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この恋に殉ずる(完結版)  作者: 熱湯甲子園
片思いちゅ
7/68

新垣さんの彼女

「で?アタシが聞いてたのって、好きな人の話だよね?」

バイトの休みに久々に親友の夏樹なつきと会った。

「え?そうだけど?」


何を今さら。

私の片思い歴3年目突入だよ?

耳にタコってくらい聞いてるでしょ?


「いや、ね?今まではクールで格好いいとか、仕事の流れがスマートとか、笑顔が素敵(おもに客相手)とか色々聞いてたけどね?夏休み入ってから、あきらかに内容が変わってきてるよね!?」

「そ、そうかな…?」


会えば必ず新垣さんの言動とか話して聞かせていますがね、そんな違いないよね?


「目を冷ませ神楽!!そいつ、ただの暴君じゃね?」


ぐふっ!!


「で、でも、昨日だって仕事帰りにチョコもらったもん」

「甘いの嫌いだからだろ?それだって客からの貰い物の横流しじゃん」

「そ、そうだけど チョコくれたの初めてだし…」

「でもチョコと引き換えにサービス残業させられたんだろ?」


……夏樹さま(泣)本日も切れ味抜群な言葉のナイフ。

ドMには たまりませんな~(泣)


「人の恋路にとやかく言うつもりないけどさ、神楽には難易度高いよ その人…」

「う、うん。私もね、やめた方がイイのは分かるんだよ。けどさ、やめ方が分からんのよね」

第一印象で好きになって、本性知ってガッカリしてるとこも沢山あるんだけどさ。

なんだろ…。

「性格悪そうな笑顔とか、えらそうに話す態度とか、なんか逆に可愛く見えちゃうんだよね~」


いい大人が建前忘れて本音だだ漏れってどうよ?と思わなくもないけど、気を許してくれてる証拠じゃない?


つらつら語っていると、残念なものでも見るかのように夏樹の顔が曇ってゆく。

「…あんたの人生だから好きに生きてけばイイけどギャンブラーとDV持ちだけは やめときなよ?」

「う、うん?」


あれ?私、いま好きな人の話してたよね?




夏樹と話して久々に若いエキスを堪能し、翌日元気に仕事場に向かう。

「おっはようございま~す」

「神楽ちゃん!!遅かったわね!!」

オバチャンがスゴい勢いで歩み寄ってくる。

「え!?いつも通りですよ?」


10分前に入ってますが?


「違う違う(笑)もう少し早く来てたら見れたのになって話よ!!」

「何をですか?」

「新垣さんの彼女!!」


え……


「彼女いたんですか!?」

「ね~。ビックリよね!!あの性格で女がいるなんて。どうやって騙したのかしら…」


ああ…論点ずれてる~(泣)


「いえ、あの。それホントに彼女ですか?前にいないようなこと言ってましたよ?」

「あら?そうなの?でも高校から付き合ってるって言ってたわよ?」


ええ!?聞いてないよ~!!

いや、でも私もちゃんと確認した訳じゃないからな~。


「ど、どんな人だったんですか?」

「綺麗な人だったわよ?ふわっとした感じで どっかのお嬢様みたいな。あんな人を10年も束縛しといて結婚もしないなんて悪い男よね~」

「人聞き悪いですね」

背後で低く唸るような声がした。

「夢があるからって待たされてるのは俺のほうですよ。それに あいつはお嬢様じゃない、ただの庶民です」

「あらそうなの?でも美女と野獣みたいで お似合いだったわよ~」


それを言うなら美女と鬼畜…て、いやいや!!

冷静に分析してる場合じゃないよね?

なに私、告白する前に失恋決定!?

確かに本題「この恋に殉ずる」だけどさ(泣)

7話にして早々と殉職!?

ご愛読ありがとうございました?

新キャラ夏樹の立場は!?

てか、オバチャンたち名前も出てきてないですけど!!

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