緊急避難
心を塞いでしまった君の
口元はもう震えない
痛すぎる真実を手放せば
口ずさむのは乾いた旋律ばかり
目を逸らし
四角い笑いを張り巡らせて
だんだんずれていく軌道は
もはや修正不可能
でもいいさ
それ以上壊れないために
選んだ道なんだろう?
ただの慰めにしか
聞こえないかもしれないが
生きてさえいれば
いつかは取り戻せる
いいんだよ
みんな誰かをだましながら
自分自身をだましながら
生きているんだ
僕にできるのは
君の狡さを許し続けることと
僕だって同じなんだと
目を伏せ微笑むことくらい