第27話 「対決! 怪獣地竜!!」
初めての大物対決!
トロにできるのか・・・
••✼••アース・ドラゴン生息地••✼••
「グルルルルルル・・・」
「「はうわっ?!」」
アース・ドラゴンは、ツノエリケラトプスへの攻撃を止め、トロ達に視線を向けた!
あっ・・・コレ、ヤバくね!?
トロとナディーは、凍り付いた・・・
「ひいぇえぇえぇえぇ~~~(汗)」
「わっ! どっ・・・な、なん・・・(焦)」
「「「ご主人様あ!!」」」
ポポポン!!
「ギャアア!「コアア!「グオオオアア!」
「ロンデル! ロプロプ! ロキシー!」
ロンデルとロプロプとロキシーは、魔獣の姿に戻り、トロとナナティーの前に立ちはだかる!
トロとナディーを守ろうとしているのだ!
トロは突然の事で、完全に思考が停止していて、ロンデル達に急かされ我を取り戻す!
「ご主人様! シッカリしてください!!」
「はっ?!」
「ご主人様! モタモタしてますと、今ココで食ってしまいますよ!」
「ひゃっ?! やだあ━━━!!」
ナディーに抱付くトロ。
「トロ?! な、何っ?!」
「えっと・・・ええ~~~と・・・
テレポーテーションっ!!」
ブゥン!・・・
「わっ! 何これ?!」
我に返ったトロは、咄嗟にナディーを包み込むように抱きしめ、テレポーテーションを発動した!
20mは後退しただろうか?
その瞬間、しまった!と思った!
テレポーテーションする前に、【御用だ!】を発動すべきだった!
慌ててパニクったせいか?!
冷静にならなきや!
などと、考えてる内に・・・!
ドスッ! ドスッ! ドスッ! ドスッ!
「ゴワアアアアアア~~~!!」
「行かせるか!!」
「止まりなされ!!」
「グワアアアアアッ!!」
バキッ! バスッ!
「ギャア!「クワアッ!」
弾き飛ばされるロンデルとロプロプ!
「ロンデル!! ロプロプ!!」
アース・ドラゴンは、トロとナディー目掛けて突進し、立ちはだかるロンデルとロプロプを頭を振って弾き飛ばした!
ワイルド・フォレスト・キャットや空飛ぶワイバーンを弾き飛ばす事など、アース・ドラゴンには容易いものだった!
アース・ドラゴンはデカイ図体なのに、凄い勢いで迫って来た!
「うわっ!!「やっ!!」
「グワオオオオオオ!」
ドスドスドスドスドスッ!
「きゃああっ! 来る来る来る来る来るっっっ!!」
「うわっ! パッ・・・パーフェクト・バリア━━━!!」
ブゥン~~~・・・
ガキィ~~~ン!
「きゃあ!!「おうわっ!」
咄嗟に張ったパーフェクト・バリアだったが、ガードは硬く、ビクともしなかった!
だが、巨大なティラノサウルスみたいな魔獣が襲いかかって来るのを目と鼻の先の特等席で見る光景は、トロの恐怖耐性Lv5をもってしても、恐怖で足がすくんだ。
もし恐怖耐性スキルが無かったら、一撃で失神していただろう。
「ゴワアアアアアア!!」
ガキィン! ゴガアン! ズガアン! ダゴン!
「ひゃあぁあぁあぁあぁ~~~(汗)」
「くっ!・・・こ、コイツぅ!!」
パーフェクト・バリアは完璧にガードできるとは言え、怖いものは怖い。
トロとナディーは、座り込んで抱き合って、ただただ震えていた。
だがこのままでは、埒が明かない。
ロンデル達は、アース・ドラゴンに攻撃を続けているが、アース・ドラゴンはロンデル達にまったく興味が無いかのように、トロとナディーだけを攻撃し続ける。
でも流石に時間が経てば、慣れてきて恐怖は薄らぐ。
「こいっつぅ━━━!! 御用だ!」
パシィ━━━ッ!!
「グワオッ!!・・・グオオ・・・」
「やった! よし! 次は・・・
全ステータス弱化━━━!!」
キュウゥウゥウゥウゥ~~~ン・・・
「ゴワハッ!・・・ゴフッ・・・」
「よっ、よし!!」
「?!・・・(汗)」
トロは、なんとかアース・ドラゴンに御用だ!で縛り上げ、全ステータス弱化魔法をかけることができた!
「ロンデル! ロプロプ! ロキシー!
今だ! ヤツをやっつけてくれ!!」
「了解!「承知!「はあい!」
ズババッ!ゴガッ!ドゴッ!ガツン!ガキィン!
「きゃあぁあぁあぁあぁ~~~!!」
「うをわあぁあぁあぁあぁあぁ~~~!!」
ロンデルとロプロプとロキシーは、一斉にアース・ドラゴンに攻撃をしかけるが、目と鼻の先で繰り広げられる巨大なアース・ドラゴンと、巨大な従魔達の戦いは、巨大スクリーンで観る怪獣映画さながらだった。
流石に、ロンデルとロプロプとロキシーの息を付く暇もない攻撃を食らうと、数分後にはアース・ドラゴンは、グッタリと倒れてしまった。
「やったぞご主人様!」
「やりましたぞー!!」
「ご主人様! やったよお!」
「あ、ああ・・・お疲れ様(汗)」
「~~~(汗)」
「ん? ナディー? どうした?」
「つ、ついにやっつけたのね?」
「ああ、そうだ! やったなあ! ナディー!」
「そ、そうね・・・それよりちょっと・・・
私、お花を積みに行ってくるわ・・・(汗)」
「えっ?!・・・お、おお・・・?」
「つ、ついて来ないでね!」
「へっ?・・・ああ、うん
・・・・・・あっ! なるほど・・・」
トロは、バリアを解除する。
ナディーは、そう言って慌てて走り出して岩陰に隠れた。
この時トロは、ナディーに何が起きたのか察した。
•••✼••┈┈┈岩陰┈┈┈••✼••
「やぁ~~~ん(泣)
なんでぇ~~~! えええ~~~ん!」
バシャバシャバシャ・・・
ナディーは、浄化魔法で濡れた下着とパンツとブーツを洗っていた。
実は、アース・ドラゴンに襲われたとき、あまりの恐怖に失禁してしまったのだった・・・
・⋯━☞数分後☜━⋯・
「ごめんねぇ~~~(汗)」
「ん? ああ、大丈夫だよ」
「えっ、えっと・・・
す、凄かったわね! ホント凄かったわ!
でも、倒せて良かったわね(焦)」
「うん! 一時はどうなるかと思ったけど、何とかなって良かった
でも、ナディーを危険な目に遭わせてしまった
コレは俺・・・私の過信から出た失態だ
本当に申し訳なかった・・・」
深々と頭を下げるトロ。
「うぅん! 平気よ!
冒険者たる者、いつも危険と隣り合わせ!
自分に喝を入れる良いキッカケになったわ!」
「そう言ってもらえると助かるよ」
「それにしても、大きいわねぇ!
こんな大きいヤツ、どうやって持ち帰るの?」
「それなら大丈夫!
ナディーにあげたマジック・バッグでも、きっとアース・ドラゴンなら何匹も入ると思うよ!」
「ホント?!
なら、あと何匹か狩っちゃう?」
「えっ?! いやいやっ(汗)」
ナディーは、さっきまではオシッコをチビるほどビビっていたのに、また何匹か狩るなどと言い出す。
レベルも上がった事だし、自信が付いたのだろう。
「今日はもう、これで帰るよ」
「えっ?! そうなの?」
「もう、用は済んだからね!」
「うん? 用って、どんな用?」
「ふふん~~~♪」
「・・・え? なにその笑顔?
ちょっと、怖いんだけど・・・(汗)」
「自分のステータスを見てみて?」
「ステータスを? わかった!
・・・ステータス・オープン!」
フォン!・・・
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 ナディー
性別 女
年齢 17
種族 人族
職業 シンニング・テイマー
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 188
HP 288
MP 53
SP 69
STR 46
ATK 41
DEF 24
DEX 41
INT 69
MAT 27
SPD 41
LUK 195
EXP 850223
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【回復魔法Lv4】【浄化魔法Lv4】【生活魔法Lv4】【パーフェクト・バリアLv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【テイムLv3】【従魔の治癒Lv2】【従魔の増強Lv2】【従魔の防御Lv2】【従魔の加速Lv2】【従魔の復活Lv2】【限界突破Lv1】【恐怖耐性Lv4】【隠密Lv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【ビースト・テイマー】【シンニング・テイマー】【パーティー名『トロと愉快な仲間達!』副リーダー】【ドラゴン・スレイヤー】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【ラピスラズリ級冒険者】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
従魔
●シシー
【クノイチ・アサシン】
●リリー
【クノイチ・アサシン】
●名無し
【回復魔人】
■===========■
「えっ?! うそっ!!
すんごくレベル上がってるぅ!!」
「うん そうだねえ?
でも、それだけじゃないだろう?」
「え? それだけじゃない?
ううん?・・・うう~~~ん???」
「称号を見て!」
「称号?・・・・・・ああっ!!
【ドラゴン・スレイヤー】って、なってるぅ!!」
「でしょ?」
「ええっ?! ど、どう言うこと?!
あっ! そうか!
え? いえいえ! だって・・・
私、結局、何もしてないよ?」
「でも、シシーとリリーは、ちゃんと戦っていたんだよ?」
「そ、そうなの?!」
驚いてシシーとリリーを見るナディー。
「姉御っ! そりゃないぜぇ!」
「そうさ! アタイ達、姉さんのために頑張ったんだぜ?」
「あ、そうね! うん! そうなのよね?
ごめんね? 私、何にもできなくて(汗)」
「それでいいんだよ!
だって、それがテイマーの狩り方、戦い方なんだから!」
「う、うん・・・」
ナディーは、複雑な気持ちだった。
『ハッキリ言って、私は何もしていない。
シシーとリリーは、自分から進んで戦いに挑んでくれたけど、私はただ震えていただけだった。
それに、シンニング・テイマーなのに、戦いの歌も歌っていなかったのに。
トロだって、私をバリアで守ってくれた。
そしてアース・ドラゴンは、トロの従魔達が倒してくれた。
私の従魔達も頑張ってはくれていたけど、正直なところ攻撃は通っていなかったと思う。
なのに、レベルも上がってるし、オマケに【ドラゴン・スレイヤー】なんて称号を貰えるだなんて・・・
それに、最後に大失態!
もう、情けなくて涙が出ちゃうよ。』
「・・・・・・(泣)」
「えっ! どうした?!
もしかして、どこか怪我でもした?」
「うぅん 違うの・・・グスン!」
「うっ、うわっ! うわっ!
どどどっ、ど、ど、どうしたんだよ?!
俺、何かやらかした?!」
「うぅん ごめんね?
私、何にもしていないのに、【ドラゴン・スレイヤー】の称号なんかを貰っちゃっていいのかなぁ?」
「!!・・・ああ、いいんだよ!
俺だって、自分とナディーの身を守るだけで精一杯だった!
このアース・ドラゴン討伐の功労者は、ロンデルとロプロプとロキシー、そしてシシーとリリーだよ」
「うん そうね・・・」
「だけどね? 俺達テイマーは、これが戦闘スタイルなんだよ?
こんな戦い方なんて、テイマーにしかできない!
だから、堂々としていればいいんだよ!
じゃなきゃ、こんな風に落ち込む事が、これからももっと出てくると思うよ?
その度に、一々落ち込んでるつもりかい?」
「あはっ! そうね! そうよね!
私達テイマーは、これが当たり前なのよね!」
「そうさ! これが当たり前なんだよ!」
「そうね! そうよね!」
ようやくナディーは、笑顔を見せてくれた。
そうなのだ。
俺達は、テイマーなのだ。
テイマーは、従魔を操り敵を倒してナンボなのだ!
だがこの時、思い出した事があった。
「あっ!!・・・」
「なに? どうかした?」
「ロンデル達に、『全ステータス強化魔法』をかけておけぱ、もっと楽に倒せたはずなのに・・・(汗)」
「!?・・・そ、そうだったのね(汗)」
まあ、これも仕方ない。
初めてドラゴンと戦ったんだ。
恐怖のあまりに冷静さを失ってパニクってしまったけど、なんとかなったんだから及第点ってところだろう。
ロンデル達に感謝感謝だな。
「いやいや! そんな事に悩んでる場合じゃないよ!
早く、新しい仲間に名前を付けてあげなきゃね!」
「あっ! そうだったわね!
ええと・・・名前かぁ・・・」
「ウズウズ・・・」
拳を顎の前で握り締めて、ウズウズする回復魔人。
「うん! 決めた!
あなたの名前は、レレーよ!」
「~~~!! ~~~!!」
無言でバンザイをするレレー。
「・・・・・・なんで、何も話さないの?」
「え? だって、レレーは、【言語識字理解スキル】を覚えてないもん」
「はぅあっ!!
そっ・・・そうだったぁ~~~(悲)」
崩れ落ちるように、両手を着いて蹲るナディー。
「美味しいリアクション有難うございます!」
トロは、マジック・バッグから、【言語識字理解を覚える豆】を10個取り出し、レレーに食べさせた。
するとレレーは、直ぐに人語を話し始めた!
「ご主人様!
私に名前を付けてくれて、ありがとう!」
「うわっ?!・・・喋った!」
「そりゃあ、喋るよ」
「う、うん 解ってはいたけど、本当に貴女の力って規格外よね?」
「うぅ~ん・・・まあ、確かにね
自分でも思うよ・・・(汗)」
うん! ワシもそう思う。
確かに、種生成でできない事って、略々無いのでは?
・・・と思う。
流石に、【生物】は作れなかったが。
ま、この世界の創造主でもない限り、生物なんて作れないよねぇ?
でも!! 卵は作れた!
もちろん、食べるために作った物だから、何の卵?と聞かれたら、答えられないが・・・
なので、厳密には何の卵だったのか分からない。
馴染み深い「鶏の卵」なのだろうか?
イメージしたのは『鶏の卵』なので、鶏の卵であってほしい。
もし、「有精卵」なら、孵化して雛が産まれるのだろうか?
まだ試していないので、判らない。
だが!!
魔晶石は種生成で作れるし、死からの復活は、その魔晶石から産まれる?
ならこの世界の生き物って・・・作れるんじゃ?
考えれば考えるほど、分からなくなる。
なぜなぜ なぁ~ぜぇ~ どうしてなの?
ダメだ。
考えても答えが出ないモノは、考えない!
はっはっ! まるで科学者のような思想だな。
この世界は、この世界を造った者にとって、都合の良いようにできている。
なので、ムトランティアを造った大魔女とは、かなりのゲーム好きとみた!
常識や固定概念や物理的法則を完全に無視していないと、絶対に起こり得ない事が、この世界では起きる。
つまり、この世界の創造主は、かなりの「ご都合主義」な訳だな。
「それはそうと!
新しい従魔ができたのだから、冒険者ギルドで登録しないとね!」
「そうね! そうよね!」
「では、サイチ村へ帰りましょうか!」
「おぅいぇ━━━っす!」
こうしてトロ達は、サイチ村に帰った。
・⋯━☞午後4時頃☜━⋯・
••✼••サイチ村冒険者ギルド••✼••
「ただいまー!」
「あ、お帰りなさいませ! トロさん! ナディーさん!
アース・ドラゴン討伐・・・やっぱりダメでした?」
冒険者ギルドの受付嬢は、アース・ドラゴン討伐に出掛けて、その日の内にトロ達が帰って来たので、クエストを失敗したかと思っていた。
だが・・・
「「にひひひひ♪」」
「ん?・・・どうされました?
・・・・・・まさか!?
本当に貴女達だけで、アース・ドラゴンを討伐したのですか?!
サファイア級冒険者パーティーでさえも失敗すると言われている、アース・ドラゴンですよ?!」
「ひひひ~~~ん♪」
「うふふふ・・・♪」
トロとナディーは、揃ってVサインをする。
「嘘でしょう・・・(汗)」
「「「「ザワザワザワザワ・・・」」」」
「マジかよ?「冗談だろ?「有り得ねえ!「またまた」
受付嬢や、他の冒険者達の反応からして、アース・ドラゴン討伐は、サファイア級冒険者ですら失敗する事のある難易度の高いクエストのようだと解る。
なので受付嬢は、トロ達がたとえ討伐に失敗したとしても、無事に戻れば吉と思っていたのだった。
「本当ですよ!
ただぁ~・・・なにせ大きな奴だったので、ココには出せないかも?」
「?!・・・そ、そうですよね!
もし、本当にアース・ドラゴンなら、ギルド内では出させませんよね!
でも、何処にあるのですか? アース・ドラゴン・・・」
「あ、はい!
この、マジック・バッグの中に」
「はい?! まさか!! またまた~~~
アース・ドラゴンの入るマジック・バッグなんて!
もし本当にあるのなら、国宝級を超えてますよ!!
そんなの有り得ない! あるはずが・・・」
「本当なんですけどね・・・」
世に出回っているマジック・バッグは、1番安いものでも500万Tiaもして、容量は獣車1台分程度しか入らない物が普通。
でも中には、獣車10台分入ると言われる、国宝級の物があり、もし売られているとしたら、1億Tiaを軽く超えるほどだ。
ナディーの持つマジック・バッグは、獣車100台分である。
最大級のコンテナー25個分である。
なので、アース・ドラゴンが入るマジック・バッグだなんて、まさに伝説級になるのだ。
この時点でも受付嬢は、半信半疑である。
「わかりました!
では、ギルド横の広場にて、お願いします!」
「あ! その前に!」
「はい? なんでしょう?」
「実はナディーに、新しい従魔の仲間が入りまして」
「はあ・・・ああっ!
もしかして、その黒いローブの方が従魔?!
もしかして・・・もしかして・・・
回復魔人ではないですか?!」
「そうですよ?」
「「「「ザワザワザワザワ・・・」」」」
「回復魔人だって?!「いやいや有り得ない!「それこそ冗談だろ?「まさかぁ?」
「回復魔人って、すぐにトンズラして、姿を消してしまうために、今までテイムされた記録が無い従魔のはず!」
「あ、そうなんですね?」
「そうなんですねって・・・」
そうなのだ。
回復魔人は、『コバンザメ』のように大きな魔獣にとり付き、食事のおこぼれを頂く奴で、稀にツノエリケラトプスにとり付いていた事も報告されてはいるが、とにかくすぐにトンズラして居なくなってしまうと言う。
魔獣の回復役として厄介な奴ではあるが、もし従魔としてテイムできたら、前衛の従魔の回復役に欲しい魔獣である。
なのでテイマー達の間では、絶対にテイムしたい魔獣だった。
その、回復魔人のテイムに初めて成功したのが、ナディーだったのだ。
「信じられない・・・
報告による姿形ではありますが・・・
失礼ですが、鑑定させていただきますね?」
「はい どうぞ~~~♪」
「んんん~~~・・・」
受付嬢は、虫眼鏡のような魔導具で、レレーを鑑定。
「本当だわ! 本当に回復魔人です!!」
「「「「おおおおおお~~~!!」」」」
「すげぇな嬢ちゃん!「本当だったのかよ!「コイツが噂の回復魔人か「すげぇ!初めて見た!」
「「あはは・・・(汗)」」
また、大騒ぎになってしまった。
だが、騒ぎの種は、これだけではなかった。
「はい! 回復魔人の従魔で、名前はレレーですね
登録、完了しました!」
「ありがとう! やったねレレー!」
「はぁい!
ありがとうございます! ご主人様!」
「?!・・・・・・へっ?」
「「「「・・・・・・・・・!!」」」」
ナディーのテイムした新しい従魔『回復魔人レレー』は、普通の人のように人語を話した。
この瞬間! ギルド内はフリーズした。
何に対してフリーズしたのか?
それは・・・
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 レレー
性別 雌
年齢 15
種族 人型魔獣
職業 回復魔人
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 155
HP 113
MP 5789
STR 5
ATK 6
DEF 7
INT 113
SPD 24
LUK 68
EXP 545422
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ヒールLv5】【ハイ・ヒールLv3】【プリフィケーションLv3】【蘇生Lv1】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【サイレントLv2】【トンズラLv3】【言語識字理解Lv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【ナディーの忠実なる下僕】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【テイマー・ナディーの従魔】
■===========■
「回復魔人が喋ってる?!」
「「「「おわあああああ~~~?!」」」」
「また、これかよ・・・(汗)」
「そうね・・・(汗)」
ギルド内では、回復魔人が人語を喋った事に驚いていたのだ。
以前も、シシーとリリーが喋った事に驚かれたが、また驚かれるとは・・・
もうそろそろ、慣れてほしいものだ。
••✼••ギルド横広場••✼••
ギルド横広場のど真ん中に、完全に原型を残したアース・ドラゴンが横たわる。
「「「「ワイワイガヤガヤ・・・」」」」
「でっけえ!「サイチへ持ち込んだのは初だってよ!「あの牙!怖ぇ!「何メートルあるんだ?」
「す・・・凄いですね!
こうやって見ても、こんなにも大きな生き物が動いていただなんて、今も信じられません!」
この受付嬢は、就任してから4年になるが、まだ本物のアース・ドラゴンを見た事が無かった。
それ程に、アース・ドラゴンの討伐は難しいようだ。
「凄かったですよ~!
襲いかかって来たときは、流石に心臓をギュッ!と締め付けられる思いをしました!」
「私も! もう一度やってと言われても、できるかどうか・・・(汗)」
「はあい?! あと時のナディーは、またアース・ドラゴンを狩ろうと言ってたじゃないか!」
「あれは、その場の勢いって言うか・・・」
「いやあ! 待たせたね!」
「「?!」」
ようやく!ギルド長が姿を見せた。
そしてトロとナディーに、金色のプレートを渡した。
「コレは、【ドラゴン・スレイヤー】の証のプレートだよ」
「「わあっ!」」
「聞いたか?「ドラゴン・スレイヤーだってよ!「すげぇ!「確か『侯爵位』同等の身分になるんだって?「サイチ子爵様よりも高貴じゃん!」
「「「「ワイワイガヤガヤ・・・」」」」
「ええと、このアース・ドラゴンの素材は、全てギルドで処理しても良いのだったね?」
「はい お願いします」
「ふむ だが、モノがモノだけに、このサイチ村ギルドと、サイチ村商業ギルドと、サイチ子爵、そしてトスター伯爵との4者で分割とするため、しばらく話し合いで割合が決まるまで、待ってもらう事になりそうだ」
「なるほど・・・」
「予想としては、5億Tiaを超えるだろう」
「「ごおくぅっ?!」」
「「「「ドドドドワアアアア━━━!!」」」」
またまた、大騒ぎになってしまった。
この1件から、トロとナディーの2人のテイマーの名が、冒険者界で広く知れ渡る事になるのだった。
特にナディーは、貴族からも目を付けられる事になるのだった。
有名人になったナディー。
高位貴族からの紹介状や見合いの話しが殺到するのだった・・・




