表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この恋に殉ずる(完結版)  作者: 熱湯甲子園
ラブラブちゅ
52/68

寄り添う心

ぼんやりと覚醒すると見慣れない部屋にいた。

温かさに包まれ心が溶けていくような気だるさを感じ、それが新垣さんから与えられている温もりだと知った。


考えたくないことを考えるのが苦手で、後回し後回しにしてきたツケが回ってきたんだ。

新垣さんからパニックになるから一つ一つ ゆっくりって言われてたのに一気に押し寄せてきてキャパを越えた。


俺は性格のイイ方ではないんでね。責められなかったことで逆に責められたような気になって一生 後悔すればいいとも思ってるよ


心にもないことを言わせてしまった。

私が壊れないように、吐き出させるためだけのキツイ言葉の数々。


ホントだめだなぁ私。

いつも新垣さんに迷惑かけてる。


疲れた顔をして眠ってる新垣さんの胸に顔をうずめる。


ありがとう。

気持ちのやり場に困ってた私を逃がしてくれて ありがとう。

いっぱい泣かせてくれて ありがとう。

ずっと背中を撫でてくれて ありがとう。

こんな私を好きになってくれて ありがとう。


感謝しても しきれない。


ありがとう、新垣さん……。




見上げると目があった。

「……おはようございます」

「ん、ああ。おはよう」

無言で見つめあい、少し笑った。

「飯 食うか?」

「……もう少しこのままで」

ギュッと抱きつくと優しく抱きしめてくれた。

「ごめんなさい……」

「ん~」

「ありがとう…」

「ん」

「……大好きです」

「……俺も」




泣きそうに幸せ。

私は幸せだ。

きっと何も怖いものはない。

新垣さんと一緒なら……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ