表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

あけましてラブ

「何を作っているんですか?」


「雪だるま!」


「それは分かっています」



 近所の公園で何かを作っていた黒区。せっかくの大雪なので、お散歩に洒落こんでいた未来と出会った。



「寒くないんですか、手は」


「めっっちゃ寒い!!!」



 黒区の手には、ちゃんと手袋がはめられているが、それも濡れてしまっている。カイロを持っていない未来には、助けられる事はないが。



「コーヒーでも、買って来ましょうか」


「大丈夫!」



 しかし。熱心な。


 未来と出会ったと言うのに、黒区は一心不乱に雪像を作り続けている。


 未来もその様子に、鑑賞を続ける。



「ううん。うん!」



 ブツブツ呟きながら、作業は続く。


 用事のない未来も、黒区の完成させるであろう何かを見届けたい。



「出来た!」



 これは。まさか。



「サンタさん!!」



 確かに。特徴的なヒゲ。服装。トナカイ。ソリ。


 紛うことなき、サンタクロース。



「すごいですね」


「ふふふ!」



 今日は、1月3日なのだが。


 クリスマスの終わった後に、サンタを作るこのセンス。未来は、純粋に、すごいと思った。



 手のかじかんだ黒区は、大急ぎで家に帰り、暖かな家でため息を吐いた。


 未来は、記念に写真を撮り、自由に手の動かない黒区に代わり、家の扉を開けてあげた。ついでに、お邪魔したり。



「あけましておめでとう!!!」


「あけましておめでとうございます」



 この挨拶も、3回目だが。


 めでたい事は、何度でも良いものだ。



「明日は何しよっか?」


「宿題です」



 テンションを地に落とした黒区と、いつも通りの未来の正月は、普段通りに過ぎる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ