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この恋に殉ずる(完結版)  作者: 熱湯甲子園
お仕事ちゅ
55/68

頑張ってます!!

「お、おはようございます!!」

社会人として、まずは挨拶!!


そう思って声をかけたけど、やはり妊婦さんにはスルー(泣)

お昼ご飯は寂しく1人弁当(泣)


トイレで食べたい衝動にかられたけど、グッと我慢して食堂で食べた。

妊婦さんの方から大きな溜め息とか聞こえてきて心 折れそうだったけど、焦らず確実に仕上げる事を目標に頑張った。

今は足手まといで当然なんだ、そう言い聞かせながら……。








そうこうしてる内に、変化は訪れた。

毎時間どれだけ出来たか書き留める数字の桁が変わっていた。

「飛山さん、だいぶ慣れてきたね。しかも丁寧だしスゴいね」

班長の神谷さんが驚いている。

「あ、ありがとうございます!!」

「これ100やったら声かけて?新しい仕事教えるから」

「あ、はい!!」

あ、新垣さん、班長さんに褒めてもらえました。


嬉しい(泣)


新しく入ったトコは やっぱり覚えが悪くてラインを止めてしまったけど、どこが悪いのか考えて解決策を探しながら手を動かしていく。

接客も大好きだったけど、こういう地道な作業は意外と向いてるのかもしれない。

少しずつ増えてく数字が私をやる気にさせていった。








『女の園って、やっぱ どこも同じだね~』

受話器の向こうで夏樹が ぼやく。

「でも私が仕事できないのが原因だから仕方ないよ」

『まぁね、悔しかったら頑張るしかないよ』

「うん!!」

最近は褒められることも増えてきたから前よりは楽しく会社に行けてる。

「んでね、お弁当 作りもストレス発散にイイみたいで最近はキャラ弁にも挑戦してるんだ~」

『て、おいおい。あんた、どこ目指してんよ!!』


いや、目指しては ないけど……。


「で、でね。せっかくだし写真に残してみようと思うの」

『イイんじゃない?その方がモチベーションも上がるだろうし』

「で、でね。つきましては携帯をスマホに変えようと思ってます!!」

『おお!!やっとか』

「流行りの いんすたばえ、てのを やってみたいの」

『いいじゃん、いいじゃん』

「で、買いに行くの付きあってほしいの」

『それ新垣さんのがイイんじゃない?買ってもらえそうだよ?』

「だから嫌なの!それにビックリさせたいってのもある」

『ああ、いきなりラインの友達かも?に神楽が出てきたらビックリするだろうね』

「え?なに?友達かも!?」

『ああ、いい。そのへんはアタシが教えるから』

「ありがとう!!」

社会人になったのを期に絶対スマホにしたいと思ってた。


だってスマホって大人って感じがするもん!!


て、言ったら夏樹の乾いた笑い声が聞こえた……。

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