表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この恋に殉ずる(完結版)  作者: 熱湯甲子園
片思いちゅ
3/68

彼って、こんな人だった!?

タオルで大事なとこを隠し、しかし胸の谷間など作ってみたりして新垣さんに塗り薬を塗ってもらってます。


表面上、なんとも思ってませんよ?平常心ですよ?ってな顔をしてますが頭ん中グルグルで吐きそうです(泣)

それでも目は しっかり新垣さんのゴツゴツした大きな手を見てますけどね!!


「これで大丈夫だと思うが…」

そう言って新垣さんが塗り薬にキャップをする。

「あ、はい。ありがとう…」

さてTシャツいつ着よう(泣)


目の前でバンザイしながら着るのか!?

無理だ!!ムダ毛処理してない!!

女子力 低くて すいませ~ん(泣)


「送ってやりたいが俺まだ仕事だから…」

新垣さんが薬箱を持って立ち上がる。

「いえ!!自分、自転車なんで!!」


なんじゃこの言い方は!!軍隊か!!


と思わず突っ込みたくなる私の言動を気にする素振りもなく、新垣さんは箱を定位置に戻しに行った。

背中を向けられたので慌ててTシャツを着た。

「痛くないか?」

「は、はい!!」

「一応それでも女なんだから気を付けて」

「は、はい!!」


…ん?なんか引っかかる言い方されたような。

いやいや(笑)あの新垣さんにかぎって~。


新垣さんの言葉を反復しようとしたら、頭をガシガシと撫でられた。


キャー!!キャー!!

これ胸キュンランキング上位にくる頭よしよしじゃね~!?


「や、やめてください!!セットが乱れます!!」

なんて不満を言うふりをして両手で新垣さんの腕を掴む。


わ~!!憧れのゴツゴツ触っちゃった~。


「ははは。中坊ショートが何言ってんだよ」


ガーン(泣)

か、髪伸ばそう…。


新垣さんは、その言動ひとつひとつに一喜一憂してるアホな私なんて全く気づかないまま、スタスタとドアまで歩いていき、

「暗いから気を付けて帰れよ」

と出ていった。

とたんにシンとなる室内に若干の寂しさを感じつつ、憧れの人の感触を思い出してニヤニヤしていたらドアが開いた。


ん?


顔を上げると、新垣さんだった。


何か忘れ物かな?


と思ってたら、新垣さんらしからぬイタズラっ子のような笑顔で

「お前けっこう胸あるんだな!!ビックリしたわ」

そう言うと、じゃあなと軽く手を上げて出ていった。







セ、セ、セクハラ~!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ