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異世界3

マークック皇国、皇居、御前会議


皇王であるマークックを筆頭に、首相、外務委員長、憲兵部長、軍務卿、外務卿、陸海統合総司令官の国家運営における重鎮が顔を合わせていた。

皇王、外務卿、憲兵部長は右翼、つまり穏和派である。彼らは、これ以上国家領土が増えると統治維持が困難になると考えている…が、

首相、外務委員長、軍務卿、陸海統合総司令官左翼、は急進派である。彼らの場合はただただ野心が見えているだけだが…


「皇王陛下、わたくしが今までの経緯をご説明いたしますが…」

「うむ」


外務卿に軽く解釈した皇王は黙って聞き始めた。


「事の始まりは、高宝暦1186年の一昨日、北海岸で遊んでいた子供たちからの通報でした。

内容は、海が消えたかと思ったら、突然まぶしくなり、しばらくたって目を開けたら陸地が広がっていた…と」

「うむ」

「そして昨日、憲兵や町の住民などが空を飛ぶ謎の物体を確認したそうです。」

「ふむ…早速で聞きたいのだが、諸君らはどうしたらいいと思うのかね」


皇王は御前会議に出席しているメンバーに問いかける。

メンバーは動揺が見えている者が数多くいた。

理由は簡単である。皇王がこのように尋ねるのは国家の運命が左右される時だからである。

関係ない話だが、今までも同じような事例が数多くあった。

有名なのは、ハルゲーヘルン事件であろう。

12年前…ハルゲーヘルン諸島の領地をめぐり、他大陸の公国との全面戦争に突入した。

戦争は講和へと入ったが、戦争を決定した際の御前会議の時、皇王は今のように尋ねた。

とそこに、外務委員長が手を挙げる。


「私は、領地を広げた方がよろしいと思います。」

「ほお、理由は?」

「陛下、お言葉ですが陸地が現れたとはいえおそらくそこには蛮族しか住まわない土地でしょう。ですから…」


外務委員長が言葉を続けようとしたその時…

  

「失礼します。緊急時に故、お許しください」

「緊急時だと?どうした?!」


扉から、衛兵が飛び出してくる


「何事かね」

「はっ、新たに表れた陸地へ、我が国は軍務卿猊下のご指示で偵察に入りました。すると上空からこのような紙が来たとのことです」


そこにはこう書かれていた。

・領地はソ連の土地である。

・貴国らが行っているのは領地への不法侵入

・これにより宣戦布告行為と断定

・宣戦布告する

……と


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