4話、知らぬ間に
投稿遅くなってしまい申し訳ございません!
減速してしまった分を取り返せるようにペースを上げて投稿頑張ります!
次の話からはこの話も折り返し、後半戦になるので是非最後まで見届けて頂けると幸いです!
毎度のことですが誤字脱字、文脈の変なところ等ありましたら教えていただけると幸いです!
20XX年、AIの技術が大きく進歩し、社会へもたらす影響、人間の未来と生活が未知数になっていた。
そこで、人間とAIの混ざる社会の状態を模擬的に確認するために、一部の国が試験的に自分自身を模した完全なるAIのコピー、「NextHuman」を製造し、1人1台、自分自身のコピーを国民たちに持たせることにより、AIと人間の共生と、AI社会の発展を試みる実験が、数か月前から行われた。
今までは何の問題もなく過ごせていて、AIとの共生もあると思っていたが、まさに今、AIに不信感を抱き始めた。
「お前、あの日…何をしてた?」
「何って…友達と遊んでただけだよ。」
「お前、何か勘違いしてねぇか?馬場と橋田は、お前の友達じゃない。俺の友達だ。俺のデータが入ってるからって好き勝手していいわけじゃない。確かに今まで色々頼んだりはしたが…とりあえず、今後何かしたい場合は俺の許可を得てくれ。お願いだ。」
「わかった。変なことしてごめんな。」
「はぁ…頼むぞほんとに。」
(にしても、こんなことあるのか?まぁ、AIでもバグの1つや2つはあるかもしれないが、ちょっと怖いな。これからはしっかり指導しないとな。)
――――次の日
平田が出社すると、そこには大パニックの車内の様子が見えた。
「おい!これどうすんだよ!?!?」
奥には大慌ての伊狩先輩がいる。
同期の速水にも事情を聞く。
「おい?これどうしたんだよ?」
「どうしたも何も大変だよ!偶然俺と伊狩部長が早く来ててパソコン開いたら大事なデータ何個か飛んでるんだよ!どう考えてもおかしいだろ!お前、昨日は日曜だから会社ないとして、土曜は何か心当たりないか!?」
「土曜かぁ…土曜は俺じゃなくてAIに仕事行ってもらったから知らないなぁ。」
「そうか…なら平田は大丈夫そうか。」
「とりあえず…これからどうするんだ?」
「わかんねぇ。でもこんなことになるとしたら…ウイルス入ったとかじゃねぇかな……もうわかんねぇよ…」
「とりあえずさ、このこと社長とか取締役、専務とかも知ってるのか?」
「今上層部は会談だよ!大事な契約のために!」
「えぇ…どうすんだよこれ……部長、これどうしたらいいんですか?」
「分かんねぇよ!気づいたら何個か吹っ飛んでんだよ!あぁ…社長に電話か…気が引ける…」
「とりあえず、電話しましょう。」
プルルルル……
「おい!こんな時にどうした!大事な会談なんだよ!」
「大変です社長!大事なデータが何個か飛んでます!」
「は!?どうするんだよそれ!?とりあえず会談終わり次第戻る!お前たちは何もするな!それと変なことをして被害を拡大するわけにもいかない!エンジニアのグループに対処はしてもらうからお前たちは何もするな!今日のところは解散だ!帰ってよし!」
「はぁ!?…かしこまりました。」
ガチャ
「どうなったんですか?部長?」
「とりあえずエンジニアにこれからはどうにかしてもらうらしい。変なことをしてもっと酷いことにならないようにするためにも営業部は今日のところは帰宅だ!また明日以降連絡はする!」
「わかりました。お疲れ様でした。」
(なんでこうなるんだよ……)
――――3日後
プルルルル…
「はいもしもし…データが全部復旧したから今日から全快!?すぐ向かいます!」
平田が会社に着き、しばらくして、社員が全員集まった。社長から今回の件について説明があるようだ。
「えー…今回の件なのだが、平田のパソコンからウイルスの侵入が判明した!どういうことだ平田!!」
「ええ!?僕は何もしてませんよ!」
「そんなわけないだろ!先週土曜にお前のパソコンを介してウイルスに感染していることが分かったんだよ!」
「土曜日?その日はAIに向かわせたのですが?」
「は?嘘をつくな!AIがウイルスに感染するようなところにアクセスするわけがないだろ!」
「本当ですって!信じてください!防犯カメラでもなんでも見ていいですから!」
「もういいんだよ。言い訳を聞きたいわけじゃない。」
「平田はその日、本当にAIに向かわせていました!」
「速水!何を言っているんだ!」
「その日は実際にAIが仕事をしており、AIが何らかの方法でウイルスへ接触したと思います。」
「そうなのか…伊狩、間違いないか?」
「はい。間違いありません。」
「そうか…とりあえず、平田は2ヶ月の間AIでの出社を禁止する。必ず生身で来るように。」
「かしこまりました…」
(あいつは一体何をしたんだよ……)
――――その日の夜
「ただいま。少し聞きたいことあるんだけど。」
「どうした?」
「お前が出社した日に会社のパソコンでウイルスに接触したらしいな。どういうことだよ?」
「え!?どういうことだ!?」
「他社を偽った偽メールで送られてきたサイトにアクセスしただろ!?俺だって最初見た時はわからなかったけど、AIならわかるんじゃねぇのか?」
「え?何言ってんだよ。」
「嘘だろ…AIでも見抜けないことってあるのかよ…とりあえず、しばらくは家でゆっくりしててくれ。変なことはくれぐれもするなよ。」
「えぇ!?俺も仕事ぐらい行きたいよ!」
「仕方ないだろ!2ヶ月間は謹慎なんだ!大人しくしててくれ!」
「わかったよ…仕事は2ヶ月間よろしく。」
「仕事はちゃんとやるからそこは安心しといてくれ。てか、飯は?最近作ってくれなくなったけど。」
「え?いらないんじゃなかったの!?」
「いるに決まってるじゃん!時々コンビニ飯で済ませるから勘違いさせたのかもしれねぇけど!」
「え??飯いるの?」
(なんか…ちょっとポンコツになってねぇか?)
「まぁいいや。今日は疲れたし、一旦ゆっくりさせてくれ。」
トンデモなく疲れた平田だったが、これから、そんなことがどうでもよくなるほどの大事態が起きるとは、この時、誰1人として知らないのであった……
つづく
最後まで見てくださりありがとうございました!
書いてるうちに無意識にちょっと長めになっていました!
これからはこっちの方に集中して、同時並行している会話禁止の方は一旦ストップしてこっちの後半戦が終わってからにしたいと思います!
大分投稿はゆっくり目で、会話禁止の方も投稿が一度ストップしてしまいますが、たくさん見てくれると幸いです!