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ご報告
全ては薄れ行く意識のなか。
新土器は無限の闇を見た。
いや、それは宇宙の真理か。
大きすぎる『それ』の前に立つちっぽけな男。
「俺の技は、もう古い...」
主人公にとっては十分すぎるほどの死刑宣告。
あってはならないはずの答えが
いや、現実が
彼は手を伸ばす。その闇に。
いや、光に。
それは幻想。
いや、善と悪の二元論の空転か。
誰しもこの世に生まれ、そして死んで行く。
日常は非日常だ。
可憐な花に抱いた愛情は年月と共に薄れ
青々とした森が人の夢を消した。
野に駆け回る子狐のような無邪気さで
ときに怒り暴れる海のように
雨上がりのやさしい風が
いつまでも彼と共にあった
そうそれは、これまでの物語の『答え』-
新土器は目覚めた。
それは見慣れた教室。
「なんだ、夢か」