1、討伐、そして告白
俺の名前は鷹崎渡。
今勇者として4人のパーティーメンバーと共に魔王を打ち倒したところだ。
「よし…!よっしゃぁぁぁぁ!!!…あ"ぁ"〜疲れ…た!!もう無理!終わったぞ!!」
終わった余韻に浸っている俺の後ろから声が聞こえてくる。
「あぁ…ついにやったんだな…あの魔王を本当に倒せるなんて…やっぱりお前は凄いやつだよ。」
「…ハァハァ…!このクソワタル…!僕もうお前らとは旅しない…!絶対無理…!こんな大変な役目二度とやらない!」
「ジンくん!?そ、そんなこと言わずに!ほ、ほら!アストラさんもなんか言ってくださいよ!」
「…ごめんリリーちゃん…そんなことよりポーションくれる…?マナが…。あ、師匠…迎えに来てくれたんですね…」
「アストラさーーん!!!!!」
以上、これが俺の愉快なパーティーメンバー。
『帝国最優の騎士 ソウ』
『公爵家の天才 ジン』
『奇跡の聖女 リリー』
『最奥の魔女 アストラ』
…なんて世間では言われているが本当は
『真面目過ぎて周りの人がちょっとずつ離れていく堅物騎士団長』
『王様が住んでいる城に爆弾を持ち込んで出禁になった問題児』
『防御魔法が得意すぎて回復魔法が使えなくても聖女になってしまったパーティーのタンク役』
『身体強化魔法を使って殴った方が強いことに気づいた脳筋魔女』
である。
「…っよし!帰るか。お前らほんとによくやってくれた!これにて俺らの目的は終了!あざした!!」
俺は皆の方を向き頭を下げる。変人だろうと今まで俺に着いてきてくれたんだ。感謝しかない。
「…そうだな。では帰るとしよう。帰ったらやることが山ずみだ。王様への報告、凱旋パレード、結婚式、恐らく爵位も貰えるだろう…」
「考えるだけで大変…。。。ん?ごめん今なんて言った?」
「?だから王様への報告…」
ふむ
「凱旋パレード…」
ふむふむ
「結婚式…」
ふむふむふむ……え?
「ん?あ、あぁ…?結婚式…っていうと…あれだよな?夫婦になる式であってるよな?なに?お前の知り合いが結婚式するって話?」
「いや、俺たちのだが。」
そう言ってソウはリリーの手に軽くキスをする。イケメンと美人だと絵になるな…
「そ、そうです!ぜひワタルさんには私たちの結婚式に来ていただきたく!」
「あぁ、もちろん僕とアストラもいくから大丈夫だよ。」
「…ジン違う俺そこ気にしてない。お前らも呼ばれてるのは当たり前だし…え?おめでとう…」
なんとかツッコミと祝福の言葉を捻り出したが頭が全く追いついてない。
「えぇと…聞きたいことは多いんだけど…一旦帰らない?感情が今すごいぐっちゃぐちゃなんよ。てかここ魔王の死骸あるよ?こんなところで結婚報告するメンタルすごいな?」
ツッコミが止まらない。ほんとに反省して欲しい。
「…はいはい、こっちは準備出来てるわよ。魔法陣書いたから皆さっさとこの中入っちゃって。」
「え、あ、ありがとう。」
(遊んでるのかと思ったら転移の魔法陣書いてくれていたアストラさんマジありがてぇっす。結婚報告されてるのに一人遊んでるあいつやべぇなとか思ってほんとーにごめんなさい。)
色々あったけどこうして俺ら勇者パーティーは王城に戻る。魔王倒したと思ったら今度は結婚か…正直魔王撃破と同じくらい心揺さぶられてる。
(てか俺だけか…こんなに驚いてるの…嫌だなぁ。転移したら考えることいっぱいじゃん…後でジンに色々聞くかぁ…なんだかんだ貴族だし結婚のこととか詳しいだろ。)
「あ、そういや僕とアストラは婚約式するからよろしくね。」
…
「…は?はぁぁ!!???おまっ!トドメの一撃してくんなよ!!!!」




