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Next.Human  作者: みかん
序章 共生編
3/6

3話、楽しい同窓会

【お知らせ】2話の内容を一部変更しています。よかったら見てみてください!


毎度のことですが、設定のブレ、文脈などの変な所がありましたら教えていただけると幸いです!


3話はこの先の話にも繋がる重大なシーンもありますので最後まで見てくれると嬉しいです……!

20XX年、AI(エーアイ)の技術が大きく進歩し、社会へもたらす影響、人間の未来と生活が未知数になっていた。


そこで、人間とAIの混ざる社会の状態を模擬的に確認するために、一部の国が試験的に自分自身を模した完全なるAIのコピー、「Next(ネクスト.)Human(ヒューマン)」を製造し、1人1台、自分自身のコピーを国民たちに持たせることにより、AIと人間の共生と、AI社会の発展を試みる実験が、数か月前から行われた。

今のところ、大きな問題は起きておらず、本格的にAIと人間の共生が進んできて、このAI社会が当たり前になる日が本当に来るのかもしれない。

しかし、こんなAIまみれの世界でも、人間の娯楽、文化が普通に残っていることは、とても嬉しいものだ。

そして、それは平田(ひらた)も大きく感じていた。


「あれ?郵便なんか入ってる。見てみるか。」


買い物から帰ってきた平田(ひらた)は、早速封筒を開け、中身をみてみる。


「え!?同窓会のお誘いじゃん!すげぇ!」


なんと、同窓会のお誘いだった。日付はちょうど3週間後。


「これは行くしかない!」


(行きたいのはもちろんだが、一応彼女に連絡をしておいたほうがいいだろう。)


そう思った平田は、早速彼女の駿河藍(するがあい)に電話をかける。


「もしもし?藍?」


「洸平じゃん!どうしたの?」


「丁度3週間後に同窓会あってさ、その日予定なかったよね?」


「うん!ないよ!だから心配せずに楽しんできてね!」


「ありがとう!楽しんでくる!バイバイ!」


「バイバーイ!」


平田(ひらた)は電話した後、すぐに寝落ちしてしまった。


―――同窓会当日


会場にて、平田(ひらた)は中学のクラスメイトと8年ぶりに出会った。


「おぉ〜!平田じゃん!前に遊んだぶりだな!」


俺にそうやって声をかけてきたのは、中学から仲がよくクラスのムードメーカーだった馬場悠作(ばばゆうさく)だ。

(しかし、三週間ぶりとはどういうことだ?数年は会っていないのに……)

平田(ひらた)は、恐る恐るどういうことか聞いた。


「前に遊んだ?数年は会ってないのに?」


「いやいや、平田(ひらた)さ、前に風邪引いたからってAIの方に遊び行かせたじゃん!忘れたのかよ!俺と橋田(はしだ)は普通に来たのに。」


「え!?AIがお前と遊んだ!?」


その衝撃の事実に、平田(ひらた)は困惑したが、折角の同窓会で考え事をするのも嫌なので、話を合わせておくことにした。


「あ、そういえば行かせたわ!ごめんごめん!その日風邪ほんとやばくてさ!一瞬忘れてたわwww」


「お前大丈夫かよwwwボケてんじゃねぇのwww」


「そんなことねぇよ!」


あぁ。懐かしい。数年前に戻ったようだ。


「あ!河合(かわい)じゃん!数年ぶり!」


「あ!平田(ひらた)!懐かしい〜!ねぇねぇ、そういえばさ、私つい最近木村(きむら)と結婚したの!」


「え!マジで!?!?」


これまた困惑するぐらいのビッグニュースだ。


「そうなの!木村と結婚したの!」


「え!でも…なんで??」


「うーん。実はね、2ヶ月前に私の働いてる飲食店に木村が来て、そっから連絡とかしててさ、そしたら木村に告白されちゃって……」


「それで、OKしたの?」


「そう!いつか結婚式もあげるの!」


「そうなんだ…ちなみに、その木村はどこに?」


「あそこにいるよ!」


平田(ひらた)木村(きむら)の姿を確認する。


「え!?木村!?」


「あ!平田…だっけ?久々だね!」


「え!?え!?」


平田はとんでもなく驚いた。それもそのはず、学生時代はボサボサ髪のメガネでガリ勉だったのだ。それが今は高身長イケメン。このとんでもないビフォーアフターに驚きを隠せない。


「実はね、高校で仲いいやつができて、植田(うえだ)って言うんだけど、植田がすごいイケイケなやつだったからさ、どうにか植田みたいになりたいと思って、必死に垢抜け頑張ったんだよね!だから驚いてくれて嬉しいよ!」


「そういえば、お前、河合と結婚したんだろ?」


「え?美琴(みこと)から聞いた?」


「うん。」


「実はさ、2ヶ月前に……」


「うん。成り行きも全部河合から聞いたよ。本当におめでとう!正直最初はちょっとびっくりしたけどさ、今のお前見たら納得だよ!絶対幸せになれよ!」


「もちろん!」


そして、平田はもう1人探している人がいる。

前野葉奈(まえのはな)。俺が中学時代、密かに思いを寄せていた人だ。

しかし、どこを探しても見当たらないのだ。

変に思い。俺は木村に聞く。


「なぁ、木村、前野葉奈ってどこだ?」


「あいつか…もしかして、平田、あいつの話じゃねぇの?」


「え?何があったんだよ。」


「あいつさ、今起業大成功して忙しいんだよ。」


「えぇ!?あいつが!?」


今日何度目かの驚きだ。しかも前野は学生時代、勉強が大の苦手で体育会系女子だったのだ。


「そうなんだよ。だからあいつは忙しくて来れないってわけ。」


「へぇ~…あいつもすげぇんだなぁ…」

そこから何やかんやあり、他の同級生や色んな人と喋ったりしたあと、二次会で馬場がベロベロになったりなど、まぁ、色々あったが、とても楽しい同窓会になった。

そして、平田(ひらた)は家に帰った。自分のAIを見て、ふとあの事を思い出した。


「なぁ、1個聞きたいことあるんだけどさ、」


「どうした?洸平(こうへい)?」


「お前さ、3週間前遊び行ってくるって言ってさ、家出てったよな?」


「それがどうした?」


「俺のとこにそんな通知来てないし、お前の携帯には連絡先ないだろ?しかも俺の携帯にもそんな話はない。一応馬場や橋田の連絡先はあるけど、そんな会話はないし…」


「それで、何が言いたいんだ?」


「お前、あの日…何をしてた?」


つづく

最後まで見てくれてありがとうございました!

3話はここで終わりです!


投稿が遅くなってしまい申し訳ございません!

なかなか展開に悩んでおりました……

しかし、この先の展開は大体決まっております!


なかなかつまらない所が続く場合もあるかもしれませんが、どうか見守っていただけると幸いです。


最終話まで見てくれたら本っっっっ当に嬉しいです!

暖かく見守って頂きたいですm(_ _;)m

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