表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/56

第23話 「チート」




・⋯━☞夕方☜━⋯・



••✼••トスター伯爵屋敷門前••✼••



「えええ~~~!! せっかく来たのにぃ!!」


「申し訳ありません

 伯爵様との謁見には、ご予約頂かないと・・・」


「うぬぬ・・・

 で!予約って何処で取ればいいんだ?」


「はい 前回と同様に冒険者ギルドにて、申請頂ければと思います

 申し訳ありませんが、伯爵様からのお呼びがかかるまで、どうかお気長にお待ちください」


「ぐぬぬぬ・・・仕方ない 出直すか

 今回は、宿屋から出るなとは言わないよな?」


「はい それは無いかと」


「くっ! 仕方ないな 解りました

 では、伯爵家からお呼びがあれば、冒険者ギルドに連絡くださいね?」


「承りました!」



 なるほど・・・

 冒険者の街だけあって、トスター伯爵への窓口は冒険者ギルドてか。



「ご主人様、どうしました?」


「また、暫く待っててくれってさ

 まったく、お貴族様って奴らは・・・ブツブツ」


「「殺りますか?」」


「いやいやっ! 待て待てっ!!

 その一々物騒な思考はやめろ!

 お前達だってそうだろう?

 お楽しみ中(?)に、突然約束もなしに誰かがやって来て邪魔されたりしたら、迷惑なんてもんじゃないだろう?」


「「!!・・・確かに」」

 妙に納得するロンデルとロプロプ。


「・・・???」

 訳ワカメなロキシー。


「ま、そういう事だから、今夜は宿屋に泊まろう」


「解りました! では、宿屋でご主人様を頂くとしましょう!」


「なっ?! 何を・・・」


「それは良いですな! ならば、宿屋へ急ぐとしましようぞ!」


「ほいさ!「はいさ!」


 いきなりトロを抱え上げるロンデルとロプロプ。


「いやあぁあぁあぁあぁ~~~やめてぇえぇ!!」


「善は急げだよねロプロプ!」


「まったくですな!」


「いやいやいや、待て待て待てぇっ!

 トスターの宿屋には、他の泊まり客達が大勢居るんだ!

 そんな場所で、俺を食ったりなどしたら、声や騒音でバレバレだぞ!」


「それが何か問題でも?」


「問題大ありだよ!!」


「なんで?「何故(なにゆえ)?」


「・・・・・・解れよ(汗)」



 なんなんだコイツら?

 魔獣には、羞恥心たるものは存在しないのか?

 いや、ある訳無いか。

 魔獣には魔獣の常識というか既成概念というか、そんなものを人と比べること自体が間違っているか。

 などと考えていたら・・・



「それより、ご主人様!」


「ん? なんだロンデル?」


「私、知ってるんですよ?」


「んん? 何がだよ?」


「ご主人様が、密かに【防音結界】なる新しいスキルを持っている事を!」


「んなっ?!」


「なんですと?! それは誠であるかロンデル殿!」


「本当ですよ!」


「ちょっ・・・ちょとまっ・・・」



 そうなのだ。

 トロは、ロンデルとロプロプがトロを食べるとき、あまりにも激しいので、他人に迷惑をかけないようにというか、聞かれると恥ずかしいと言うのが大きいのだが、以前から作っていた新しいスキルだったのだが・・・

 ただ、そんなスキルを知られたら、自分自身も食われる事に満更でもないと思われるのが嫌で・・・



「ほおおおっ! それは良いですな!」


「そうですよ!! そこまでして私達の事を・・・

 嗚呼、ご主人様っ! やる気満々ではないですか!」


「・・・・・・???」

 トロ達の会話が理解出来ず、常に???のロキシー。


「いや、ちょっと待てっ! 待ってくれって!

 そうじゃない! そうじゃないんだよ!

 いや、そうなのか? って、何言ってんだ俺?

 そっ、そうだ! お前達2人に贈り物があるんだよ!」


「「贈り物?!」」


「ええ~~~いいなぁ?」



 ロンデルとロプロプは、「贈り物」の言葉に強く反応した!

 これは、イケるかも?!

 トロは、マジック・バッグから、2つの素朴なデザインのシルバーリングを取り出した。



「コレだよ!」


「「ほおお・・・」」


「コレは、何ですか?」


「何か、付与されているようですが、私の鑑定スキルでは読み取れませんな?」


「まあね でも、コレは俺にとって、とっても嬉しい結果が得られるんだよ」


「ほほお? ご主人様にとって、とっても嬉しい結果ですか・・・」


「その、結果とは?」


「いや、それはまあ内緒だよ

 でも確実に、俺にとっては嬉しい結果が得られる」


「なるほど・・・ご主人様にとって嬉しい事ならば、私にとっても嬉しい事ですね!」


「だろう?」


「ううむ・・・・・・」



 ロンデルは、脈ありげな反応を示したが、ロプロプは疑いに満ちた眼差しで俺を見ていた。

 コイツ・・・怪しんでるな?


 実はこのリングには、ロンデルとロプロプの【変化(へんげ)】スキルを封印する効果を付与しているのだ。

 しかも! トロ以外は着脱不可とし、【隠蔽】スキルで、鑑定でもその効果を見れないように施してある。

 

 ★シルバーリングUUU(トロ以外着脱不可(隠蔽(変化(へんげ)封印)))


 名付けて、「変化(へんげ)封印リング」だ!!



「ほら! 着けてやろう」


「はい では・・・お願いします」

 トロは、ロンデルの中指に、リングを指に着けてやった。


「ううむ・・・・・・」

 そして、ロプロプにも、リングを中指に着けてやったた。


「ご主人様! 私も欲しいです!」


「え? ああ、そうか?

 でも、今のお前には必要ない物だから・・・」


「そう・・・ですか 残念です」


「・・・・・・」



 ロキシーは、酷く残念そうだったが、素直に今回は諦めてくれたようだ。


 ふふふふふ・・・バカめ!

 まんまんと俺の策にハマりよったわ!

 ふはははははっ!

 これでお前達は、今の美少女の姿から変化(へんげ)はできなくなったのだ!

 女の身体では、もう俺を襲う事などできまい?

 今のお前達ならば、魔獣の姿に変化(へんげ)しなくても、十二分に強いので、何も問題などない!!


 トロは、ほくそ笑んでいた。



••✼••トスター宿屋の一室••✼••



「さあ、今回はトスター伯爵からのお呼びがかかるまで、宿屋から出てはいけないという制約は無いから、暫くは自由に行動できるぞ!」


「そうですね「そうですな「分かりました!」


「とにかく、今日はもう寝ようぜ!」


「そうはいきませんよ!!「そうはいきませんぞ!!」


「はあっ?! なんでだよ!!」

 分からない振りのトロ。


「判ってるくせに!」


「だ、だから、なにがだよ?」


「では、頂きますか!」


「ちょっと・・・」


「ですな!!」


「ちょっと、待てって!

 今日は、そうはいかないぞ!!」


「なんでですか?「なぜです?」


「ふふふん だって、もう今のお前達は、男には変化(へんげ)できないのだからな!!」


「「・・・・・・」」



 何を思ったのか、トロは自ら服を脱ぎ捨てて真っ裸になって、仁王立ちでこう言った!



「わっはっはっ!! ざまーみろっ!!

 もう、お前達の好きにはさせないぞ!

 もう、お前達は男には変化(へんげ)できない!

 どうだ!! もう、俺を食えないだろー!!

 食えるものなら食ってみろっ!!

 あ━━━っはっはっはっは!!」


「「・・・・・・」」


「・・・???」



 トロは、勝ち誇ったかのように、高笑いをした。

 だがロンデルとロプロプは、眠そうな表情で、トロを無言でただ見詰めるだけ。

 その様子は、何を考えているのか解らず、不気味でさえあった。



「なんだよ・・・なんとか言えっ!」


「ご主人様、考えが甘いですよ!」


「へっ?!」


「そうですぞ! 実に甘いですな!

 正直、見損ないましたぞ!!」


「なんだ?! 何がどう甘いんだよ?

 いったい、何だってんだよ!!」


「ご主人様は、私達が男に変化(へんげ)できないから、今の私達には何もできないと思っているようですね?」


「はえっ?! そ、そりゃあできないだろ!

 交尾というものはだなぁ・・・あ」


「ふふん! 気付いたようですな!」


「だね!」


「・・・・・・(汗)」


「・・・???」



 この時! トロは気付いてしまった。

 行為とは、人は女同士でもする場合があると。

 勿論、詳しくは知らない。

 世の中、男同士で、そして女同士での行為に至る場合があると。

 まさかロンデルとロプロプは、そんな行為に走るつもりなのか?

 つまりそれは、百合か?! 百合なのか?!

 ってか、それは人間に限った事であり、魔獣のロンデルとロプロプに、そんな方法や概念を知っているなんて考えられない。

 じゃあ・・・なんだと言うのだ?



「ち、違うよなぁ? 今の俺達は女同士なんだから、し、しないよなぁ? できないよなぁ?」


「「さあ~~~?」」


「!?・・・なんだその手は!!」



 ロンデルとロプロプは、毎度お馴染みの、行為を始める前のルーティーンとも言うべき行動をする。

 両手を前に出し、手の平をグーパーグーパーする。

 トロは、毎度のごとく、後退りする。


 そこへ・・・



「ロキシー! ご主人様の手足を掴んでくれ!」


「えっ?! あ、はい!!」

 ポン!


「うわああっ!! なんだそりゃあ?!

 ロキシー! なんだその手は?!」



 なんと!!

 ロキシーは、腰の辺りからも腕を生やして、4本の腕でトロの手足を掴む!



「うわあああ━━━!! やめろーロキシー!!」

 バフッ!

「くきゃ!! なっ、なんっ?!」

 


 ロキシーは、両腕でトロの両手を掴み、新しく生やした腕で両足を掴み、ベッドの上にトロにのしかかるように倒れ込んだ!



「よおーし! よくやったロキシー!」


「でかしたロキシー殿!」


「えへへ♪」


「ううう~~~ん! 動けなあい!!」



 トロはロキシーに、4本の腕で完全に身動きが取れないように、ベッドの上に乗り押さえされた!

 まだ若いとはいえ、生身の人間のトロには、人型ひとがた)とは言え魔獣のロキシーの力には抗えない!


 そして・・・



「きゃあぁあぁあぁあぁ~~~!!

 もう勘弁してぇえぇえぇ~~~!!」



 結局、今夜もトロは、ロンデルとロプロプに食われました。

 しかも、女のロンデルとロプロプに・・・




・⋯━☞翌朝☜━⋯・



「すんすん・・・すんすん・・・・・・」


「どうでしたかご主人様?」


「どうって、何がだよ・・・あうう」


「なかなかの良い声を出していたようですが?」


「うるさい! この変態! ケダモノ!!」


「「ケダモノですがなにか?」」


「もういい・・・すんすん」


「あれ? ご主人様、拗ねちゃった」


「拗ねちゃいまいたな」


「ふい~~~ん ご主人様あ?」



 トロは、まさかロンデルとロプロプが、女のまんまで行為に及ぶとは思わなかった。

 男にさえ変化(へんげ)できなければ、もう襲われる事はないと思っていたのに・・・

 こんな事や・・・あんな事や・・・

 そんな事までぇ~~~!!

 むっきゃ━━━!!



「どうしました、ご主人様?」


「やっぱり、物足りないと?」


「うるせぇーよ!! まったくぅ!!

 モジモジモジモジさせやがってぇ!!

 イキそうで、イカせてくれなくて・・・

 いったい何がしたいんだ!!

 もう、切なくて切なくて、堪んねぇよおっ!!

 こんな事なら、普通に男のお前達に食われた方がまだマシだったわ!!」



 女のまんまんロンデルとロプロプは、トロにいったいどんな行為に・・・

 それは、ご想像に、お任せします・・・


 ロキシーは、すぐ横で、ただただ呆然。

 従魔とはいえ、まだ子供のロキシーには、主人や先輩従魔達が、何をしているのか理解できないでいた。

 いや、理解しなくていい。 理解しない方がいい。

 頼むっ! 忘れてくれ~~~


 今回のロンデルとロプロプの行為は、3人揃って不完全燃焼で終わった・・・



「ロンデル! ロプロプ!」


「「はい! ご主人様!」」


「手を出せ!」


「「?!・・・はい」」


「こんなもの!! こんなものぉー!!」


「「えっ?!」」



 トロは、ロンデルとロプロプの指から、リングを抜き取った!



「あの・・・よろしいのですか?」


「ああ こんなモノ、無い方がマシだ!」


「そうですか・・・」


「でしょうな」


「くっ!・・・殺せっ!」



 ロンデルとロプロプは、いやらしくニヤリと笑った。

 トロは、そんなロンデルとロプロプを見て、悔しそうにリングをマジック・バッグに投げ入れた!

 頬を赤らめて・・・


 女のまんまなら何もできまいと思っていたのに、逆に中途半端な結果となり、これ程までに焦らされ、淫乱めいた感情が湧くとは・・・


 失敗だった・・・・・・



••✼••トスター宿屋受付••✼••



「おはようございます トロさん」


「ああ、おはよう

 俺宛に、冒険者ギルドから何か使いなど来ていないかい?」


「いえ、今の所何もありませんが」


「そうか・・・昨日の今日だしな ありがとう」


「いえ」



 どうせまた何日も待たさせるのだろう。

 ならいい。 だったら、それまでは好き勝手にさせてもらう。

 先ずは、冒険者ギルドへ行き、昨日狩ったツノエリケラトプスを16体降ろす。

 1体分は、自分達が食べる分はとして残しておく。

 ツノエリケラトプス1体は、50万Tiaで買い取ってもらえた。

 ツノエリケラトプスの討伐依頼は受けていなかったので、素材としての報酬だけだったが、全部で800万Tiaとなった。

 

 また、2度死んでしまって、2億4千万Tiaも教会で支払ってしまったので、またいつ死んで良いように(?)と、今のうちに稼いでおかないとな。


 トロは、トスター冒険者ギルドのプライベート・ルームにて、「攻撃速度+50%」付きの「ショート・ソード」が生る豆の種を生成。

 その豆を、プランターにて栽培し、【ショート・ソード(攻撃速度+50%)】が、30本生成できた!

 今までの経験で、スキルや魔法が付与された武具などは、シングル・ユニークしかできなかった。

 だが逆に言えば、どんなシングル・ユニークでも豆生成で作れるということだ。

 それらの【ショート・ソード(攻撃速度+50%)】に、さらに付与魔法で、「水、火、風」属性を付与させて、【ショート・ソード(攻撃速度+50%)+(火属性)】などのダブル・ユニークのショート・ソードを10本ずつ生成した。

 そして、そのダブル・ユニークのショート・ソードを、以前から世話になっていた商人に売りさばく。

 この世界では、「ダブル・ユニーク」とは珍しいモノで、かなりの高値で取り引きされる。

 トリプル・ユニークともなれば、国宝級として、物によっては単品で1億を超えるものさえある。


 ダブル・ユニークのショート・ソードは、1本2千万Tiaで買い取ってもらえた。

 それをまた商人は、2倍近くの値で売るのだ。

 なので、全部で6億Tiaともなった!

 トロはホクホク!

 商人もホクホクで、ウインウイン!


 これで金の心配は無くなった。


 その後、ポーションが生る豆の種を生成。

 その種をプランターにて栽培すると、ガラスの小瓶入のポーションが、40本も出来がった。

 なぜ、ガラスの小瓶入でできるのかは、未だに不明。

 我ながら、なんとも不可思議でチートな能力だ。

 トロの作ったポーションの効果は、魔女が精製したとされる「ハイ・ポーション」並である。

 初めは、【ポーション精製】のスキルでも作ろうかとも思ったのだが、そんなスキルが無くてもポーションは作れるのだから、必要ないと思った。




••✼••冒険者ギルド••✼••



「こんにちわ!」


「こんにちは、トロさん

 本日は、どのようなご要件でしょうか?」


「はい 実は昨日、新しい従魔をテイムしたので、登録をお願いしに来ました!」


「従魔をテイム・・・ですか?

 その従魔とは・・・?」


「あ、はい! この娘です!

 魔獣は、エルダー・ロック・ゴーレムです」


「えへへ・・・」


「・・・はぁい?」



 受付嬢は、ロキシーを見て苦笑いをする。

 それも仕方ないと思う。

 なにせ今のロキシーの姿は、見た目は小学生の女の子くらいにしか見えないのだから。

 実年齢も5歳だからな・・・



「あ、あの・・・トロさん?

 本当に、その女の子が、エルダー・ロック・ゴーレムなのですか?」


「はい そうですよ!

 ロキシー 変化(へんげ)を解いてやって見せてくれ」


「わかりましたぁ!!」

 ポン!

「きゃあああ~~~!!」

「「「「うわあああああ~~~!!」」」」


「やっぱり、こうなるよな・・・(汗)」


「・・・(汗)」

 頭ポリポリのロキシー。



 ロキシーは、変化(へんげ)を解いて、体高4mのエルダー・ロック・ゴーレムに姿を変える!

 可愛らしいメイド姿の女の子が、巨大なゴーレムに変化(へんげ)したのだから、冒険者ギルドは大騒ぎである。

 しかし、ゴーレム姿のロキシーは表情が読めないので、見た目とは裏腹に、ミスマッチな少女みたいな可愛らしい声がなんともはや・・・(汗)

 その後は、冒険者ギルド長の権限で、ロキシーは特別に「オパール級冒険者」となった。




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ロキシー

 性別 雌

 年齢 5

 種族 ゴーレム (エルダー・ロック・ゴーレム)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 状態

【健康】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 203

 HP 4997

 MP 303

 STR 253

 ATK 258

 DEF 1998


 DEX 208

 INT 24

 MAT 208

 SPD 208

 LUK 71

 EXP 1014403

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

【自己再生魔法Lv2】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【威嚇Lv2】【体当たりLv2】【変化(へんげ)Lv3】【ボディー・ロックLv4】【ぶん殴りLv4】【持久走Lv4】【岩石生成Lv2】【投石Lv2】【子ゴーレム生成Lv4】【言語識字理解Lv2】【思念伝達Lv2】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【賢者トロの従魔】【オパール級冒険者】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■




 突然膝をつき、土下座姿勢に崩れ落ちるトロ。



「ゔゔゔゔゔ~~~・・・(悲)」


「どうしましたか、ご主人様?」


「何やら、落ち込んでいるようですな?」


「ご主人様、悲しいの?」


「ええ? ああ、まあ、なんと言うか・・・

 俺ってば、ロキシーよりもずっとレベルは高いのに、そんなロキシーよりも、めちゃくちゃ弱いのが情けなくてね・・・」


「それは確かに、魔獣と人と比べると・・・」


「人間は脆弱ですからな!」


「いやいやいや! 確かに俺は脆弱な人間だけど、いくらなんでもレベルの割にはステータスが弱すぎるだろ?!」


「「ううむ・・・」」



 これは仕方がないのだ。

 元々テイマーとは、従魔に戦わせるのが戦闘スタイルであるため、弱くても仕方ないのだ。

 中には、力を上げまくって、鈍器で殴る「殴りテイマ」なんて呼ばれる奴らが居るらしいが、トロは異世界人なので、この世界のテイマーの様に、レベルアップと共に任意のステータス・ポイントを上げられるシステムではない。

 トロは召喚された異世界人なので、仕様が違うのだろう。

 それにしても、トロは特別弱いように見える。

 恐らく、召喚者の特権というべきか、トロの場合は【種生成】のユニーク・スキルがあるためだと思われる。


 要は、この世界のバランスが崩されないように、異世界チートは召喚者に1つか2つだけって事か?

 俺にはユニーク・スキルに、【種生成】と、【異空間収納】がある。

 まあ、【異空間収納】は、召喚者とバレないように、人前ではあまり使ってないけど・・・


 そして勇者達のユニーク・スキルは、確か・・・


 勇者には、【ワープ】と、【ファイナル・バースト】。


 聖騎士には、【即死抵抗】と、【全武具装備】。


 プリーストには、【蘇生】と、【即死抵抗】。


 大魔導師には、【全回復魔法薬精製】と、【全回復魔法】。


 

 なかなか・・・すげぇな。

 勇者の【ワープ】なんて、反則だよな。

 【ファイナル・バースト】ってなに?!

 なんだか物騒な名前だが、きっと勇者にだけ放てる恐ろしい最終兵器みたいなものだろう。

 だが、【蘇生】や、【即死抵抗】なんかは是非とも欲しい。

 俺も【種生成】で作れそうな気がするが、まだ試したことが無いな。

 しかし、ワープなんて1度使ってしまうと、絶対に癖になって、世界中を旅する楽しみが減ってしまいそうだ。

 もし作るなら、場所固定の転移装置みたいなモノだな。

 

 なんだよ!

 結局、俺が1番チートな気がするぞ?

 これなら、ステータスがゴミでも何も問題ないな。

 やろうと思えば、武具に付与魔法でどうとでも補えるはずだし。


 【付与魔法】では、Lv1で、任意のスキル1つ。

 Lv2で、任意のスキルか、任意の魔法を1つ。

 Lv3で、任意のスキル1つと、任意の魔法1つの、合わせて2つ。

 Lv4で、任意のスキル2つ。

 Lv5で、任意の魔法2つ。

 Lv6で、任意のスキル2つと、任意の魔法1つの、合わせて3つまで。

 Lv7で、任意のスキル1つと、任意の魔法2つの、合わせて3つまで。

 Lv8で、任意のスキル4つまで。

 Lv9で、任意の魔法4つまで。

 Lv10で、任意のスキル3つと、任意の魔法3つの、を合わせて6つまで。


 更に、【豆生成】でも、最初からスキルか魔法を1つだけ付与できるので、Lv10にもなれば7つの付与、最大セプタプル・ユニークが作れる!

 神級だ! 我ながら、すげぇー!!


 今は、【付与魔法Lv5】で、スキルか魔法を2つまで付与できる。

 なので、トリプル・ユニークが作れるって訳だ。

 国宝級のユニークが作れるのだ。

 凄くね?

 なんだか、ワクワクすっぞ!


 ま、異世界チートを堪能するか!




トロは、召喚者の中でも、1番のチートだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ