表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

Episode 1

初めての投稿作品です!

読み苦しい(?)作品ですが,ぜひとも応援よろしくお願いします!!


作者は腐女子ですが,作品は腐ってない!・・・・はずです。

男女共に楽しめる作品を目指してやっておりますので!!


まぁ,いつかBLは本気で書くつもりですがw

 青と黒のグラデェーションに包まれた,煌びやかで美しくも落ち着いた広い部屋があった。そこに薄い絹を挟み,二人の男女が居た。

「大魔法使いアルカローネが予言したとおりだ。」

 ナミノ・キングダーイはこの国の王子であった。ただ,王子と言っても彼にはもう父母共にいず,実質彼がこの国の指導者だった。

 今回彼は彼の未来を予言された。しかも,そう遠い未来の話ではなかった。

「ですが,そのような件でありましたら,私の様な未熟者が出る話ではありません。」

 そして彼女は,彼の未来を守るために宮殿に呼び出されたのだ。

 

 彼女の名前は『ミーナ・マヒュウ』―――魔法の使い手だった。


「だが,お前がこの件に関しては一番条件にあっている。我が国の誇る国民情報管理課が調べに調べ上げたのだ。」

「ええ。この国の役所の質は私も存知でおります。ですが,やはり・・・・・・」

「ミーナ・マヒュウ。これはすでに委員会でも決まったことだ。今更変えられない。」

 ミーナは了承するだけだった。まず,選択肢に反対が入ってなかった。・・・・・・それはミーナにも分かっていた。だけども,ミーナは無駄なことを知っておきながら反抗していた。

「・・・・・・それとも。」

 ナミノは曇った低い声で言った。

「貴様にはできないのか。」

 できない。そんな言葉は彼女の辞書には載っていない。人一倍プライドが高い彼女の中には。また,気の強い彼女の禁句の一つだった。その言葉はミーナの中の何かに触れ,高きプライドを沸々煮えだしていた。―――その全てが王子の手の内だったとも知らずに。

 ミーナは言い放った。

「できないわけではないんですよ。」

 そう。彼女は王子の未来を守る事が『できない』のではない。王子の未来を守ることが『やりたくない』だけなのだから。

「それでは決まりでよいのだな。任務は明日からだ。ククク・・・・・・良かったな。この我から任務を与えられて・・・・・・」

 こんなサディストな王子はその性格と整ったルックスからか女性支持が高かった。ミーナもその中の一人だった。

 

 


 なんて皮肉な事なんだろう。


 


 ミーナはこの世界の理不尽さに気づき始めていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ