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第25話 「限界突破」

ナディーの【限界突破】スキルを習得するため、ナディーの狩り狩り修行が始まる!

その修行法とは?

 


 ••✼••トスター冒険者ギルド••✼••



「ああっ!! まさか・・・もしかして・・・

 最近噂になってる、不思議な力が宿った豆を売る旅の商人って、トロのことじゃないの!?」


「しーっ! コレは内密にね!」

 人差し指を口に当てて言うトロ。



 まさか自分の事が、ナディーさえも知るほどに有名になっていたとは・・・!

 まあ今までは、その都度姿を変えていたから良かったものの、今はもう3人の美少女従魔が目印のようになっているので、今更姿を変えたぐらいではバレバレだな。


 それでも、無闇に人前での種生成魔法は使わない方がいいな。

 信頼できる仲間以外には、俺ではなく、「旅の商人から貰った」って事にすれば良いか。



「なあ、ナディー?」


「なぁに?」


「さっきも言ったけど、俺が不思議な豆を・・・」


「分かってるって! 絶対に誰にも話さないから!」


「あ、うん それもそうなんどけどね?

 もしもの時には、『旅の商人から貰った』って事にして、俺から貰ったなんて言わないでくれよな?」


「あ! そういう事ね!

 うんうん! わかったわ!」


「・・・・・・」


「ん? 大丈夫だってば!」


「頼むよお? ホントに・・・

 もしバレたら、私はナディーとは一緒に居られなくなるんだからね?」


「えっ?! ちょっと! なんでそうなるの?!」


「だって、君も仲間って事にされて、人々が世界中から不思議な豆を求めてナディーにも集まって来る事になるかも知れないんだよ?」


「?!・・・それは、確かに大変だわ」


「だろう? そうなりたくなかったら、絶対に気をつけてくれよな?」


「う、うん わかってるわ

 でもトロって、時々男の人の話し方をするよね?

 それは直した方がいいわよ!」


「?!・・・そ、そう? そうだね! そうね!

 自分では意識した事がないから、分からないけど」


「うぅん! 別に変じゃないから、構わないと思う

 でも、せっかく可愛いんだから、もっと女の子らしくすればいいのにな~~~ってね!」


「かわっ?! そ、そんな事・・・ない、わよ(汗)」


「うぅん 本当に可愛い!

 私だって、思わず抱きしめたくなっちゃうもん!」


「んなっ?! な、何をバカな事を・・・ぶはっ!」


「ご主人様は、誰にも渡さないから!」

 いきなりトロを抱きしめて言うロンデル。


「へっ?!」


「そうですぞ! ご主人様は我らのご主人様ですぞ!」

 ロプロプもトロを抱きしめながら言う。


「あはは・・・」


「ご主人様は、私のものなの!」

 更にトロに覆い被さるように言うロキシー。


「こ、こら! お前達! 放さないか!」


「ふふふ 愛されてるわねぇ~」


「?!・・・なん、ちょっと・・・(照)」



 トロは、らしくもなく、頬に手を当て腰をクネクネくねらせて、照れ臭さに耐えていた。



「ご主人様・・・変!」


「ぶほっ! う、うるさい!」


「まったくもって変ですな!」


「なんだよ! なんだってんだよ!!」


「ご主人様 可愛かったですぅ♪」


「そうか? ロキシーは可愛いなぁ?」

 ロキシーの頭を撫でるトロ。


「んなっ?!「あっ!ずるい!」


「こ、こらあ! なんだよお前達まで!!

 いててっ! 頭をグリグリ押し付けるな!」


「あはは! 愉快な仲間達ね!」


「愉快って・・・」


「でしょう?! やっぱり、パーティー名は、『ロキシーと愉快な仲間達!』に決定だね!」


「いやだあ━━━っ! そんな恥ずかしいのわ!!」


「ロキシーちゃんだっけ?

 でもね? やっぱりリーダーはトロだと思うの!

 だからパーティー名は、『トロと愉快な仲間達!』だと思うのよね!」


「ちょっと! ナディー! 何言ってんの?!」


「はぁ~~~い わかったぁ!」


「んな━━━っ?!」


「決まったね!」


「決まりましたな!」


「わぁーい! トロと愉快な仲間達!」


「じゃあ私達のパーティー名は、『トロと愉快な仲間達!』でけって━━━い!!」


「「「わあ━━━!!」」」


「がああああ━━━ん!!」



 こうして、トロ達のパーティー名は・・・

『トロと愉快な仲間達!』

 に、決まってしまった・・・・・・



 ••✼••冒険者受付け••✼••



「トロと愉快な仲間達・・・ですか?」


「はぁい・・・(恥)」


「本当に、こんな恥ずかしい・・・いえ!

 こんなユニークな名前でいいんですか?」


「はい・・・多数決で決まってしまいましたので」


「ぷっ!・・・・・・わかりました!

 では、トロさんがリーダーで、ロンデルさんと、ロプロプさんと、ロキシーさん、そしてナディーさんとの合計5人ですね!

 トロと愉快な仲間達・・・

 パーティー名、承りました!」


「はぁう・・・・・・」



 冒険者ギルドにも、パーティー名を登録し、今後はナディーとパーティーとして活動する事になった。

 だが、従魔までもパーティーメンバーとして登録されるのは、前代未聞である。

 これも、人語を話す従魔である事と、トスター領主の息の掛かったトロであるからだ。

 やがて、『トロと愉快な仲間達』は、勇者達にも知られる程の有名なパーティーとなるのだった。


 さあ! いよいよ『トロと愉快な仲間達』の冒険の始まりだ!




 ••✼••トスター西詰め••✼••



「あれ? コッチはサイチ領よね?」


「うん そうだよ!」


「え? えっ?! ちょっと待って!

 サイチ領って、ラピスラズリ級から、オパール級の魔物が出る地域よ!」


「うん! そうだね!」


「そうだねって・・・あ、そっか

 トロって、アクアマリン級だったもんね!」


「うん! ロキシーは、オパール級冒険者だけど、ロンデルとロプロプは、サファイヤ級冒険者だからね!」


「えっ?! なにそれ、どういう事?!」


「うん、だから、ロキシーはオパール級・・・」


「違うの!! さっきは受付嬢の話しを聞き流しちゃったけど、なんで従魔なのに、冒険者登録されている訳ぇ?!

 そんなの有り得ないでしょ!!」


「ふぅん・・・そう言われてみれば、確かにそうだねぇ?

 コイツら、従魔なんだもんねぇ?」


「え? トロ自身も分からないの?」


「あ、いやいや!

 トスターの冒険者ギルド長の権限で、最初はロンデルとロプロプも冒険者にしてくれたんだけど、後でロキシーも新しく従魔として仲間になった時、ギルド長がロキシーもなぜだか冒険者として登録してくれたんだよ」


「はぁ・・・トロって、いったい何者なの?

   次から次へと、信じられない事ばかり!」


「ロンデルとロプロプとロキシーも普通に話すから、従魔って事を忘れてたよ(汗)

 えっと・・・なんだか、ごめんね?」


「う、うぅん! いいの!

 私が勝手に驚いてるだけだから!

 トロって、本当に何でもありね!」


「あはは・・・(汗)」



 トロにとっては、従魔も冒険者として登録された事は当たり前だった事柄だったのだが、この世界の人にとっては、有り得ない事のようだ。

 これも、トスター伯爵がトロ達を取り込もうとする計らいだとは、トロは知る由もない。



「ま、まあ、いいじゃないか

 俺だって、何が何だか分かんないんだよ

 だから、ロンデル達が冒険者に登録できたのも、ナディーから聞くまでは、ごく普通の当たり前の事だと思ってたよ」


「そ、そうなのね・・・

 もう驚かないと思ってたのに、やられたわね!」


「たははっ(汗)」



 どうやらトロにとっての常識は、この世界の人々にとっては非常識なようだ。



「ま、とにかく!

 今日からナディーの【限界突破スキル】を習得するため、同じモンスターを狩り続けるぞ!」


「そうね! そうだったわね!

 じゃ、よろしくねトロ!」


「うん! 任せて!」



 こうしてトロ達、「トロと愉快な仲間達!」は、ナディーの【限界突破スキル】を習得するため、狩りに出かけたのだった。

 この時パーティー用の財布も用意した。

 つまり、パーティーで必要な出費は、全てパーティー用財布からとする。

 これなら、お金で揉める事は避けられるからな。



【限界突破スキル】は・・・


 クリスタル級のモンスターを256体以上。

 アメジスト級のモンスターを256体以上。

 ジェイド級のモンスターを256体以上。

 これらのモンスターをソロで連続で狩り続けると獲得できる。

 途中でクラスの違うモンスターを狩ると、カウントは0になってしまう。

 この【限界突破スキル】の習得法を知らない冒険者達が多いのは、『限界突破』の上級冒険者達は、ライバルが現れるのを嫌うため、秘匿する傾向にあるためだ。

 また、ほとんどの冒険者達は、『人族はレベル99が限界』との認識だった。


 【限界突破スキル】を習得するために狩りを続けていたら、きっといつしか【限界突破スキル】を習得し、一気にレベルが上がる!

 トロが、【限界突破スキル】の習得法を知っていたのは、【鑑定スキル】があるからだった。

 ワイサに【限界突破】を覚える豆を食べさせた時の鑑定結果から知ったのだった。


 本当なら、ナディーにも、『限界突破スキルを覚える豆』を食べさせた方が早いのだが、やがてナディーには、この世界のテイマーの先導者になってもらいたいとトロは考えている。

 トロは、テイマーとしては異質だから・・・


 それはそうと、素材も集めて、共同の財布も温めたい♪




 ••✼••サイチ大草原••✼••



「はぁ~~~・・・広いのねぇ!!

 南側なんて、地平線の向こうが見えないわ!」


「そうだねえ この大陸の全てが狩場と言っても過言じゃないかもね!」


「そうなのね・・・凄いわね!

 で、私は何から始めたらいいの?」


「うん! ナディーはジェイド級だから、ラピスラズリ級のモンスターを狩ろう!

 角のあるウサギの『トニカク』が適当かな!」


「トニカク?! トニカクって、すんごく素早くて、人や他の動物を見ると襲う習性の凄く獰猛なヤツじゃない!

 そればかりか、ワンランク上の魔獣じゃないの!

 無理無理無理無理無理っ!!」


「大丈夫だよ! 今のナディーのレベル帯ならワンランク上くらいが、1番経験値を稼げるんだよ?

 俺を信じて! 俺は、対象を縛るスキルを持っているからね!

 俺がトニカクを縛って動けなくなった隙に、ナディーはシェシーとチリーに命令してやっつけてね!」


「シシーとリリーよ!

 いい加減覚えてほしいわね(汗)

 う、うん! 分かったわ! やってみる!!」


「うん!」



 トロ達は、トニカクがよく出没する地域へと移動した。

 トスターからサイチへ渡る橋を渡ってすぐに西の森へと向かったのだ。

 トニカクは、森の中に多く生息するのだが、森の中では障害物が多くコチラが分が悪い。

 なので、ロンデルとロプロプにトニカクを森の外へ追わせて狩るつもりだ。

 トニカクは、厳密にはウサギに似たネズミ科に分類される有袋類であり、時々お腹の袋の中に、【転移の魔石】が入ってる事があり、1番最後に寄った街などに転移できるという、有り難いモノがゲットできる。

 しかもドロップ率は、脅威の35%!!

 売っても、500Tia程度にしかならないが、戦闘中でも逃走、離脱したい時には、とても役に立つ代物だ。

 またトニカクの姿は、角がありウサギのように細長い耳を持つので、角の生えたウサギ、「トニカク」と名付けられたようだ。

 しかも、名前とは裏腹にネズミ科なので、めちゃくちゃ繁殖が早いんだとか。

 生まれて1年も経たずに10~12倍にも増えるし、天敵も少ないので、冒険者が狩らないと増えすぎてしまうのだとか。

 年に一度は、『トニカク狩り祭り』が開催されるほどだ。

 普通は、「罠」を仕掛けて狩るのが一般的なトニカクの狩り法らしいのだが、トロは縛りあげるスキル「茨の縛り」や、「御用だ!」を使用するので、数回で使い物にならなくなる罠を使うよりも経済的だし効率的である。


 作戦は、こうだった。


 先ず、トニカクを見付けたら、ロキシーに【アース・ウォール】で壁を作らせ、トニカクが逃げないように壁で取り囲む。

 次に、トロかロンデルかロプロプの縛りのスキルでトニカクを縛りあげ、ナディーに倒させる。

 いたって単純で、失敗の少ない狩り法だ。



「じゃあ、ロンデル! ロプロプ!

 森の中に入って、トニカクを森の外へ追い出そうぜ!」


「わかった!「了解した!」


「よし! じゃあロキシーは、森から出てきたトニカクを、狩りやすいように壁で囲んでくれ!」


「わかったあー!」


「いよいよね!」


「うん! じゃあ、行ってくる!」


「う、うん!」



 この時、ナディーは思った。


『なにかしら? この、一回りも二回りも歳の離れた殿方と対話している感覚・・・

 やっぱりトロって見た目は女の子だけど、中身は私なんかよりも人生経験の多いオジサンなのね!』




 ••✼••トスター森林北西部••✼••



「ロンデル殿! ソチラへ行きましたぞ!!」


「ガッテン承知っ!」


「ひゃあっひゃあっひゃあっ・・・苦しい(汗)」


「クッキャ! キャキャッ!」

 シュババババババババッ!


「はっや!! もう無理! もう~~~無理!

 もう走れない! もう走れなあ~~~い!!」


「情けないですな、ご主人様!」


「うるせえよっ! ケダモノと一緒にしないでくれ!」


「「ケダモノですがなにか?」」


「ああ~~~もぉ~~~!!

 強化魔法レベル4でも、ケダモノに追いつけないだなんて(汗)

 ひぃいぃいぃ~~~ひぃいぃいぃ~~~(汗)」



 ロンデルとロプロプは、強化魔法を発動していないのに、強化魔法を発動したトロよりも、遥かに素早い動きと持久力でトニカクを追いたくっていた!

 そしていつしかトニカクは50匹以上の群れになっていた!

 トニカクのSPDは、200~210。

 そして、強化魔法を発動したトロのSPDは216。

 今のトロでは、トニカクの動きにやっと追いつく程度であった。

 だが、ロンデルとロプロプのSPDは、強化魔法を発動せずとも500越えである。

 また、スタミナでもあるHPは1000越えだ。

  トロの軟弱なHP300ちょっとでは、強化魔法を使えば使うほどに、ズンズンとHPは減っていく・・・



「ロンデル! ロプロプ!

 もう!・・・そろそろ・・・いいんじゃ・・・ないか?!」


「了解!「承知!」




 トロの言葉を合図に、ロンデルとロプロプは、トニカクの群れを森の外へ追いやる!



「ロキシー! 行きましたぞー!!」


「頼んだぞーロキシー!!」


「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・ろ、ロキシ~(汗)」


「きゃあ!! 何この数っ?!

 無理無理無理無理無理っっっ!!」


「任せてっ! スキル! タゲ取り発動!!」

 ブゥン!・・・

「「「「ギャー!ギャー!ギャー!ギャー!」」」」


「ひえぇえぇえぇえぇ~~~(汗)」



 ロキシーが、スキル【タゲ取り】を発動させた瞬間!

 ワラワラとまとまりのなかったトニカクの群れが、一斉にロキシーに向かって何本もの川が大きな1本の川に集まるように流れ出す!!

 そして、トニカクの群れは、ロキシーに体当たりをする!

 ・・・が、ロキシーは全く動じない!

 なにせロキシーのHPは5000近くもあり、DEFは2000近くもあるのだ!

 ロキシーにとってトニカクの大群の攻撃など、高速道路で羽虫の大群に車で突っ込むようなもの。

 全く効いていなかった。

 そして遅れて、トロとロンデルとロプロプがやって来る!



「今だロキシー!」


「あ、はい!!」



 トロの掛け声を合図に、ロキシーはロキシーを中心に岩の壁を立ち上げた!



「ロック・ウォーム!!」

 ズドドドドドド━━━!!


「よし! みんな縛れ━━━! 御用だ!」


「御用だ!「茨の縛り!」

 バシバシバシバシバシッ!!


「ひゃあ?!」



 トロとロンデルとロプロプの縛りのスキルによって、全てのトニカクを縛りあげた!



「やった! 成功だ!!

 ナディー! 今だやっちゃえ━━━!」


「わっ、わかったわ!!

 シシー! リリー! 出番よ!!」


「待ってたぜ姉御!「任せなって姉貴!」


「がん~ば~れ〜! がんば~れ~!

 がん~ば~れ~~~ シシーとリリー♪」


「うおおおおー! 力がみなぎる~~~!」

「やってやるぜ! コノヤロー! ほぁちゃあー!」



 ナディーの「戦いの歌」で、シシーとリリーの戦闘力がアップ!



「おりゃあああああ~~~!!」

「ほぉあたたたたた~~~!!」

 ズバババパババババッ!!



 ナディーの歌声で、ナディーの従魔のシシーとリリーは、縛りあげたトニカク達に攻撃開始!

  この時、トロとロンデルとロプロプは、自分達も攻撃したい気持ちを抑えて、ナディーの狩りが終えるのを待つ。

 そして・・・



「ふう・・・これで全部ね! 終わったわ」


「お疲れ様!」


「うむ! ご苦労であった!「はい! お疲れ様!」


「ナディーのお姉ちゃん! やったね!」


「えへへ ありがとう! みんなのお陰よ!」



 こうしてナディーは、52体のトニカクを倒した!

 トロは、めちゃくちゃ疲れてしまい、HPも半分以下まで減ってしまっていた。

 トロは、その場に糸の切れたマリオネットのように女の子座りでぺシャリと座り込み、自分に回復魔法をかけた。



「ああ~~~疲れたあ!! ハイ・ヒール!」

 ポゥッ・・・


「えっ?! トロ、貴女! 回復魔法も使えるの?」


「そりゃあ使えるよ! だって俺は賢者テイマーだもん」


「だもん・・・って(汗)

 凄いわね! 私は回復魔法は使えないからポーションか、【回復の飴】頼りなのよね」


「回復の飴?」


「え? なんだトロ、回復の飴を知らないの?」


「えっと・・・知らない?」


「だからなんで疑問形なのよ・・・(汗)」



【回復の飴】とは、ゴブリン、牙ネズミ、牙ウサギなどの小型の魔獣を倒すと時々落とす、「棒付き渦巻きキャンディー」である。

 これも不思議なモノであり、この世界の創造主「キキティ」が作ったと云われている飴で、食べると一瞬で溶けて無くなってしまうが、最大HPの20%ほど回復するのだ。

 また、倒した魔獣やモンスターが落としてから拾わずに放置すれば、一定の時間が経つと消えてしまう。

 なので、駆け出し冒険者達にとっては、無くてはならない必需品であり、必死になって拾うのだとか。



「へえ~~~そんなのあったんだ?」


「ほら、コレよ!」

 回復の飴を拾い上げてトロに見せるナディー。


「!・・・うぅむ 見た事がないね?」


「ホントに?! 変な人ね!

 私の知らない事を知ってるかと思えば、冒険者なら誰でも知ってるモノを知らないなんて・・・」


「あはは・・・(汗)」



 確かに、そうである。

 でもトロは、今まで数えきれないほどの魔獣やモンスターを狩ってきたが、本当に初めて見るモノだった。

 もしかしたら、この世界の住民にしかゲットできないモノが、あるのかも知れない。

 きっと、この世界の住民だけの特権なのだろう。



「えっと・・・今でトニカクは52体だから、少なくとも同じ作戦で3回はやらないと・・・

 あゔゔゔゔ・・・もう嫌になってきた(汗)」


「あはは・・・そうね(汗)」


「でも、頑張らないとね!」


「うん! そうね! 私も頑張るわ!!」


「うん 頼むよ・・・(汗)」



 こうしてトロ達は、作戦を何度も繰り返し、ナディーはこの日の内に、無事に【限界突破】を習得できたのだった。

 ナディーのレベルも、108となった!



 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ナディー

 性別 女

 年齢 17

 種族 人族

 職業 シンニング・テイマー

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 状態

【健康】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 108

 HP 208

 MP 39

 SP 49

 STR 33

 ATK 31

 DEF 19

 DEX 31

 INT 49

 MAT 20

 SPD 31

 LUK 132

 EXP 237599

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【テイムLv3】【従魔の治癒Lv2】【従魔の増強Lv2】【従魔の防御Lv2】【従魔の加速Lv2】【従魔の復活Lv2】【限界突破Lv1】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【ビースト・テイマー】【シンニング・テイマー】【パーティー名『トロと愉快な仲間達!』の副リーダー】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 資格

【ジェイド級冒険者】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 従魔

 ●シシー

 【クノイチ・アサシン】

 ●リリー

 【クノイチ・アサシン】

 ■===========■



トロは、ナディーをこの世界の既存のテイマーの中で1番のテイマーに育てたい!

自分の成長も良いけど、誰かを育て成長するのを見るのもまた楽しいものです。

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