表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/56

第24話 「仲間」

テイマーとは、いったい何なのか?

ある出会いが、テイマーについて少し知る機会が訪れるトロ。

その出会いとは・・・

 


 ••✼••トスター冒険者ギルド••✼••



「「「「ワイワイガヤガヤ・・・」」」」


「おい! ほら、あの娘達だよ!」

「ああ 3体の美少女従魔を従えるテイマーだっけか」

「そうだ だが、その3人の娘達の本当の姿は・・・」

「ヒソヒソ コソコソ・・・」


「・・・・・・(困)」



 まったく・・・

 ヒソヒソ話しなんて、もっと小さい声で言うもんだろ?

 わざと聞こえるように話してんのか?

 と思うほどに、トロ達がギルドへ入ると、トロ達を噂する声が聞こえてくる。

 しかもトロ達は、パーティーなら「アクアマリン級」である。

 だが、ロンデル、ロプロプ、ロキシーは従魔なので、バーティーではない。

 一応、ソロという事になるが、トロはレベルの割には弱っちいので、従魔が居てこそのアクアマリン級だ。

 なのでトロとは、他のテイマー達にとっては疎ましい存在だろう。



「ちょっと、アンタ!」


「!!・・・はい、なんでしょう?」


「随分恵まれた従魔を従えているからって、いい気になってんじゃないわよ」


「?!・・・別に、いい気になんて」


「「「・・・・・・」」」



 ほら、また来た!

 また、面倒な事にならなきゃいいが。

 こんな奴らに疎まれるのは仕方ないが、最近テイマーが増えたせいか、時々絡まれる事がある。


 今話しかけて来たのは、年齢は17~18歳くらいの女子。

 赤茶色のスカートとジャケットを着て、褐色の太いベルトを腰に巻き、赤黒いブーツを履き、赤いフードの着いたマントを羽織る。

 テイムしているのは、「クノイチ・アサシン」と呼ばれる「人型ひとがた)モンスター」であり、双剣のクノイチ忍者風な、なかなか強い従魔だ。

 この世界のテイマーでは、最初にテイムする従魔らしい。

 ま、ごく一般的なテイマー女子だ。


 クノイチ?! なにそれ?! 羨ましい!!

 クノイチ・アサシンは忍者風に覆面で顔は隠してるので見えないが、なかなか美人さんに見える!

 人間にしか見えない! 本当にモンスターなの?!

 テイマーのその服も、なかなか可愛いじゃないか?

 俺も、今度作ってみようかな・・・

 なんて考えていてら、彼女が怒ってきた!



「ねえ、聞いてんの?

 無視するなんて、私程度のテイマーになんて眼中に無いって言いたいわけぇ?!」


「はっ! ああ、いやいや! すまない!

 ちょっと考え事していたので、耳に入らなかったよ」


「・・・ふぅん あ、そう?

 私達、同じテイマーなんだから、情報交換しましょうよって言ってるの!」


「情報交換?」



 決して同じではないのだが・・・

 テイマーとは、ここ最近新しくギルドに登録された職業で、まだまだ未知な部分が多いのだ。

 トロは、異世界召喚者なので、この世界のテイマーとは情報の共有なんて難しいのでは?とは思うのだが、これも何かの縁だ。

 無下に避ける事もないか。



「ああ、いいですよ?

 俺・・・私も他のテイマーとは少し違うらしいので、もっとテイマーについて知りたいと思っていたところなので」


「そう! なら良かったわ!

 私は、ナディー ジェイド級のテイマー!

 シンニング・テイマーのナディーよ!」


「シンニング・テイマー?

 ただのテイマーと何が違うの?」


「あ、えっとねえ・・・

 普通のテイマーは、ムチを使って従魔に命令すんのね!」


「ムチ?! こわっ!!」


「あ、ムチって言っても、本当に叩くわけじゃないのよ?

 ムチだって短い物だし、実際に叩いても痛くもないムチなんだけどね!」


「へえ~~~」


「私のようなシンニング・テイマーは、歌を(うた)って従魔達に命令するのね!」


「へええ~~~! そんなのあるんだ?!

 例えば、どんな風に歌うんだい?」


「ええと・・・例えば攻撃場合は・・・

 んんっ! ごほん!

 ガンーバーレ! ガンバーレ!

 ガンガンいこうよ~ シシー♪

 ・・・・・・みたいな?(照)」


「そ、そうなんだ・・・(汗)」



 シンニング・テイマー。

 テイマーと言えども、『シンニング・テイマー』なんて初めて聞いた職業だ。

 テイマーにも、色々と派生があるのだろうか?

 普通はムチを使うるしいが、それも初めて聞いた。

 でもナディーの攻撃の歌って、なんだか応援団みたいだった。

 ちと恥ずかしかったのか、ナディーは頬を赤らめ、腰に手を当て、そっぽを向いていた。

 そんなナディーが、とても可愛らしかった。



「テイマーにも、色々な種類が居るんだね?」


「そうよ!

 普通のテイマーは、ムチを使うのね!

 他には、私の様な歌を謳うシンニング・テイマー

 あと、笛などを吹くサウンド・テイマー

 でも、貴女もテイマーなのに、こんな事も知らないなんて驚きだわ!」


「そ、そうなんだ・・・

 なにせ、君以外のテイマーと話した事が無かったもんだから!

 あ、えぇと・・・私は、トロ!

 アクアマリン級の賢者テイマーだよ」


「アクアマリン級って凄いわね!

 ところで、ケンジャーテイマー?!

 なになに? それなに?

 初めて聞いたんだけど・・・???」


「ああ、えっと・・・

 魔法使いの様に魔法も使えるテイマー?」


「魔法って・・・

 なぜ、疑問形なの・・・?」


「たはは・・・(汗)」



 そう言われても、仕方ないじゃないか。

 実際、魔法が使えるテイマーなのだから。

 今、咄嗟に考え思い付いた職業名だとは言えない・・・(汗)

 テイマーとはいえ、他の職業と同様に、たとえ拳闘士みたいな筋肉バカであっても、魔力が少なからず有るのだから、魔法を覚えようと思えば、生活魔法レベルなら習得できるはず。

 また、回復魔法だって、ハイ・ヒールくらいなら習得できるはず。


 トロは、ナディーのステータスを覗いてみた。



 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ナディー

 性別 女

 年齢 17

 種族 人族

 職業 シンニング・テイマー

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 状態

【健康】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 96

 HP 196

 MP 36

 SP 46

 STR 30

 ATK 29

 DEF 18

 DEX 29

 INT 46

 MAT 19

 SPD 29

 LUK 48

 EXP 181214

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【テイムLv3】【従魔の治癒Lv2】【従魔の増強Lv2】【従魔の防御Lv2】【従魔の加速Lv2】【従魔の復活Lv2】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【ビースト・テイマー】【シンニング・テイマー】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 資格

【ジェイド級冒険者】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 従魔

 ●シシー

 【クノイチ・アサシン】

 ●リリー

 【クノイチ・アサシン】

 ■===========■



 ふむふむ。 なるほどなるほど・・・

 魔力も少ないけど有る!

 だが、習得スキルの、【テイムLv3】【従魔の治癒Lv2】【従魔の増強Lv2】【従魔の防御Lv2】【従魔の加速Lv2】【従魔の復活Lv2】らは、全てテイムした従魔専用のスキルのようだ。

 つまり、このテイマー自身の回復機能などの魔法やスキルは持ち合わせていないようだ。

 典型的な、従魔頼りのテイマーって感じだ。



「テイマーって、従魔の体力やステータスを向上させるスキルがあるんだよね?」


「そうよ! って、貴女もそうじゃないの?」


「あう、え、ええと、俺、わた、私は、賢者テイマーだから、従魔も自分も、自分でバフをかけるのが基本なんだ

 例えば、【全ステータス強化魔法】とかね!」


「全ステータス強化?!

 1度に全部ってこと?! 何よそれ?!

 そんなの反則じゃない!!」


「い、いや、そう言われても、私は魔法が使える賢者のテイマーだから・・・」


「ううむ・・・なんか納得できないわね」


「あはは・・・(焦)」


「これは、もっと詳しく話しを聞かせてもらう必要があるみたいね!」


「えええ~~~?!」


「私が納得できるまで、貴女の傍から離れないんだから!」


「?!・・・ひえぇえぇ・・・(汗)」



 冗談だろう?! 勘弁してくれ!!

 なんだか、面倒くさい彼女みたいな事言い出したぞ?

 こりゃ参ったなぁ・・・

 でも、本場のテイマーについて、もっと知りたい気もするし。


 袖すりあうも他生の縁・・・ってか。


 このナディーというテイマーは、他のテイマーとの繋がりもあるかも知れないし、無下にはできないか。

 テイマーとは、どんなものなのか、正直我ながらよく分かってない。

 テイマーについて、詳しく知るチャンスだ。

 それに、そろそろこの世界の仲間が欲しいと考えていたりもした。

 本当は、ワイサを迎え入れたいと考えていたが、彼には彼の事情があるだろうし、今は師弟の枠から離れて独り立ちしているのだから・・・

 下手に引き込むのは、野暮ってもんだろう。



「ところで、ナディーの活動拠点はトスターなのかい?」


「今のところはね!

 でも、もっと強くなって世界を駆け回りたい!

 それが私の目標・・・夢かしらね」


「なるほど・・・そっか

 私も世界を旅してみたいと思っている」


「へぇ~そうなのね!

 じゃあ、私とパーティーを組まない?」


「え? 君と?」



 ほぉらきた! そう来るとは思っていた。

 だが、悪い気はしないし、実はそう期待していた。

 もし、ナディーから誘いが来なければ、勇気をだして自分から誘おうかとさえ思っていたから。

 ナディーからは、下手な下心は感じない。

 純粋に、強いテイマーと組んで、自分ももっと強くなりたいという気持ちなんだと、ひしひしと感じる。

 そろそろ初心者としての限界が近い事もあり、【限界突破】の習得法を、教えてやりたいとさえ思う。

 【限界突破】のスキルがまだ無いのだから、習得法は知らないはずだから。


 なにせ俺は、自分から人に話し掛けるのは苦手だ。

 こう見えて、結構俺は引っ込み思案なんだ。

 ロンデル達が居なかったら、俺1人だけだったなら、ナディー相手にしても、きっとオドオドしていただろう。

 なので、せっかくナディーから話しかけてくれたんだ。

 このチャンスを逃したくない。

 相手は女の子で、俺はアラフィフのオッサンだけど、友達になって欲しかった。

 この世界の、友達が欲しかった。



「ええと・・・私なんかでもいいの?」


「あははっ! それ、どういう意味?

 もしかして、私じゃ不満?」


「いやいや! そんな事はないよ!

 実は今まで、パーティーなんて組んだ事なんてなかったから・・・

 パーティーって、どんな感じか良く分からなくて」


「あれ? そうなの?!

 あ、そうでしょうね!

 強い従魔達が3人も居るんですもの

 実は私もそうなの!

 もし、貴女がパーティーを組んでくれたなら、貴女が初めての仲間よ!」


「そっか そうなんだ」


「うふふ どうかしら?」


「うん! 是非、お願いしたい!」


「やった! ありがとう!!

 じゃあ改めて・・・

 私は、テイマーのナディーよ!

 シンニング・テイマー・ナディーね!

 コッチは、シシーで、コッチはリリー

 2人とも、クノイチ・アサシンよ!」



 へえ・・・クノイチ・アサシンだって?

 初めて見る魔獣だが、どう見ても人にしか見えない。

 だが若干、人よりも一回り小さい気もするが。

 おそらく、まだ成獣に育っていない段階なのだろう。


 この世界には、人型の魔獣も存在する。

 代表的なのが、「クノイチ・アサシン」だ。

 テイマーなら、好んでテイムする魔獣である。



「私は、賢者テイマーのトロです

 黒髪黒目がワイルド・フォレスト・キャットのロンデル

 赤髪茶目がファイヤー・ナパーム・ワイバーンのロプロプ

 そして、金髪青目がエルダー・ロック・ゴーレムのロキシー」


「あは・・・あはは・・・それ本当なの?

 すんごい魔獣の名前が出てきたと思うんだけど?

  ワイバーンとか、ゴーレムとか・・・」


「あ、うん、そうだね・・・

 また後で、この娘達の本当の姿を見せてあげるから(汗)」


「そう? わかったわ! よろしく!」


「うん! よろしく!」



 こうしてトロは、初めてのパーティーを組んだ。



「じゃあ早速だけど、パーティー名を決めない?」


「パーティー名? ああ、そっか

 パーティーを組んだら、パーティーの名前を決めなきゃだよね

 うう~~~ん・・・」


「ご主人様! 

 『ブラック・キャット・ロンデル!』はどうでしょう?」


「えっ?!」

 驚くナディー。


「はあ?! なんだよそれ?

 ロンデルの名前しかないじゃないか?

 他のメンバー達は何処に行った?!」


「ならば! これなら、どうですかな?

 『赤き爆炎隊ロプロプ!』は、どうかと」


「うわっ! なにそのヒーロー戦隊っほいの?

 ってか、それじゃあ、ロプロプがリーダーみたいじゃん!

 厨二病精神むき出しだな!

 ってか、だから! 他のメンバーは何処行った?!」


「うそ・・・うそよ・・・(焦)」


「ご主人様! ご主人様あ!!

 『ロキシーと愉快な仲間たち!』はど?」


「なにそれ? 恥ずかしいよ!

 まるで昔の、動物愛護番組みたいじゃないか?」


「有り得ない・・・有り得ないわ!」


「え? さっきから何を言ってるんだい?」


「有り得ないって言ってるのよ━━━!!」


「有り得ない? なにが?」


「従魔が人の言葉を話すなんて!」


「え? シエーシェーと、リンリンは人の言葉を話さないのか?」


「シシーとリリーよ!

 話す訳がないじゃない!!

 従魔とはいえ、魔獣よ?!

 シシーとリリーだって、ギギッ!とかビキー!っとしか鳴かないわ!」


「あれ? そうなんだ?」


「なんなのよ貴女って・・・

 それにその従魔達・・・普通の女の子にしか見えない」


「あはは~~~そうかもねぇ~~~」


「そうかもね~~~って、貴女・・・」


「でも、シンシンとリーンリーンも、レベルが上がれば、言葉を話すようになるんじゃないの?」


「シシーとリリーよ!!

 だから、普通は従魔は言葉は話さないんだってば!」


「あれれ? そうなんだ?

 じゃあ、ロンデルとロプロプとロキシーは、なんで話せるの?」


「私に、そう聞かれても・・・」

 首を傾げるロンデル。


「ですな? 分かりませんな!」

 腕を組みジト目で言うロプロプ。


「私は、話せるよー!」

 バンザイして嬉々として言うロキシー。


「うん! そうだねー!」


「もう、訳が解らない・・・(焦)」


「あはは・・・」



 そうなのか・・・

 知らなかった。

 従魔って、普通は人の言葉を話さないのか。

 でも、ロンデルとロプロプとロキシーは話せる。

 それはそれで、いいんじゃない?

 難しい事を考えても、解らないものは解らない。

 だって、ロンデルとロプロプとロキシーには、最初から【言語識字理解】というスキルがあったのだから。


 あ、じゃあ!


 シシーとリリーにも、【言語識字理解】スキルを与えれば良いのでは?

 トロは、異空間収納内で、【言語識字理解を覚える豆の種】を生成し、プランターで育てるようにやってみた。


 できた! できてしまった!!


 【言語識字理解スキルを覚える豆】が、40個もできてしまった。


 その豆をまた、異空間収容内で、水生成→水の中にマメ投入→塩少々追加→加熱とすると・・・

 【言語識字理解スキルを覚える茹でた豆】が完成!

 これまた、できてしまった!

 しかも、一瞬で!!

 いや待てよ?

 異空間収納内って、時間経過無しじゃなかったっけ?

 まあいい。

 できたのだから、深く考えまい。


 なんだ、じゃあ種生成から塩茹まで、一々人目から隠れてする必要など無かったな・・・

 また1つチートな能力を発見してしまった。

 ってか、以前も1度やった事があったような?


 記憶力の乏しいトロだった。


 トロは、【言語識字理解スキルを覚える茹でた豆】を、マジック・バッグから取り出す振りをして異空間収納から20粒取り出し、ナディーに手渡した。




「コレは・・・豆?」


「うん! そうだよ

 それを従魔達に食べさせたら、きっと不思議なことが起きるよ!」


「???・・・なんなのいったい?」

 怪訝な疑いに満ちた表情でトロを見詰めるナディー。


「まあ、騙されたと思って!」


「・・・わかったわ」



 ナディーは、シシーとリリーに、トロから受けとった豆を10個ずつ食べさせた。

 すると・・・



「姉御! 上手いっすねコレ!!」


「きゃあ!! シシーが喋ったあ?!」


「姉貴! 早く狩りに行きましょーぜ!」


「ひあっ?! リリーも喋ったあ!!

 な、何そコレ?! どーなってるの?!」


「ふふふ」

 ジト目でニヤけるトロ。



 ナディーは、シシーとリリーに、【言語識字理解スキルを覚える茹でた豆】を食べさせる事で、シシーとリリーは、ステータスに【言語識字理解Lv4】が追加された!




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 シシー

 性別 雌

 年齢 8

 種族 魔獣

 職業 クノイチ・アサシン

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 状態

【健康】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 48

 HP 306

 MP 20

 STR 96

 ATK 141

 DEF 146

 INT 20

 SPD 79

 LUK 13

 EXP 36798

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【真空波Lv2】【タゲ取りLv2】【思念伝達Lv2】【言語識字理解Lv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【ナディーの従魔】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 リリー

 性別 雌

 年齢 9

 種族 魔獣

 職業 クノイチ・アサシン

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 状態

【健康】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 49

 HP 314

 MP 21

 STR 98

 ATK 144

 DEF 150

 INT 20

 SPD 80

 LUK 14

 EXP 38585

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【真空波Lv2】【タゲ取りLv2】【思念伝達Lv2】【言語識字理解Lv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【ナディーの従魔】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■




「ああっ!! まさか・・・もしかして・・・

 最近噂になってる、不思議な力が宿った豆を売る旅の商人って、トロのことじゃないの!?」


「しーっ! コレは内密にね!」

 人差し指を口に当てて言うトロ。


「!!・・・なるほど!

 そう言う事だったのね!

 不思議な力が宿った豆を売る商人に、1度会ってみたいと思っていたの!

 そうなのね! トロがそうだったのね!」


「んんん~~~バレちゃったか

 ちょっと! ちょっと来てくれる?」


「え? なに!? なによ?」


「いいから!」


「・・・???」



 トロ、ナディーの手を取り、ギルド横の路地裏へ向かった。

 トロは、本当の自分をナディーに知って貰いたいと思ったのだ。

 もし、この()とこの先も一緒に活動するなら、きっと本当の自分が50過ぎのオッサンだとバレる可能性だってある。

 なら、今の内に知って貰おうと思った。

 もし、拒絶されたなら、それまでだ。

 ナディーとの仲が深くなってから知られて拒絶されるよりは、ずっとマシだろうと思ったのだ。



••✼••ギルド横路地裏••✼••



「え? なに?」


「実は、もつ1つ大きな秘密があるんだ」


「大きな秘密?

 ふふん! 聞かせて貰おうかしら?」


「うん・・・実はね?・・・」



 トロは、変身して50過ぎのオッサンの姿に変えた!



「えっ?・・・ええっ?!・・・

 えええええええ~~~!!!!」


「ちょっと! 声が大きいよっっっ!!」


「え? なんで?! だ、誰よあなた!!」


「俺だよ! トロだよ!」


「トロお?! あなた、オジサンだったの!?」


「実は俺は、メルセンベルグ国王の勇者召喚に巻き込まれて、勇者達と一緒に召喚されてしまった、何処にでも石コロのように普通に転がっている取るに足らないオジサンなんだよ」


「メルセンベルグ?! あなたは、勇者だったの?」


「違うよ! 勇者召喚に巻き込まれたんだよ!」


「巻き込まれたって・・・あっ?! 戻った?」


「あっ・・・ううむ・・・」



 トロは、また少女の姿に元ってしまった。

 なんだかこの頃変だ。

 ちょっと集中力が切れると、変身か解けてしまう。



「そうなんだ・・・

 元々、勇者と一緒に召喚されたオッサンだとバレないように変身していたんだが、なぜだか身体がこの姿にすぐに戻ってしまうし、ステータスの性別も女のまんまなんだ」


「へえ~~~じゃあ?

 女の子まんまでいいんじゃないの?」


「いや、そうじゃなくて・・・

 って言うか、君もよく平気だね?」


「え? 何が?」


「だって、ほら! 俺は元々オジサンなんだよ?」


「うん! そうみたいね!」


「そうみたいねって、オジサンからすると、普通の女の子の反応なら、『きゃー!変態!』とか言って逃げるのが当たり前な気がするんだけど・・・?」


「でも、すぐに女の子に戻っちゃうんでしょ?」


「え!? ああ、まあね

 今もずっとこんな女の子の姿をしているのは、俺が勇者召喚された者の1人だとバレない様にするためなんだ

 それでも今でも時々オジサンに変身する・・・戻ると、さっきみたいにすぐにこの姿に戻ってしまうんだ」


「なるほど じゃあ、何も問題無いんじゃない?」


「へっ?!」


「それに、ステータスの性別も女のまんまなら、これからも女の子で居ればいいんじゃない?」


「・・・君がそれでいいんなら、俺は何も言う事はないよ

 正直、この身体の方が楽だし・・・」


「あら、そうなの?」


「だって、50過ぎのオジサンだよ?!

 孫が居たっておかしくない爺さんの歳だよ?!

 体力も無くなってきたし、足腰も痛むし・・・

 でもこの身体なら、スイスイ動けるしね!」


「良かったじゃない!

 尚更、女の子のまんまで居るべきよ!」


「!?・・・そうかい?

 そう言ってくれるなら、このままでも良いかも?」


「なら、OKよ! 何も問題無いわ!」


「ありがとう! 気が楽になったよ!

 でもこの事は、絶対に人には話さないでね?」


「勿論よ! 誰が話すものですか!

 こんな超優良物件・・・」


「え? 有料?」


「いえ、こんな凄い人が私の仲間になってくれるだなんて、人生での全ての運を使い切った思いだわ!

 貴女、最高よ! 素晴らしいわ!」


「いやぁ・・・そんなに褒められると照れるよ(汗)」

 モジモジするトロ。


「本当に! 本当にありがとう!!

 トロ! 私達、ずっと仲間よ!

 絶対に秘密は守るわ!

 だから、私を見捨てないでね?」

 急にしおらしくなるナディー。


「うん よろしくね!」


「うん! よろしく!!」



 トロは、ナディーに自分の正体を話したら、きっと逃げられるか変態扱いせれると覚悟していたのに、全くそんな事は無かった。

 正直、変わった娘だな・・・とは思ったが。

 


「ナディーってば、達観した女の子だよ全く・・・」


「そうかしら?」


「とにかく! 今後ともよろしく!」


「コチラこそ!」



 この時ナディーの「LUK」は、48から122にまで、一気に上がった!




ムトランティアの本場のテイマー、ナディーが仲間になった!

彼女は、トロにとって、これからどんな影響を与えるのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ