5、傭兵業
「スゥー…」
"傭兵します!!!!!!!お金ください!!!"
人来ねぇぇぇ!!!!!なんなら変な目で見られてるぅぅぅ!!!!
…どしよ。流石にギルドの人に迷惑かけるし罰かなんかだと思われそう。辞めるか…
「あ、あの!僕たちの傭兵…してくれませんか?」
「え?あ、あぁ!俺か!よ、よろしくお願いします!」
つい嬉しくて二つ返事でOKしてしまった。男の子とその姉?見た感じは貴族?…いや確実に貴族だ。子供にしては防具が揃いすぎている。しかもこの横の女の子…15、6歳くらいか?ものすごく魔力が多い。なのに持ってる武器は弓。魔力の多い貴族は大成する前に命を狙われるってジンが言ってたからな。隠したいのだろう。まぁ何はともあれ…
「まずは自己紹介だな!俺はワタル。お金さえ貰えればなんでもするぞ。」
言い方的に心象は悪いだろうが、まぁ短い期間のしかも雇用関係だし深く考えなくていいだろう。
「よろしくお願いします!僕はラザロと言います!騎士になりたくて修行してるんです!今のジョブは戦士です!」
「よろしくなラザロ。騎士とは立派だな。その夢応援してるぞ。そんでそっちの子は?」
「…フローラ。弓使い。以上」
面接かな?
「フローラか。確か花に関係する名前だよな?似合ってると思うぞ。」
初対面はとりあえず褒める!これ大事!
「…そうなんですか。物知りなんですね。」
すーごい距離置かれた。ミスったっぽい。
「ゴホンッ!まぁなんにしろお金さえ貰えるならなんでもやるさ。要らなくなったら捨ててくれ。」
「…分かりました。では早速テストしに行きますよ。」
「そうですね!今から近くの森の魔物狩りに行くんです!そこで実力を見させてください!」
すぐに加入じゃなく、きちんとテストしてから加入させるか検討するのは高評価だ。しっかりした子供たちだ。
「分かった。ちなみに俺の役割は?」
「とりあえず前衛で僕のサポートをお願いします!フローラ姉さんのことを守りつつって感じで。」
「了解。」
意外と手馴れてる?見た目的には15くらいに見えるんだが…有望株ってこういう子のことを言うのか。
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「そっち行きました!」
「はいよ!フローラ!もう少し後退!」
「はい。」
俺たちは森で魔物を狩る。1匹1匹は強くは無いが数が多く、とにかく気を抜けないってイメージの犬の魔物。俺を含めた3人だとまだ余裕があるが、これを二人で受けようとしていたのかと疑問に思ってしまう。まぁ恐らく2人になればフローラが魔法を使うのだろうが…それでも厳しくないか?と思ってしまう。
「なんとか倒せましたね!いやーとても助かりました!」
そんなことを言いつつラザロは汗のひとつもかいていない。1人は魔力の多い魔法使い、もう1人は戦い慣れしてるときたか。そんでもって貴族の子供だし…こりゃあんまり踏み込んじゃダメなやつだな。
「あぁ役に立ったようで良かったよ。それでどうだ?テストは合格か?」
「僕は良いと思います!フローラ姉さんは?」
「うん。申し分ない。」
「それじゃ、よろしくお願いしますね!ワタルさん!」
こうして俺は働き口を手に入れた。
まぁ…正直問題起きる気しかしないが良いだろう。何か起きる前に金を貯めて離れればいいだけだろうし…




