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この恋に殉ずる(完結版)  作者: 熱湯甲子園
ラブラブちゅ
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結婚するということ

予備校帰りの夏樹が お泊まりに来てくれた。

ここ数日の怒濤のような展開についていけてない私に冷静な意見を言って欲しかったから…。

が、

「あわわわ!!」

と、白目むいてるよ!!

「な、夏樹!?戻って来て~!!」

肩を揺すると正気に戻ったようだ。

「アタシのビールが効いたな!!」

「…そ、そうかもね」

あながち間違ってはいない。

恋人ごっこからのビール!!

「夏樹のおかげだよ。ありがとう」

「いやいや、神楽の粘り勝ちだよ」

涙目の夏樹にジ~ンときた。

「でも付き合ってからが大変なんだからな!?ちゃんと思い思われる関係を続けてくのってホント難しいんだからな!!」

「は、はい!!」

真面目な顔で見つめ合い、ふふふと笑いあう。

どうなるか分からないけど、いけるとこまで行こう。

大切にしてこう。

二人の時間を……




「んでさ…」

ん?夏樹が珍しくモジモジしている。

「たまにはアタシの話も聞いてよ…」

「辰吉さんのこと?」

「んな、直球だな!!」


だって、それしかないでしょ?


「で?なんかあったの?」

この表情からして悪い事ではないだろうけど。

「たっつんにプロポーズされた…」

「おお!!」


おお~!!


「おめでとう!!おめでとう夏樹~!!」

ブファッ!!と涙が出た。

「なぁんで神楽が泣いてんのよ~」

そういう夏樹の目にも涙が…。

「幸せになってね」

「うん!!と言っても親がどう言うかだけどね」


え…?


「たっつんが施設で育った事あんまり よく思ってないんだよ。それでも付き合うのは渋々許してくれてるけどね」

「で、でも辰吉さんの両親は事故で亡くなったんだから辰吉さんに罪はないじゃん」

「それでも世間体とか色々あるんだって」


そんな…。

辰吉さんほどイイ人は、この世にいないよ。

皆を力強く引っ張っていくリーダーシップも優しく広い心で誰からも好かれて…。


「昔ヤンチャだったのも原因の一つらしくてさ」

「伝説の暴走族 総長だったんだっけ?」 

「それ嫌がるから言うなよ?」


は、はい(笑)


「20歳になったら勝手に結婚すればイイじゃんと思ったんたけどさ。その、ほら…たっつんに家族を作ってあげたいじゃん?」

「夏樹…」

私はギュウと夏樹を抱きしめた。

「大丈夫!!きっと許してもらえるよ!!だって夏樹が選んだ辰吉さんだもん」

「ありがとう!!」

ホッと安心した顔をした。

「でも、こうなってみて思ったんたけどさ、新垣さんが結婚できないのも何となく分かったわ」

「新垣さん?」

「うんうん。同級生ってことは相手も30近いやろ?女の適齢期ギリギリじゃね?それでも許さないってことは新垣さんが施設で育ったからでしょ?」

「そんなこと言ってた…」

「アタシも覚悟しとかなきゃな。どんなに婚期が遅れても たっつん以外の人と結婚なんて考えられない」

そう言った夏樹は今まで見た中で一番綺麗だった。




『今から帰る』

なんだか恒例行事のようになった新垣さんからのメール。

意外とマメだな…とか思いながらカレーを温めなおす。

昨夜二人で作った二日目のカレー!!

新垣さんの秘伝のレシピと私のレシピを合わせた傑作!!

新垣さんは美味しいカレーを食べるのために試食もせずに我慢している。


しかし私はこっそり食べた(笑)

メッチャ旨かった!!

早く新垣さんにも食べさせたい!!

ワクワクしながら おたまでカレーをまぜる。

ちゃんと付き合いだして初めての共同作業!!

愛の結晶!!

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