表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/37

第15話〜水のお嬢さんと僕〜

新キャラ(女)

前売り状態↓

お姫様系。ワガママ

「ここだ」

 大豊に連れて来られたのは河川敷。

 ここで一体なんの話をするのだ?


「晴信、玉葛を今すぐここに呼ぶコトができるか?」

 呼ぶもなにも、玉葛は……。

「ワラワならここに居るぞ」

 玉葛は紅葉の背後から飛び出した。

 たぶん、すぐポケットから出て、紅葉の後ろで、元のサイズに戻ったのだろう。

 ちなみに、服は赤いチェックのスカートに白のブラウスと赤のネクタイ、上着に茶色のファー付きジャケット。髪の色は黒髪白金メッシュである。


「九尾玉葛、君に話の有るものがいる。出てきて大丈夫だ。セフィリア=ニュクス=ウンディーネ」

 大豊は、玉葛にそう言うと、川に向かって誰かを呼んだ。

 誰か水の中にでも居るのか?

 てか、玉葛の名字、大豊に教えたっけ?

「わかったぞ」

 どこからともなく声が聞こえた。

 かと、思いきや、川の水面が不自然な動きを始めた。

 何がどう不自然かと言うと、ブクブク、いや、ムクムク?

 とりあえず、水面が持ち上がり人の形に変化していった。

 そして、人の形になった水の塊には、細かい起伏が現れ、表情、服、髪の毛の一本一本が浮きぼりになっていく。

 ちなみに、髪の長い、スタイルの良い女性だ。

 形が分かるようになるにつれ、徐々に色も着いてきた。

 髪は青い、肌は白、着ているドレスは水色である。

「タイホーよ。わらわのコトは、“セフィ”と呼ぶように言ったろいに」

 変身(?)が終わった、セフィなんとかなんとかウンディーネさんは、優雅な歩みで大豊の横に並ぶ。

 身長178cmの大豊と比べると、セフィなんとかなんとかウンディーネさんの身長はだいたい168cmだろうか。

 表情はかなり勝ち気である。

 それはもう、玉葛や紅葉以上にである。


「たまんぅうぅ……。タイホー、何をする」

 セフィなんとかなんとかウンディーネさんが話そうとした所を大豊がすかさず止めた。

 一体なんだ?

 玉葛は玉葛でわなわな震えて居るし……


「すまん、セフィ。先に人を全て集めたかっただけだ。セフィの話は、俺のあとでいいか?」

「タイホーがそう言うなら……仕方ないな。なるべく手短にすませるのだぞ」

「すまない」

 とこちらに向き直る大豊。

 セフィなんとかなんとかウンディーネさんの顔がほんのり赤い、って、僕ら置いてけぼりですよ。

 特に僕。


「晴信、話は聞いたぞ。なんでも、そこにいる玉葛と言う少女を騙し連れ帰り、あまつさえ、俺には、家事手伝いと嘘をつかせた」

 ちょい!!

 待て!!

 何か勘違いしているぞ!!!

「貴様は悪だ! この拳で叩き直してやる!!」


 大豊は無慈悲な男では無い。

 だから現行犯で無い場合は、本人に弁解の時間を与える。

 今、大豊は、僕に弁解の時間をくれている。

 僕は、必死にジェスチャーで弁解する。

 紅葉と玉葛への配慮だ。


「返事がないな」

 残念ながら大豊は、目を閉じていた。

 なぜ、目をつむってるだよ!

 ヤバい。

 マジで殺されかねん。

 何か考えねば!

 大豊の攻撃は、非常に早い。

 何が早いのかと言うと、その初動が尋常で無い速さなのである。

 陸上選手に例えるなら、それは、ロケットスタータータイプである。

 だったら……


「その無言、肯定の意味として受けっていいのだな」

 目を開ける大豊。


 僕は、左手を前に突き出し、ソフトボールのボールを握れるぐらいの大きさに手を開く。

 まず、体の周りに漂う自分の神秘の力をコントロールして広げる。そうだな、イメージは半径5mぐらいのドームだ。

 次に、広げた神秘の力のドームの中にある光を、僕の神秘の力と混ぜるイメージ。

 そして、その光を左の手のひらに、球体状で集まるイメージ。

 最後に、この光の球に役割を与える。

 “眩しい光で激しく爆発するように光れ”だ。


 光の球を完成させるに約二秒。

 大豊は、既に動き出しており、10mの位置にいる。

 だが、この距離では、大豊にとって目と鼻の先。

 僕はすぐに光の球を爆発させる。


 周りが真っ白になる程の閃光。

 この技の名前は“閃光球ライト”。

 安直だが、これ以上にピッタリな名前は無いと思う。

 指向性を持たせるのを忘れたので、玉葛や紅葉、源太が心配だ。

「ハルのバカ! それ使うなら使うって言ってよ! それに、何、バカ正直に声出さないでいるのよ。命掛かってんだから出しなさいよ!!」

「そうだぞ! 晴信!!」

 そんな、勝手な……。

 そう言えば、源太は?

「うをぉぉぉ!!! 目が、目がぁぁ」

 悶えていた。


「光か……それが晴信の神秘の力か?」

 そうさ、コレが僕の神秘の力。

 光を操る神秘。

 属性“光”と言うところさ。


「俺も本気になれる……晴信、俺も神秘の力が使えるんだよ」

 ……マジ!?

「俺の使う神秘の力は、“強化”だ!!」

 マジ!?

神様、僕にアイデアを!!

神様、僕に時間を!!

神様、僕に自動車学校を卒業できるだけの運転技術を!!

神様、僕に本免試験を受けることのできる日にちを!!


今真面目に欲しいモノを神頼みしてみました。

頑張りますよ!!

えぇ頑張ります!!


作品の方の応援待ってまぁす。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ