をしてくれないか?」


 そう言うとハインツは驚き、近くの者と話始めた。数分待つと話が終わったのかこちらを向いて話始めた。


「もちろん、歓迎します。と言いたいのですが、この村に取引するような物が無いんです」


と申し訳なさそうに言われた。確かにこの村には何も無い。ただひとつを除いて。


「別に大層な話じゃない。この村の食料を少しこちらに譲ってもらいたいたけだ」


 思っていなかった解答に村長達は慌てた。別に彼らは食料が無いわけではない。寧ろ彼らは小麦は村では消費しきれない程に生産されている。しかし、彼らのほとんどは痩せ干そっている。何故か?それは、どれだけ作っても領主が税だの差し押さえだの適当な事を言ってほとんどを回収しているのだ。それ故に、村人達は満足にパンを食べられていないのだ。

 そんな説明をされつつどうしようかと考えた。ふと、目にはいったのは酒だ。無論、自分は高校生なのでまだ酒は飲めない。だが、その嗜好品等を取引材料にすればどうか。


「食料と言っても酒でも野菜でも何でも構いません。食べられる物ならなんでもいいです。これならどうですか?」


 それならいい。と快諾された。もとより、()のこの村の食料生産能力には期待していないからな。今のビジョンはこうだ。前提としてここの立地がいいということ。銃座を用意するときに気づいたが土の状態がいい。それに加え、近くに川が流れ、周囲は比較的なだらか丘陵地帯だ。つまり、ここは農業に適した土地ということだ。だからまず、生産能力をあげる為に交易と称してトラクターや肥料をあげる。(スキルをいじってて気付いたのだが戦車の前にトラクターもあったのだ。また肥料は原料となる物質が毒ガスの原料等として簡単に用意出来たのだ)

そうして、この村の農業を発展させる。その後は、しばらく放っておき自分達が力をつけた時に武力でここを併合すれば食料を自給自足で賄えるという算段だ。自分はまだ国を興す事を諦めてはいない。この世界を変えてやる。


 ひとまず、交易の件は両者納得がいったので詳細はまた今度ということになった。その後は村人達と一緒に旨い飯を食べてその日は終わっていった。(飯の描写は無いぞ!)

思ったより戦闘シーンが書けなかったので、追加で話をつけときました。

うーん、毒ガス兵器や核兵器は使っても良いのだろうか…。悩みどころさんですね。

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