第13話 オワタ (by カトユー)
どうもどうも!
カトユーでございます!
(某世界の果てまでいくクイズ番組)
今回は久しぶりの投稿&カオスな内容です。
あと、胸糞かもしれませぬ。
斥候兵が去った後のこと。
三千人とみられた軍は実は五千人を超えていた。
「行ったか?」
「はい。すでに帰還したと思われます」
「そうか。追跡はどうなった?」
「三名程で行っています」
「そうか」
「全軍!止まれ!」
「「「はっ!!!」」」
~三日後~
「追跡していた者達が帰ってきました!」
「わかった。連れてきてくれ」
・・・
「追跡ご苦労だった。奴らはどこにいる?」
「予想通り街道から少し入ったところにいました。ここからは五日少々で着きます」
「うむ」
「どういたしますか?」
大将らしき人物の側近が急かすように問う。大将は少し思案顔になったが、すぐに顔を上げて
「一週間後。一週間後に総攻撃を行う!敵の目の前まで進軍せよ!」
敵が我々の位置を掴んだとは露知らず、エルフ達は戦いの用意を着々と進めていた。
「一応、敵に備えておこう」
「「「わかりました!」」」
エルフ達の士気は高い。何しろ、これ以上負ける訳にはいかない。自分の命ひいてはエルフという種族の命運が懸かっているのだ。
とはいえ、魔法も満足に使えず、戦闘力はほとんど皆無だ。
「アルフ達は迎撃準備をしてくれ」
「わかった!」
装備一式を抱えて集落から出ていった。
そんな風にあわただしく一週間程過ぎていった。
ちなみに、銃も満足に用意出来ず。最終的に二十丁程しか手元にない。
接敵してから十日たった日。突然、奇襲攻撃された。その日は辺り一帯が霧に包まれていた。
日が昇る前、つまりエルフ達が起きる直前だった。
パンッパンッという乾いた銃声が散発的に聞こえたあと、エルフがあわてて自分を起こしにきた。
「大変です!人間が攻めてきました!どうしますか!」
あわてて外に出るとそこには悲惨な光景が広がっていた。
至るところに死体が転がり、地面を紅に染めていた。
やめて、助けてと悲痛な叫びをあげるエルフがたくさん視界に入った。覚束ない足取りでふらふらと歩いていると突然、
「何故、人間がそこにいる!裏切り者か!」
重そうな甲冑を身に纏った大男が首元に槍を向けてきた。
反射的に両手を上げ、交戦する意志がないことを示すと、
「お前、エルフに閉じ込められていたのか?辛かっただろうに」
といきなり一人解釈し、抱擁してきた。
「誰か!食べ物と水持ってねーか!」
そういってわらわらと兵士が集まり、辛かっただろう?大変だったな、もう大丈夫だ。と口々に励ましてきた。
このようにして、エルフと人間の戦いは一方的な虐殺で幕を閉じた。
生き残った数少ないエルフ達は両手を縄で縛られ、地べたにうつ伏せにされていた。そのうちの一人と、目があった。激しい憎悪。それだけを感じた。大方、売国奴とかそういうことを思っているのだろう。
暫く歩いて、本陣らしき場所が見えてきた。
「今から大将のヴィーナ・レベッカ様に会ってもらう」
はあ。大将に会うんですか。どんな人なのだろうか。
案内役につれられ本陣の奥まで行く。
「救出した人族を連れてきました」
「入れ」
う、うん?女性?
許しをもらい、部屋の中へと入ると中央に凛々しさを感じる女騎士がいた。
「他の者は出ていってくれ。二人きりで話をしたい」
そう言った後、ほんの一瞬だけ意味深な目でレベッカ?がこちらを見てきた。側近等も不思議そうにしながらも部屋を後にした。
部屋で二人きりになり少し経った頃、ようやくレベッカ?は口を開いた。
「貴様が首謀者か?」
ただその一言だった。何のとは今さら言う必要は無いだろう。
「そうですよ。ですが何故そう思ったのですか?」
「これだ。エルフの奴らが金属加工など出来る筈がない。なら、エルフ以外の種族が持ち込んだことになる。そして今、人族の貴様がエルフの集落にいた。つまり、貴様がエルフに武器を渡し、反乱を起こさせたのだろう」
レベッカが出してきたのは歩兵銃だった。おそらく、アルフ達の誰かが殺られた時に見つけたようだ。
「気になることがある。何故貴様のような小僧がエルフの反乱の手助けをしたのだ?」
「さっきから反乱、反乱うるせーな。お前らが勝手に攻めてきただけだろうが!反乱じゃない、お前らの侵略なんだよ!」
つい、かっとなって怒鳴ってしまった。冷静になり、レベッカ?をみると······
嗤ってる?
「そうか。侵略、か。しかし、エルフなんぞに情けなど不要。奴らが我々の命令に従わないからだ」
「ほーう。エルフは人族より下の存在ということか」
「当たり前だ!この世界で一番偉いのは人族であって、エルフや獣人は人族の言うことに従っていればいいんだ!」
うわー、聞いていた以上にヒドイことになってますやん。人族至上主義とかヤバい。洗脳されちゃってるよ。
「わかったわかった。人族が一番なんですね」
「もちろん、そうだとも」
「話を戻すが、この件は貴様がエルフを煽動して反乱を起こしたことだ。当然、貴様は反逆罪で処刑される」
「エルフはどうなる?」
「そんなの決まっているだろう。奴隷市場に流して、残ったものは皆殺し。それだけだ」
ちっ。なんて奴らだ。
「ふーん。それなら、自分と取引しないか?」
「取引、今さら何をだ?」
「前提としてまず、自分は異世界からやって来た者だ。だからあんたが知らないようなこともたくさん知ってるし、特殊なスキルもある」
今まで曇っていた、レベッカ?の表情が一気に変わる。お、食いついたな。
「そこでだ。自分の知ってることを色々と伝える。その代わり、今回捕まえたエルフを殺さず、辺境の開拓に回してほしい。どうだ?」
「うーむ、私一人では判断出来ない。一旦預からせてくれ」
「わかった」
そういって、下がった。おそらくうまくいくだろう。
「もういい、用は済んだ。出てってくれ。カルロス!こいつに飯を用意しろ!」
「はっ!了解しました」
そうして会話は終わり、カルロスという兵士に連れられ、レベッカの前を後にした。
\(^o^)/
カトユー先生の次回作にご期待ください
(よいならわお)




