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第6話〜玉葛の住む所と僕の両親と紅葉の両親と僕(前編)〜

まだまだ調子に乗っています。


だから長くなって、まとめられなくて前後編になってしまいました。


すみません。

「アナタ達、分かってるわよね。玉葛はもちろんのこと。紅葉、アナタの技だって十分危険なのは分かってるはずよね。」

「「はい、すみません」」


神秘の力を使った玉葛と紅葉のマジバトルは玉藻さんの鉄拳制裁によって幕を閉じた。

そして、現在、お説教の真っ最中というわけなのです。


神秘の力は本当に様々な力へと変化する。

コレは魔法と言っても問題ないと思う。


ちなみに玉葛が使った技は、俗に言う“狐火”である。

生物のみに作用する不思議な火の玉で、温度は800度を超えているという。

だが、それ以上は何故か教えてくれず、まだ謎の多い危険な技である。


紅葉の使った技は、自作らしく、名前は“一光矢いっこうや”という。

空気を矢の形に圧縮し、音速で打ち出すという、とんでもなく危険な技なのである。


生まれた時から神秘の力に触れてきた玉葛は当たり前だが、何故、紅葉があぁも強力な技を覚えているのかと言うと。

ただただ、玉葛に勝ちたい一心で覚えたのだと本人は言う。

自慢されたのが悔しかったのだろう。


僕としては、当然だが二人ともそれらの技を滅多のことでは使って欲しくない。


「っと言う訳で、晴信の家に行くわよ」

えっ!?

玉藻さん?

どう言う訳ですか?

話しが見えませんが……

「「はい。分かりました!!!」」

玉藻さんやの言葉に、これでもかと言わんばかりに目を光らせ頷く二人。

「晴信。何唖然としてるのかな? もしかして、私の話しを聞いてなかったなんて事は無いわよね……」

こ、怖い……

笑顔が怖い。

殺気のこもった笑顔が怖い。

「まぁいいわ。とりあえず、玉葛が晴信の家に泊まれよう交渉しに行かなきゃならないから案内しなさい」


何か逆らうコトに恐怖を感じるので諦めて案内する事にした。

でも一つ気になるコトがある。

さっきまでマジバトルしてた二人が、手を取り合って、子供みたいに喜んでいるコトとかじゃなくて……

二人が関係するのは間違いないんだけど、喜んでいるコトとは違う。

「ところで玉葛、この床どうするの?」

「大丈夫だろ。大津おおつがなんとかするだろし」

「大津って神主さん?」

「そっ」

そうだ、今玉葛と紅葉が話してたように、神主さんの名字……じゃなくて、その床が気にななるのだ。


一光矢でえぐられた床だ。

見るも無惨である。

紅葉、気にするなら始めっから一光矢なんて使うな。

そして、玉葛。

もう少し、気を使ってあげて下さい。

大津の神主さんがとても可哀想です。


「三人とも早くなさい」

いつの間にか車のキーらしきモノを振り回しながら僕らを呼ぶ。

玉藻さん……車運転出来るんだ……

僕ら三人は玉藻さんに促されるままについていった。








玉藻さんの運転は快適だったが、真っ赤のオープンカーは目立つと思うの僕だけだろいか。

しかも、車自体、無駄に高そうだし……

「この車は、だいたい1000万円はいってると思ったわ。買って貰ったモノだからよく知らない」

さようで……

もう車については何も言いませんし、思いません。


ちなみに玉葛、紅葉は僕にもたれかかり熟睡中である。

可愛い寝顔だよ。


そうこうしているウチに家についた。

玄関を上がり、リビングのドアの前まで来て、部屋の中の騒々しさに眉を寄せた。


意を決してドアを開けると、

「おい、お前ら急げよ……ん? おう、ハル坊じゃないか。邪魔してるぜ」

「ホント、シズちゃん達は準備が……あっ、ハル君お帰り。紅葉もいるのね」

「うっさいわね。だってコレも欲しいし………あっ、アレも必要じゃない。晴信お帰り。えぇっと、どこに置いたっけ?」

「静音さん、落ち着いて探そ。お帰り晴信、紅葉ちゃん。えぇっと後ろの方は? 晴信のお友達?」

僕と紅葉の両親が慌ただしくリビングを散らかしていた。

とりあえず声を掛けて来た順に言うと、

紅葉父、古山芯こやましん

紅葉母、古山紅華こやまこうか

僕の母、安森静音やすもりしずね

僕の父、安森春茂やすもりはるしげである。


てかアナタ達は何をなさってるので?

「何って旅行の準備だよ。世界半年の旅だよ。世界を半年かけて旅する旅行なのだよ。凄いだろ? あれ? 言ってなかったっけ?」

聞いてないよ。

父さん。


「ハルのお父さん達は分かるけど、パパ達は何してるの?」

そう紅葉の両親も大量の荷物を持っている。

「シズちゃん、そんなの現地で買えばいいでしょ。あら、紅葉ったら聞いてなかったの? この旅行の招待券、二人一組ツーペア招待券なのよ。リッチね」

「聞いてないわよ!!」

どうやら紅葉の家もそうらしい。

「確かに、言ってなかったな。ガハハハ。そうそう、紅葉、お前今日から半年、こっちの家に住んで、ハル坊に面倒見てもらえよ。帰ってきたら家が無いなんてイヤだからな。ガハハハ」

豪快に笑い、とんでもないコトを言う芯さん。

紅葉、顔を真っ赤にして硬直中。

「ハル坊だったら、紅葉と間違いが起きても問題ないしな」

さらなる問題発言。

誰かこの人止めて!!

紅葉、顔から湯気出てるよ。

玉葛は理解をしてないのか首傾げてるし。

玉藻さんもニヤリって笑わないで下さいよ。


「芯さん、お客さんの前だからそう言う話しは控えて下さいよ」

「おぉわりぃ」

父さんが一応芯さんをたしなめ、芯さんもそれに応じる。

だが、父さんよ。

その言葉、捉えようには、子供の前だけなら話して良いという意味になりますが。


「ところで晴信。後ろの二人は誰だ」

母さん、お客さんに背中見せながら、誰だは無いでしょ。

紹介してない僕も悪いですが……

でもどうやって紹介すればいいんだ?


「晴信、ちょっと失礼するわ」

あれこれ悩んでいると玉藻さんが前に出てきた。

「どうも、私は玉藻といいます。いつも妹がこちらの晴信君にお世話になっております」

「いえいえ、コレはご丁寧に」

玉藻さんが頭を下げると、父さんも律儀にお辞儀する。

「今日、ご訪問させて頂きましたのは、この私の妹、玉葛が、こちらで晴信君の為に家事などを手伝いたいと言いましたので、そのご相談に参りました。あっご安心してください。この玉葛。そこいらの旅館よりいい仕事をしましから」

玉葛を売り込み始めたぁ!!!

僕の両親の荷造りする手が止まった。

はたして両親の答えとは。

常識的な返答を期待します。


多分、話しが見えてしまったかも知れませんが突き通します。



あと、質問の内容はホント何でもいいので忘れずに。


作成秘話とかでも答えられる範囲で答えます。



お読みくださりありがとうございました。

最近自動車学校でテンパる爆弾蛙より

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