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14、襲われる

皆と別れて俺は宿に戻り、ベッドに飛び込む。



「はぁ"ぁ"ぁ"ぁ"…」



本当に疲れた。流石にシャワーを浴びないと…でも…流石にちょっと寝よう…



「スゥ…スゥ…」





「あらら。結構早く来たつもりなんだけどね〜…寝ちゃってたか〜…」






「…!」





ぼーっとしてたとはいえ一応魔法結界貼ってたんだが…!一体誰が…



「お前かい!!!!!」



アストラだった。…まぁよく考えたら俺より魔法の練度が上の人なんて片手で数えれる程度だし…そりゃそうかとなる人だった。



「…なに?俺もう寝るんだけど…警護でもしに来たのか?」



「そんな訳ないでしょ。ちょっと聞きたいことがあってね。それ聞いたらすぐ帰るわ。」



真剣な顔をしたアストラが聞きたいこと…嫌な予感しかしない。



「…本当は何しに行くつもり?」



「…」



こいつは俺の秘密を知っている。だからこその問いだろう。



「…あてはあるの?」



「賢者の石、人魚の血液、王家秘蔵のペンダント、聖杯、ドラゴンの心臓…色々聞いたり試したりしたがあと可能性があるのは賢者の石か聖杯かな。もちろん他の可能性もあるが…とりあえず作り方、もしくは本体を探すかな。」



「そう…」



俺とアストラが仲良くなったのは別に噂を払拭したからという訳ではない。俺とアストラは仲間なのだ。



「アストラは…なんでジンが好きなんだ?好きになっても損するだろ。」



俺は疑問を投げかける。とても真剣に。



「私も考えたわよ。寿命のこと。まだまだ老いる気がしないわね。あと200年は生きるんじゃないかしら。」



「分かってるのに…よほど好きなんだな。」



「えぇ…愛しているわ。初めてで…きっと最後。」



「分かっているなら俺は何も言わん。というか俺に権限はないし勝手にやってくれ。」



「冷たいわね〜。まぁ貴方が見つけてくれれば全部解決なのよ。期待しているわ。私の…そしてあなたの…()()をなくす方法を。」



俺とこいつの共通点、それは不老だ。アストラが魔女である理由でもある。アストラは昔戦争に出ていた頃に敵が放った呪いにより不老となった。不死ではないから死ぬことは出来る。…だが自ら死ぬのは怖いのだ。俺も何度も試したが途中で止まってしまった。敵に倒してもらうことも考えた。だが無理なのだ。不老の呪いは誰にでも入るものではない。条件は"常人ならざる力"を有していること。だから死ねない。



「…まだ不老歴1年なんだけどめげそう…魔王倒すだけなら良かったのになんで不老付いてんだろ…」



俺が不老な理由は分からない。と言うのも転移前後の記憶が曖昧なのだ。ただ、不老なのは確実なのだ。それだけははっきりしているのだ。



「諦めた方がいいわよ。20年過ぎた頃から普通には生きれないと思った方がいいわよ。」



「だよなぁ…ま、何はともあれ今お前は幸せなんだろ?ジンも…あいつは何も言わなくても黙って理解してくれるさ。久しぶりに()()に生きれるな。」



「そうね〜…あの子見た目はまだまだ子供らしいのに中身が男らしいのよね…!母性がくすぐられながらも時々見せるギャップがもう…!」



「はいはい帰れ帰れ。ジンのとこ戻ってやれ。」



「分かったわよ〜。そんな急かさなくても。次会うのは私たちの婚約式かしら。じゃあね。」



「じゃあな。」



アストラが外に出たことを確認して俺は眠る。



(シャワーなんてもう無理だ…諦めよう…)




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