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9、離脱

「それでは、皆様お忘れなきよう。良い夢を。」




_____1時間後




「いや〜良かった良かった!何とかなったな!」

「俺は嫌いだからな、あんな作戦。」

「…ただの脅迫だからな。面白かったけど。」

「ワタルさんは本当に悪魔なのでしょう…」

「久しぶりに面白かったけどねぇ〜。」

「ハッハッハ!やはりワタルは勇者なんかじゃなかったなぁ!ハッハッハ!」



「「…」」



「フローラ、ラザロ!な?何とかなっただろ?」



「説明を求みます!!!」



「あぁ…まぁ単純だよ。俺ら勇者パーティーとこの王様の茶番だよ。黒蝶出してただろ?あれでこの5人に連絡取ってな。今から暴れるから王城集合〜って。」



「お、王様もですか?なぜでしょう?」



「ただ退屈だったからってだけだよ。この国の王として50年君臨しているが如何せん暇でな。政治もどんどん腐敗していってるしこの辺で喝を入れてもらおうとな。」



「こういう人なんだよ。」



「…もう理解しようとするのは辞めます。とりあえずワタルさん、ありがとうございました。」



「いいよ、特に気にしてない。たまたま作戦を思いついてたまたま俺が優位に働けるとこだっただけだし。ただの噛み合いだよこんなの。」




本当にたまたまだ。誰にでも出来たなんて言うつもりは無いが…正直こんな作戦褒められたもんじゃないし、俺である必要はなかった。




「「「「…」」」」




パーティーメンバーが俺の事めちゃくちゃ見てくる。な、なんだ?



「えっと?どうした?」



「…お前には人を助けれる力がある。覚悟もある。お前の長所だ。…俺たち4人を助けた勇者なんだ。そのことを忘れるな。」



「そうですよ。私たちはワタルさんに助けられました。たまたまでも嬉しかったんです。」



「…人からの褒め言葉は素直に受け取れ馬鹿。」



「私たちが好きなワタルという勇者をもうちょっと評価してあげてもいいんじゃない?」



…なんだこいつら。柄にもないことをつらつらと。



「そうか。まぁ俺のスタンスは変わらんよ。今更直すつもりはない。…でもありがとう。」




「顔、真っ赤だが?」

「耳まで赤くなるなんて…異世界人というのはこういうのが普通なのでしょうか!?」

「…照れてるだけだよ。」

「珍しいわね〜。画家呼んで記録してもらわなきゃ。」




「うるせぇ!!!!俺はもう部屋戻って寝る!!!あ、あと!お前らの結婚式には出てやる!!ちゃんと日程教えろよ!!!馬鹿野郎共!!」




「はいはい。リーダーの言う通りに。」

「暖かくして寝てくださいね。」

「…w」

「あ、婚約式にも来てね〜」





___その後(ラザロ視点)





「み、皆さん仲良いですね。もっとこう…殺伐としているというか…ピリピリしてる感じかと思っていました。」



「うん?あながち間違いじゃない。旅に出た頃なんかは最悪だったからな。」

「全員初対面でしたからね。あの頃は噂だけが1人歩きしてましたし。皆怖い人だと思ってました。」

「…」

「私はなんてソウくんの師匠さんに森に追いやられたんだから。初対面は最悪だったわよ。」



「え?そんなに…?。全然そこから仲良くなる感じがしないんですが…」



「仲良くなったのはあの事件からだな。それまではワタルだけしか信用していなかった。」

「あはは…私も…」

「…同じく」

「あぁ…今思い出しても怖くて震えちゃう…」



僕は喉を鳴らし、その事件について聞く。



「そ、その事件とは…?」



「「「「崖飛び降り事件」」」」




ん?なんか聞いたことあるな…





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