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13、夜会(2)

「よし!んじゃあこうしよう!お前ら俺に貸しがあるの覚えてるよな?ソウは騎士団での立場、リリーは協会との仲、ジンは家と貴族のあれこれ、アストラは噂の払拭、その恩を今返してもらおうか!」



「…それは卑怯です…私たちじゃそれに逆らえません。」



「だろうな。でも大丈夫。ここで俺の願いを聞いてくれたらこの恩は返してもらったってことにするから。」



「無理だ。それじゃあまりにも一方的すぎる。俺は命を救われたと言ってもいい。その願いを聞いたところで等価ではない。」



「俺にとってこの国から出ることはそのくらい大事なことだ。」



「いや、そんなわけない。お前のそれよりも俺が受けた恩は大きすぎる。」



本当にこいつらは…俺のこと好きすぎるな。



「はぁ…言ってやるよ!!!お前ら全員よく聞け!!俺はお前らと旅をしたかった!!!だからお前らの持つ悩みを全部取り除いた!!!俺にとっては簡単なことだったよ!!!なんてったって俺が自分でしたいって思うくらいだからな!!苦でも無かったわ!!!!」



1度きちんと言ってやる必要があると判断した。だからもう止まらない。



「お前らが受けた恩なんてちっぽけなことだ!!!俺からするとな!!お前らが勝手に恩を感じているだけだ!!!!だから…だから!!!黙ってお前らはいってらっしゃいって送り出してくれるだけでいいんだよ!!どうせ俺の帰る場所はここなんだからな!!」



酒が入っているのもあってつい熱くなってしまう。キザなことばっかり言ってた気がする。



「…分かった。いってこい。」

「…グス…いって、らっしゃい…」

「…行ってもいいけど…ちゃんと帰ってこいよ。」

「うん。いってらっしゃ〜い。」



「はい!いってきます!…まぁお前らの結婚式終わってからだけどな!」



そこから色々話した。出会った頃の話とか旅の話とか…最終的にとても楽しい夜会となった。まぁ結婚祝いっていう趣旨とはかなり脱線したが…今日はそこでお開きにした。



「疲れた…明日1日は絶対休みにする…」



だがまだ考えることは沢山ある。行き先とか…なんの仕事をするとか…というか身分証がないからギルドのクエストも受けられないし…まずは身分証が最優先だな。…まぁなんにしろ。





今日も星は綺麗だ。



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