第34話 「怒りのロンデル」
••✼••ポショ東の森••✼••
ここは先日、トロ達が盗賊をやっつけて、奴隷にされた人々を救った場所。
袋詰めにされたトロを抱える盗賊の男は、その場をしばらくボォーっと見詰めていたが、ふと何かを思い出したかのように歩き出した。
森の奥へと、どんどん足を進める盗賊の男。
トロはまだ、目を覚まさなかった。
ちょうどその頃、宿屋では・・・
部屋割りは、トロ、ロンデル、ロプロプ、ロキシー。
隣の部屋に、クレオ、ワイサ。
そして、ナディー、シシー、リリー、レレー。
••✼••ポショ村宿トロの部屋••✼••
「んん・・・ん? あれ? ご主人様?」
「ん~~~なんですか、ロンデル殿?」
「ご主人様が居ない・・・」
「便所では?」
「ふむ・・・ちょっと見てくる」
「うん・・・」
「すう・・・すう・・・」
ロンデルは、トロを探しに1階へと降りて行った。
一応、トイレを確認するが、誰も居なかった。
ただ、トロの匂いは微かに感じた。
残されたトロの匂いから、今から十数分以内にトロがトイレに来たのは確かだった。
ただ妙なのは、トロの焦る気持ちと恐怖する気持ちの匂いだった。
「ご主人様・・・!?」
ここで、トロに何か良くない事が起きたのは間違いなかった。
これはただ事ではないと察したロンデルは、首筋にヒヤリとした汗が流れた。
ロンデルは、主人であるトロが攫われた事を理解したのだ!
「こっ・・・これはっ!!」
バタバタバタバタバタッ!!
ロンデルは、慌てて玄関へ向かって走り出す。
宿の主人は、ロンデルがフロント前を物凄い速さで駆け抜けた時、ロンデルの様子からただ事ではないのを察した!
「あっ! お客様っ!! こんな夜中に何事ですか?!」
「ご主人様が攫われたっ!!」
「なんですってぇ!!
ご主人様って・・・と、トロさんですか?!」
「そうだ! 私はご主人様を探しに出る!!
もし仲間達からご主人様や私の事を聞かれたなら、私は攫われたご主人様を探しに出たと伝えてくれっ!!」
「?!・・・かっ、畏まりましたっ!!
うわわっ! たっ・・・大変だこりゃあっ!!」
宿屋の主人も、大慌てっ!
宿屋の主人は、宿を飛び出して冒険者ギルドへと向かった!
そしてその頃ロンデルは、ロプロプへ『以心伝心』で事の次第を伝えた!
••✼••ポショ宿のトロの部屋••✼••
《ロプロプ! ロキシー! ご主人様が攫われた!》
「へあはっ?! な、なんですとぉ?!」
「えへえっ?! な、な、な、う、う、うっそお!!」
《私はご主人様の匂いを辿って、奴隷商人が居た森の中へ向かっている!
ロプロプはナディーにこの事を伝え、ロキシーは宿に残り何かあった時のために控えていてくれ!》
「分かり申した!「うん! わかったよ!」
ロプロプは、ナディーの部屋へ寄ってナディーに事の次第を伝えると、ロンデルの後を追って宿を飛び出し、ロキシーは宿の部屋に残り控えていた。
••✼••ナディーの部屋••✼••
バンバンバン!!
「ナディー殿! ナディー殿! 一大事でござる!!」
「ふわはっ!! な、なに?! ロプロプ?」
ロプロプの声とドアを叩く音で飛び起きたナディーは、ドアの鍵を開けドアを開ける。
そんな騒がしい音に気付き、クレオとワイサも目を覚ました!
カチン! ガチャ!
「ど、どうしたの?!」
「何事ですか?!「どうしたの?!」
「ご主人様が攫われたようですぞ!!」
「「「えええっ?!」」」
「はあいっ?! なん、なんで?!」
「解りませぬ! 今、ロンデル殿がご主人様の匂いを辿って行き方を追っております!
我もこれから追いかけるつもりです!」
「なんですってぇ!! こうしちゃ居られない!
私、冒険者ギルドに寄って『空飛ぶ絨毯』を借りてくるわ!
そしたらすぐに私も追いかけるから!
ほら、貴女達も一緒に来てっ!!」
「わかったぜ姉御!「おうよ!」
バタバタバタバタッ・・・
「え! なに? どうしたの?」
「た、大変だぁ~~~!!
トロが攫われちゃったあ~~~!!」
「ええっ!? なんで? 誰に?!」
「そんなまさか師匠が!! だ、誰に?! どこに?!」
「分かんない! とにかく私は冒険者ギルドに行って『空飛ぶ絨毯』を借りてからトロを探しに行ったロプロプ達の後を追うから!」
「ぽ、僕も行くっ!!「お、俺も!!」
「分かった! じゃあ、一緒に行きましょう!」
「「うん!」」
「ほいさ!「よいさ!」
バタバタバタバタバタバタッ!
ナディーとクレオとワイサ、そして従魔達も一緒に冒険者ギルドへと向かう。
そして冒険者ギルドで空飛ぶ絨毯を2つ借りると、ナディーとシシーとリリー、そしてクレオとワイサとレレーとに別れて空飛ぶ絨毯に乗り、ロプロプの後を追った!
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
••✼••ポショ東の森の中••✼••
そしてその頃ロンデルは、ワイルド・フォレスト・キャットの姿に戻り、トロの匂いを辿って森の中を疾走していた!
タタタッ! タタタッ! タタタッ!
「ご主人様・・・ご主人様・・・どうか無事で・・・」
ロンデルは、索敵スキルを発動させトロを探す!
居たっ! AR表示されたマップ上のトロの反応が白の睡眠状態であるため、眠らされている状態なのが解った!
そしてそのトロの反応にくっ付くように、赤い反応が森に奥へと移動している。
だが、その赤い反応の行先には、およそ20ほどの赤い反応が集まってる場所だった!
反応が赤と言うことは、全てが『敵』という意味である。
更に拡張表示させると、赤い反応の全ての簡易ステータスには、レベル・種族・ジョブまでが表情されるのだが、全ての赤い反応のジョブはみな『盗賊』だった。
しかも! 全てがレベルが300を超える反応であり、並の冒険者達よりもめちゃくちゃ高い!
これは、ただの誘拐組織とは違うぞと、ロンデルは理解した。
どれも皆、ステータスには【盗賊(改)】と表示されていた。
ただの盗賊ではないのは明らかだった。
いくらロンデルがサファイヤ級冒険者とはいえ、たった1人でアクアマリン級の強者20人を相手にするのは分が悪い。
ただ殲滅するだけなら何も問題は無いが、トロの安全を確保しながらの敵を殺さずに力をセーブしながらの戦闘は難しい。
奴らは追い込まれると何をするか解らないし、そうなればトロの身の安全の保証はどこにも無い。
ロンデルは、一旦足を止め隠密スキルを発動し、奴らの様子を伺う事にした。
ズザザザ━━━ッ!!
「なんっ?!・・・クソッタレめえ!!
レベル300超えだと?! こんなヤツらも居たのか!
私の手に余る奴らではないが・・・
一気に、全員を殲滅するのは簡単だが、殺さずに倒すのは、流石に私でも難しいぞ
これでは、多勢に無勢・・・
ロプロプ達が来るまで待つしかないか・・・」
しかし、【盗賊(改)】とはなんだろうか?
ロンデルは初めて見るジョブだった。
だが、ロンデルにはそれ以上は何も解らなかった。
索敵で奴らの様子を伺っていると、どうやら洞窟のような場所へ入って行ったようだった。
そしてその洞窟の最深部には、レベル400を超える者の大きな反応が1つ!
称号は、【賊長】となっていた。
おそらく、盗賊達のボスであろう事は間違いなさそうだ。
トロと盗賊の反応は、そのボスらしき反応に向かって進んでいた。
そのボスらしき反応は、洞窟の最深部の小部屋になっている場所に、ポツンと1人居た。
そしてボスらしき反応の傍に、赤い反応とトロの反応がくっ付くように止まると、トロを運んでいた盗賊の反応が離れていく。
トロはまさに完全にボスと2人っきり!
「マズイ!! ご主人様がボスらしき野郎と2人きりに!?
このままだとご主人様は、奴の餌食に・・・
もう、ロプロプ達を待っている余裕など無い!!」
ロンデルは、ロプロプ達の到着を待たずに盗賊の潜伏する洞窟の中へ飛び込んでいた!
••✼••盗賊の洞窟内••✼••
バタバタバタバタバタバタッ!!
「グワオオオオオポーションッ!!」
「うおっ!「なんだ?!「フォレスト・キャットだ!!」
「グワアアアアア━━━ッ!!」
ドガッ! バキッ! ガブッ!! ボキッ!!
「ぎゃああっ!「ぎぃええっ!「逃げろー!「どわあー!」
ロンデルは、目も止まらぬ速さで、次々と盗賊達を圧倒!
「なんなんだコイツはあ?!」
「ただのフォレスト・キャットしゃねえ!!」
「ぐわあっ!「きゃああっ!「たっ助けっ「うわああっ!」
ズカッ! バキッ! ドガッ! ドコッ!
「グヲォオオオオオオオオ━━━っ!!」
あっという間に、ボスを残して全ての盗賊達を蹂躙してしまった!
盗賊達は全員虫の息に・・・
だが、流石にレベル300以上の盗賊(改)20人を相手に、殺さずに力をセーブしての戦闘となるとロンデルも無傷とはいかず、ロンデルは身体中に刀傷を無数に受けて血だらけだった。
それでもロンデルは止まらない。
そして、トロの居るボス部屋へ突入!
••✼••盗賊のボス部屋••✼••
バァン!!
「ぬをっ!! 魔物?!」
「グルルルルルル・・・(怒)」
「なんだコイツは?! おおいっ! お前達!
コイツをなんとかしろっ!! おおーいっ!!」
「グフフフフ・・・お前の仲間は全員眠ってもらっている」
「んなっ?! お前・・・人の言葉を話せるのか?!
貴様、ただの魔獣ではないな!! まさかネームド?!」
「グフフフフ・・・・・・」
ロンデルは、何を思ったか人の姿へ変化!
ポン!
「ふははははっ! 我がご主人様を攫うとは、どうやら命が欲しくないようだなっ!!」
「うをわあああ━━━っ!!
黒目黒髪美少女に変身したあ━━━っ!!
しかもとびきり美人━━━っ!?
でも、血だらけ美人?! ブラッディビューティー?!
いいねぇ、いいねぇ、いいねえ~~~そそるねぇ~~~」
「コイツぅ・・・変態か?!
気持ち悪いぞ! うるさい! 黙れ!
我がご主人様を、いったいどうするつもりだ!?」
「はあ? ご主人様だと?
!・・・なるほど この娘が、貴様のご主人様だと言うのか」
「そうだ!! 我こそは、我がご主人様の第1従魔ワイルド・フォレスト・キャットのロンデルっ!
貴様が悪の親玉だなっ! 成敗してくれる!!
私が居る限り、この世に悪は栄ないっ!!」
「・・・・・・は?」
ち━━━━━━━━━ん・・・
ひゅうぅうぅうぅうぅ~~~
しばらくの間沈黙・・・
そして寒い北風が吹いた・・・
「むふふふふふ・・・決まった!」
「なんなんだコイツ・・・???」
ロンデルは、トロに汚染されて・・・いや、影響されて、トロがよく決めていた『御免ライダーの変身ポーズ』を決め、昭和アニメヒーローばりの虫唾が走るような恥ずかしい決めゼリフを吐き、まさに今自分に酔いしれていた。
「あああ・・・どうしてご主人様は見てくれないの?
おお、ご主人様! あなたはなぜご主人様なの?!」
「なん、なんなんだ貴様あ━━━っ!!
血まみれで訳の解らんことを言ってんじゃねえ!」
「ん? また聞きたい? 聞きたい?」
「違うっ! そんな事より! せっかく手に入れた俺の嫁だ!
そう易々と奪われてたまるか━━━っ!」
「ちぇすとぉ━━━っ!」
ポカ━━━ン!
「ぐわっはあっ!!」
ビターン!!
「あ、あれ?・・・よっわっ!」
ロンデルは、襲いかかって来た盗賊のボスの脳天を、空手チョップのたったの一撃で盗賊のボスを撃退!
盗賊のボスは、泡を吹き白目をむいて失神していた。
「なんだなんだコイツは?
レベルの割にはえらく弱っちぃな?」
盗賊のボスは、しばらく目を覚ます様子がないので、その隙にロンデルは、袋に詰められたトロを救い出した。
あっという間の出来事だった。
そしてロンデルは、洞窟を出る。
••✼••洞窟の洞窟の外••✼••
トットットット・・・
「ご主人様・・・まだ目が覚めないか・・・(悲)」
ロンデルがトロをお姫さま抱っこで抱えながら洞窟から出てきた所へ、遅れてロプロプ達が空飛ぶ絨毯に乗ってやって来た!
「ロンデルー! ご主人様ー!」
「トロさん!!」
「師匠ぉ━━━っ!」
「トロー! トロ?! 大丈夫だったのね!」
「はい 無事に救出できました」
「でも、ロンデル貴女、血まみれじゃない?!」
「ふっ・・・これは返り血さ」
ただの強がりである。
「なに言ってのよ! ほら、じっとしてて!」
「はい・・・」
ナディーは、【従魔の治療Lv3】スキルを使って、ロンデルの傷を癒してあげた。
「ありがとうございます」
「盗賊達は?!」
「ふむ 全員やっつけたよ」
「流石ねっ! 良かった・・・」
「「ホッ・・・」」
「あの盗賊のボスめっ!
我がご主人様を嫁にするなどと言いやがった!!」
「「「嫁っ?!」」」
今回トロを攫った盗賊は、ヒーテミーナ大陸最南端に位置するエッセン男爵領のエッセン男爵と他に、トロを嫁にすると騒いでいた奴らの1人だった。
実は、トロを嫁にしようと企む輩は、エッセン男爵と、トスター伯爵と、今回トロを攫った盗賊のボスである。
ロンデルは、そんなトロの事情を知ってるだけに、主人が取られるのでは?と不安で仕方がない。
「トロ・・・大丈夫ぅ?」
「はい 大丈夫です・・・」
「・・・そう まだ眠ってるね」
「そうですね・・・」
「・・・」
実はこの時には既にトロは目を覚ましていた。
日頃ナディーやクレオやワイサには小うるさく『男には気をつけろ』などと偉そうな事を言っていたのに、そんな自分がこんな失態をおかすなんて・・・
情けなくて恥ずかしくて、気を失っているフリ(寝たフリ)をするのだった。
しかし、今回トロを攫った盗賊が、トロを嫁にするために攫っただなんて、驚き桃の木山椒の木だ。
トロにしてみれば、こんなガサツで女の子らしくなくて、しかも中身はアラフィフのオッサンなのに、いったい何処と何が良いのか激しく悶絶するほどに疑問である。
それでも時々、もし自分も誰かと結婚して嫁になったなら、自分も結婚相手の子供を産むのだろうか?
などと考えてしまうが、その度に全身鳥肌で虫唾が走り、ゾゾゾゾゾ・・・と身震いする。
そもそも野郎に抱かれるなんて死んでも嫌だ。
とは言ってても、ロンデルとロプロプには毎晩のように玩具のように弄ばれているけど・・・
それはそれで、また何かが違う気がする。
ああああ~~~ダメだ!!
寝たフリをしていたら、バカな事ばかり考えしまう。
そろそろ目が覚めたフリでもするか・・・
「ん・・・・・・んん・・・」
「はっ!? ご主人様、目が覚めましたか?」
「お・・・おお・・・」
「トロ!! 大変だったわね! 大丈夫?」
「ふっ・・・大丈夫だよ」
「すん⋯すん⋯良かった(泣)」
「すん⋯すん⋯師匠ぉ~~~(泣)」
「ふ・・・ああ、大丈夫だから泣くな」
「「うん・・・」」
この時、みんなそれ以上はトロに言葉を掛けなかった。
どんな言葉を掛れば良いのか解らなかったのだった。
ただ、トロが無事で良かったと、心からホッとしたのだった。
トロも、ロンデルにお姫さま抱っこされたままだった。
いうもなら、下ろせやの、やめろやのと煩く喚くところだが、まだ少し身体が痺れているので、今はロンデルに甘える事にした。
その後、冒険者ギルドから急遽派遣された冒険者達や、ポショ子爵の私兵達によって、盗賊は捕らえられた。
だが、ボスの姿は無かったと言う。
流石はレベル400超えの強者だけある。
ロンデルに倒されトロを救出した後、ロンデル達が洞窟から出た後で逃げ出したと思われる。
ロンデルに倒されたはずなのに、まだ逃げられるほど体力が残っていてらしい。
侮れん奴だ。
ロンデルは自分を責め、殺しておけば良かったと深く後悔した。
そして何度もトロに謝罪したが、トロはロンデルを責めなかった。
責められるはずかなかった。
ロンデルは、たとえ盗賊であっても、人族、亜人、魔族全ての種族を含める人間の命を奪ってはいけないと言う、普段からのトロの教えを守ったのだ。
だが、奴は今後もトロを狙ってくるだろう。
時が経つほど奴は力を付けて、仲間を集めてまた来るかも知れない。
それを考えると、ゾッとした。
そして、宿屋に着き・・・
••✼••ポショ宿屋フロント••✼••
「おお! おおおおおっ! よくぞ、ご無事でっ!!」
「うん ありがとう 迷惑をかけたね・・・」
「いえいえ! 私は何もしていません!
罠の仕掛け人、他人の罠の仕掛けにかかる!
そんな事も有り得る事です!
本当に、大変でしたね!」
「そうだな・・・」
『『罠の仕掛け人、他人の罠の仕掛けにかかる』
日本で言う、ミイラ取りがミイラになる・・・
と似た諺だろうか?
まったく、その通りだ 情けないな・・・』
「そうだ! まったくその通りだよ
これからは、気を付けるよ!」
「そうで御座いますね! どうかご自愛くださいね」
「うん ありがとう!」
こうしてトロは、眠りについた。
流石に疲れたのか、ロンデル達もすぐに寝息を立てていた。
安心した・・・と言うのが1番大きいだろう。
ナディーやクレオやワイサにも迷惑をかけた。
今回の事態により、いくらレベルだけが高くとも、どんなに強い従魔を従えようとも、男女関係無く1人では何も出来ない。
トロは改めて自分がか弱い存在だと思い知った。
そして同時に、ナディーやクレオやワイサにも、気を付けてやらなきゃと、一層心を引き締めるのだった。
そう言えばここ最近は、ロンデル達からの交尾欲求を拒否りまくっていたが、再び受け入れたりでもしたら、タガが外れてどんな目に遭うか怖くて想像できない・・・(震)
・・・とは思いつつも、結局は想像してしまうトロだった。
「ガクガクブルブル・・・(震)」
「ん? どうかしましたか、ご主人様?」
「ひゃあっ?!・・・やっ、あ、うん!
な、な、な、なん、なんでもない・・・ぞ?」
「はぁん???」
「ぷぷぷ・・・(笑)」
「ふふふ・・・トロさん、可愛い♡」
「師匠、可愛いです!」
そう、クレオとワイサが言った。
本当に、ロンデルにお姫さま抱っこされ、顔を真っ赤にして見目に涙を滲ませてガクブル震えるトロは可愛かった。
トロ救出!
ロンデル大活躍でした。




