第18話 「謁見」
••✼••トスター冒険者の街••✼••
ワイサと別れて、トロ達はようやくトスター伯爵からのお呼びがかかり、冒険者の街トスターへやって来た。
やっと宿屋に、トスター伯爵からの召喚状が届いたのだ。
今のトロ達のステータスは・・・
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 トロ
性別 女
年齢 54
種族 人族
職業 種生成術師/賢者
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 302
HP 302
MP 402
STR 19
ATK 29
DEF 29
DEX 52
INT 92
MAT 34
SPD 52
LUK 86
EXP 2529216
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ヒールLv4】【ハイ・ヒールLv1】【種生成Lv5】【ファイヤー・ボールLv5】【ウォーター・ボールLv4】【エアー・カッターLv4】【アース・ニードルLv4】【アース・ウォールLv4】【テレポーテーションLv3】【全ステータス強化魔法Lv3】【全ステータス弱化魔法Lv3】【光魔法Lv5(ライト)(ライト・セイバー)】【状態異常回復魔法Lv4】【浄化魔法Lv6】【付与魔法Lv5】【変身Lv6】【誘導ファイヤー・ボールLv5】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【ステータス】【鑑定Lv4】【異空間収納∞】【剣術Lv4】【熱耐性Lv6】【冷耐性Lv5】【物理耐性Lv5】【魔法耐性Lv5】【テイムLv4】【索敵Lv5】【恐怖耐性Lv4】【麻痺耐性Lv3】【呪い耐性Lv3】【魅了耐性Lv4】【混乱耐性Lv3】【隷属耐性Lv3】【石化耐性Lv3】【即死耐性Lv3】【幻覚耐性Lv3】【洗脳耐性Lv3】【毒耐性Lv3】【獲物自動解体Lv6】【限界突破Lv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【召喚巻き込まれ異世界人】【賢者】【ロンデルの主人】【色女】【ワイサの師匠】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【普通自動車】【原動機付自転車】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
従魔
●ロンデル
【ワイルド・フォレスト・キャット】
●ロプロプ
【ファイヤー・ナパーム・ワイバーン】
■===========■
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 ロンデル
性別 雌
年齢 18
種族 獣族
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 365
HP 365
MP 465
STR 370
ATK 370
DEF 370
DEX 370
INT 370
MAT 370
SPD 370
LUK 95
EXP 3910601
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【全ステータス強化魔法Lv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【威嚇Lv5】【ひっかきLv8】【噛み付きLv6】【体当たりLv5】【猫パンチLv4】【猫キックLv4】【変化Lv6】【茨の縛りLv5】【御用だ!Lv5】【地図Lv5】【言語識字理解Lv5】【索敵Lv3】【思念伝達Lv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【賢者トロの従魔】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
■===========■
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 ロプロプ
性別 雌
年齢 38
種族 獣族
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 368
HP 368
MP 468
STR 373
ATK 373
DEF 373
DEX 373
INT 373
MAT 373
SPD 373
LUK 95
EXP 3984923
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ファイヤー・ナパームLv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【威圧Lv5】【ひっかきLv8】【鷲掴みLv5】【羽ばたきLv4】【噛みちぎりLv4】【変化Lv6】【茨の縛りLv5】【御用だ!Lv5】【地図Lv4】【言語識字理解Lv5】【索敵Lv3】【思念伝達Lv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【賢者トロの従魔】【アクアマリン級冒険者】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
■===========■
「なんでもいいが、なんでお前達は、そんなに息をするように簡単にレベルが上がるんだ?」
「それは、過負荷の原則」というものですね!」
「ですな!」
「過負荷の原則ぅ?」
「そうです! 我々魔獣は生きていくために、常に全力で狩りをするため、身体に負荷をかけます!」
「ほおほお」
「本来出せる力を出し切ると、身体にどうしても負担がかかります
なので、身体に負担になる程の力を出す事によって、身体は自ずと身体にかかる負担を少しでも減らそうと、更に強くなろうとするのです」
「ほおほお! なるほど!
俺達がトレーニングして、筋肉を痛め付けるようなものだな!」
「はい!」
「そーゆー事ですな!」
「ふむふむ それが、レベルアップって事か」
「そうですね!「そうですな!」
トロは、一応は納得したが、腑に落ちない事がある。
「いや、ちょっと待てよ?」
「「はい?」」
「お前達、ここ最近そんな身体に負担になるような大きな狩りなんてしたか?」
「「!・・・」」
「んん?」
「してないですね?」
「していませんな?」
「じゃあ、何時どこで、そんな屈強な肉体を持つお前達が、レベルアップする程の過負荷がかかる事をしたってんだ?」
「「ううむ・・・??」」
「・・・」
この時トロは、悟っていた。
ロンデルとロプロプがレベルアップするほどの負担がかかる行為を、自分に与えている事を。
つまり、「性的美的苦痛」・・・「交尾」である。
「ふっ・・・何を白々しい
この、ケダモノ共めっ!」
「「ケダモノですがなにか?」」
「ほおーら! やっぱり解っていたんじゃないか!」
「はっ! バレてしまっては仕方がない!」
「そうですな! ならば!」
「やっ! ちょっ、な、なんだよその手は?」
「「ふふふふふふふふ・・・」」
両手をグーパーグーパーして迫って来るロンデルとロプロプ。
自分の身体を庇い腕を組むように肩を抱き後退るトロ。
「さあ! 急ぎましょう!」
「早く行かないと、部屋が無くなりますぞ!」
「おうよ!」
「ちよっ! こら! 下ろせぇ!!」
バタバタバタバタバタ!!
「うをわあ~~~!! やめてぇ~~~!!」
ロンデルとロプロプは、トロを両側から抱え上げたまま、冒険者ギルドを素通りして、プライベート・ルームへ!
「何をする気だぁ━━━!!」
「解ってるくせに♡」
「ご主人様を補充しなけれぱ!!」
「なんじゃそりゃあ~~~!!」
カチャ!・・・バタァン!!
ロンデルとロプロプは、トロを強引にプライベート・ルームへ運び込み、すかさず施錠!
時間いっぱい、食われました・・・
終了後、ロンデルとロプロプはレベルアップ!
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 ロンデル
性別 雌
年齢 18
種族 獣族
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 365
HP 365
MP 465
STR 370
ATK 370
DEF 370
DEX 370
INT 370
MAT 370
SPD 370
LUK 95
EXP 3910601
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【全ステータス強化魔法Lv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【威嚇Lv5】【ひっかきLv8】【噛み付きLv6】【体当たりLv5】【猫パンチLv4】【猫キックLv4】【変化Lv6】【茨の縛りLv5】【御用だ!Lv5】【地図Lv5】【言語識字理解Lv5】【索敵Lv3】【思念伝達Lv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【賢者トロの従魔】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
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名前 ロプロプ
性別 雌
年齢 38
種族 獣族
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 368
HP 368
MP 468
STR 373
ATK 373
DEF 373
DEX 373
INT 373
MAT 373
SPD 373
LUK 95
EXP 3984923
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ファイヤー・ナパームLv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【威圧Lv5】【ひっかきLv8】【鷲掴みLv5】【羽ばたきLv4】【噛みちぎりLv4】【変化Lv6】【茨の縛りLv5】【御用だ!Lv5】【地図Lv4】【言語識字理解Lv5】【索敵Lv3】【思念伝達Lv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【賢者トロの従魔】【アクアマリン級冒険者】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
■===========■
「ぜぇー! ぜえー! ぜぇー!
こ、この・・・ケダモノ共めぇ━━━!」
「「ケダモノですがなにか?」」
「有り得ないだろ━━━!!
俺を犯すだけでレベルアップだなんてぇ!!」
「「過負荷の原則です!!」」
「うるせぇーよ!!
なんなんだよ! 交尾でレベルアップだなんて、絶対におかしい!!」
「ご主人様の感覚がおかしいのです!」
「むっ?!」
「そうですぞ! 我らはご主人様を食べるとき、それはそれは肉体的にも精神的にも、想像以上の負荷がかかっておるのですぞ!」
「むっ!・・・んむむむ・・・」
実はトロは、男性としては全く経験が無い。
50を過ぎて珍しくDTなので・・・
この世界へ召喚されて女として初めての経験だったので、言わば受け側しか経験が無いのだ。
なので、男性が行為を完遂する事が、どれほど大変なのかは知らないのだ。
だがトロ自身も、受け側とは言え、屈強な魔獣相手だ。
心身共に、とても大変なのだから、過負荷の原則が適応されるのは当然である。
「ご主人様もレベルアップしているはずですよ?」
「ですな!」
「は? まさか・・・ステータス!」
フォン!・・・
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・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 トロ
性別 女
年齢 54
種族 人族
職業 種生成術師/賢者
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 308
HP 488
MP 403
STR 320
ATK 322
DEF 316
DEX 311
INT 357
MAT 357
SPD 312
LUK 312
EXP 2646285
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ヒールLv4】【ハイ・ヒールLv1】【種生成Lv5】【ファイヤー・ボールLv5】【ウォーター・ボールLv4】【エアー・カッターLv4】【アース・ニードルLv4】【アース・ウォールLv4】【テレポーテーションLv3】【全ステータス強化魔法Lv3】【全ステータス弱化魔法Lv3】【光魔法Lv5(ライト)(ライト・セイバー)】【状態異常回復魔法Lv4】【浄化魔法Lv6】【付与魔法Lv5】【変身Lv6】【誘導ファイヤー・ボールLv5】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【ステータス】【鑑定Lv4】【異空間収納∞】【剣術Lv4】【熱耐性Lv6】【冷耐性Lv5】【物理耐性Lv5】【魔法耐性Lv5】【テイムLv4】【索敵Lv5】【恐怖耐性Lv4】【麻痺耐性Lv3】【呪い耐性Lv3】【魅了耐性Lv4】【混乱耐性Lv3】【隷属耐性Lv3】【石化耐性Lv3】【即死耐性Lv3】【幻覚耐性Lv3】【洗脳耐性Lv3】【毒耐性Lv3】【獲物自動解体Lv6】【限界突破Lv3】【茨の縛りLv1】【御用だ!Lv1】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【召喚巻き込まれ異世界人】【賢者】【ロンデルの主人】【色女】【ワイサの師匠】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【普通自動車】【原動機付自転車】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
従魔
●ロンデル
【ワイルド・フォレスト・キャット】
●ロプロプ
【ファイヤー・ナパーム・ワイバーン】
■===========■
「?!・・・有り得ない(汗)
狩りをするよりも、レベルアップするなんて・・・」
「過負荷の原則ですね!」
「まさに! ・・・ですな!」
「嘘だろ━━━!!」
トロとロンデルとロプロプは、戦わずしてレベルアップしていた。
「どうです? レベル上がっているでしょう?」
「そ・・・そうだな こんな事って(汗)」
「ご主人様も、本気で嫌な訳ではありますまい?」
「えっ?! そ、いや、まあ・・・そうかも♡」
「「ほら、やっぱりぃ!!」」
「うっ! うるせぇーよ!!(恥)」
トロは、満更でもなかったようだ。
相手が人ではなく、従魔で心底良かったと思ったトロだった。
それはそれとして・・・
「それより、お前達・・・
これから、トスター伯爵に会わなきゃなのに、こんな事をしている場合じゃないだろう?」
「いえいえ! トスターしゃくしゃくだかなんだか知りませんが、ご主人様を食べること以上に大切な事など有り得ません!」
「んなっ?! ってか、しゃくしゃくってお前・・・」
「そうですぞ! サッサとトスターしゃくしゃくに会いに行って、とっとと用事を済ませましょう!」
「しゃくしゃく じゃなく、伯爵な!
お前達はまったく・・・まあ、いい(汗)
とにかく、トスター冒険者ギルドへ行こう
そして先ず、冒険者ギルド長と会わなきゃな!」
「「はい!」」
「はぁ・・・めんどくせぇ」
••✼••冒険者ギルド••✼••
「こんにちは!」
「あら! トロさん、お久しぶりですね!
ギルマスに御用かしら?」
「はい そうですね」
「はぁい! では、少々お待ちくださいね!」
久しぶりに会う受付嬢は、トロが顔を出した事の意味を理解したようだ。
数分後、受付嬢が戻って来て、奥の部屋へと案内された。
••✼••ギルド長室••✼••
「おお、来ましたか!」
「どうも・・・」
「「・・・・・・」」
「まあ、座ってくだされ!
それと、従魔のお2人さん、どうかそんなに俺を睨まないでください(汗)」
「「じぃ~~~(睨)」」
「こら、お前達!」
「「申し訳御座いません! ご主人様」」
「はは・・・どうやら俺は嫌われてしまったのかな?」
「いえ、コイツらはただ、警戒しているたけですよ
それより、トスター伯爵からの召喚状の件・・・」
「ああ、そうでしたな」
ギルマスは、申し訳なさそうに話し始めた。
ギルマスが悪い訳でも無いはずだろうに。
なんでもトスター伯爵は、トロが普通は有り得ない魔獣をテイムした事から、先ず興味を持ったらしい。
その後、貴族達に今流行ってる、人や景色を画像として記録できる魔導具があるらしく、いわゆるトロの写真が出回ったのだとか。
そのトロの写真を見たトスター伯爵は、従魔の興味以上に、トロに興味を持ったとの事。
とどのつまりが、トロに一目惚れしたって訳だ。
その後すぐに、トロについて調べさせたら、エッセン男爵の嫁になるという噂があるとも知り、更に調べさせたら、トロはエッセン男爵との婚姻には同意していない事まで知る事になったとか。
そしでトスター伯爵は、エッセン男爵よりも先にトロに唾を付けてとこうと考えた。
「既成事実」を作ってしまおうとの考えたのだ。
ギルマスには、トスター伯爵のそんな意図が見え見えだったと言う。
だが、ギルマスとは言え、相手は伯爵だ。
王宮への立ち入りも認められる地位の者の命令となると、下手に隠すことも断ることも出来ないらしい。
そこを、何度も何度も頭を下げられた。
「本当に、申し訳ない!
俺には、これ以上はお前さん達を、庇いきれないのです!
とうか、察してくだされ!」
「はいはい もうそんなとこは理解してますよ!
ただ、無理難題を押し付けられたら、俺自身ロンデルとロプロプを抑えられるかどうか・・・」
「「殺りますか?」」
「それだけは、勘弁してくだされ!
頼みます! どうか! どうか穏便に・・・!」
「まあ、俺は元々貴族なんてものの存在しない国で育ったものですから、貴族社会には疎いものでしてね
だから、貴族だろうが、王族だろうが、俺にとっちゃ知ったこっちゃありません
降りかかる火の粉は、振り払うまでです
もし! 無理難題を押し付けられるようなら、俺も全力で対抗させてもらいますよ!」
「いやいや、待て待てっ! 待ってくだされっ!
貴女方の主張もご尤もですし、勿論それだけの力もある事でしょう!
ですが、どうか、ど━━━か、穏便に!」
テーブルに額が付くほど深々と頭を下げるギルマス。
「?! はぁ・・・解りました
なるべく、穏便に・・・対処しましょう」
「ほっ!・・・た、助かります!」
「ですが、結婚しろとか言われたら、絶対に断りますよ!」
「勿論、そうでしょうな! 噂はかねがね
一応、伯爵様には、その旨は伝えております!
それに、貴女の今のレベルだと、アクアマリン級冒険者!
貴族で言えば、伯爵位同等の地位でいらっしゃる!
伯爵様も、おいそれと強行には出られますまい」
「ふむ・・・」
噂って、なんだ?
どうせ、エッセン男爵から求婚された話だな。
娯楽の無い世界・・・
こんな話が噂として伝え渡るのも、娯楽の1つか。
噂などが広がるのは早いものだ。
「ああ、でも俺はまだ冒険者になれてないんですよ?
その、伯爵の野郎のお陰で、冒険者登録も保留のまんまなので」
「そこは、ご安心くだされ!
この私、ギルド長の権限で、試験パスにて冒険者登録をささて頂きますから!」
「おおっ! それは有難い!
あっ、そうだ! それなら、ロンデルとロプロプも一緒に、お願いします!」
「あ、はい! 勿論です!」
「やったな! ロンデル、ロプロプ!!」
「はい! ご主人様!」
「ぶう・・・(拗)」
なんと!
ギルマスの権限で、トロとロンデルは、試験を受けずに冒険者として登録してくれるそうだ。
しかも! いきなりの、アクアマリン級冒険者だ!
身分で言えば、伯爵位同等の身分である。
つまり、トスター伯爵と同等になるわけだ。
だが、ロプロプはなぜか不満気だった。
なにせロプロプは、変身して偽名を使ってだが、テストを受けて自力で冒険者になったのだから、そりゃあ面白くないわな。
でもまあ、ここはロプロプこそ主人の許可なく勝手に冒険者登録に行っていたのだから、今さら何も言えまい。
これからは堂々と、「ロプロプ」の名で、冒険者として活動できるのだから。
それと、トスター伯爵承認の証として、トスター伯爵のエンブレムの付いた通行証なるものを受け取った。
これを各門番に提示すれば、門を通してくれるそうな。
「ほぉ・・・ありがとうございます」
「くれぐれも、門を通過する以外には使わないでくださいね!」
「ああ、はいはい! 別に貴族特権になんか興味ありませんから」
「頼みましたよ?」
「解ってますって!」
ギルマスは、トロ達を必要以上に恐れているようだ。
なにせ特にロプロプは、アクアマリン級討伐依頼の出されていた対象の、名持の魔獣「ファイヤー・ナパーム・ワイバーン」なのだから、警戒するのも仕方がない。
かつて、 王都騎士団ですら、一度ロプロプの討伐に失敗しているのだから、恐れるのも無理もない。
もし、ロプロプがその気になれば、王都なんて一晩で焼け野原にしてしまうだろう。
それを知っているトスター伯爵なら、そんなに無茶は言わないと思うのだが。
「では、今回はこれにて、失礼しますね!」
「はい お疲れ様でした!
1時間程で、貴女方の冒険者プレートが出来上がるはずですので、受付にてお受け取りください」
「了解です」
こうしてトロとロンデルとロプロプは、晴れて堂々と冒険者として活動ができるようになった!
そして、噴水広場、繁華街を抜けて、下級貴族街の門前にやって来た。
••✼••下級貴族街門前••✼••
「ここからは、下級貴族街だ 何か用か?」
「はい トスター伯爵からの召喚状を受けたのですが」
トロは、トスター伯爵の召喚状を門番に提示する。
すると門番は、ループのような物を使って、召喚状をマジマジと見ていた。
鑑定用の魔導具だろうか。
きっと、本物かどうか確認しているのだろう。
「ふむ・・・・・・おおっ! 確かにっ!!
確認できました! では、お通りください!
かいも━━━ん!!」
ガタン! ガラガラガラガラ・・・
まるで、学校の門のようなスライド式の門が開く。
「どうぞ!」
「ありがとうございます」
パタパタ・・・
トロ達は、下級貴族街へ入った。
下級貴族と言えば、騎士爵、男爵、子爵などだ。
いったい、どれだけ居るんだ?と思うほどに、庭付きの、そこそこご立派な家々が立ち並ぶ。
まるで、ハイウッドスターなどの有名人が住む地域の高級住宅街みたいだった。
だが、それぞれの敷地には人の背よりも高い壁が設置されており、互いに顔すら認識できないような?
たぶん、ご近所付き合いなんて、皆無だろうな。
それだけで、貴族間の確執ってものを感じた。
なんだか干渉し合いたくないみたいな感じだ。
それはそれで、嫌な雰囲気を醸し出している。
自由な冒険者としての立場から見ると、いくら貴族で金持ちだとしても、なんとも窮屈で不自由な暮らしをしているのだなと思った。
そんな、下級貴族街を抜けると、今度は上級貴族街の門だ。
上級貴族と言えば、伯爵、侯爵、公爵である。
だがここは、トスター領である。
トスター伯爵領は、上級貴族街の南側一帯からトスター冒険者ギルド街までであり、他の西、北、東は他の貴族の領地となる。
なんとも、不可解と言うか、ヘンテコな造りだ。
まるで、4種類のピザをくっ付けたかのような?
門番にトスター伯爵からの召喚状を提示すると、もう既に指示されていたのか、ループで確認すると、あっさりと門を通された。
この門は、トスター伯爵家の門であり、他の領地主の屋敷や領地には入れないし行けない。
トスター伯爵家の敷地を囲むように、トスター伯爵家の私兵団の屋敷群となっている。
またその周りは、公園のようになっていた。
トスター伯爵家の敷地を抜けると、王都騎士団街となっている。
トロ達は、トスター伯爵家の屋敷の門に着く。
すると門番が、ニッコリ微笑んで話し掛けてくる。
きっとトロ達が来たなら、丁重な対応をするように言いつけられているのだろう。
「トロさんと、その従魔殿達ですね?」
「「?!」」
「あ、はい! えっと、なぜ解るんですか?」
「貴女方のお話を聞いておりましたから!
御3人方の特徴のままですので」
「なるほど・・・あ、これ召喚状です」
「はい!・・・・・・確かに確認致しました!
どうぞ、お通りください」
「ど、どうも・・・」
やはり、ループのような物で確認して、召喚状が本物と確認できたようだ。
召喚状をよく見ると、3つの何かの印みたいなのが付いていた。
きっと、3回キッチリと正規の順に門を通過して来たのかもチェックしたのだと思う。
しかし、広━━━いっ!!
門から屋敷の玄関まで、めっちゃくちゃ遠くて広い!
平気で野球ができるのでは?と思うほどだ。
とはいえ、植木や噴水や迷路のような垣根があるから、実際には野球などはできないが。
それくらい、広かった。
そして、いよいよ玄関の大門前へ来ると、門を叩く前に勝手に門が開いた!
門が開ききると、執事らしき男性が迎え入れてくれた。
ガタン!
「うおっ?!「ニャッ!「クワッ!」」
ゴロゴロゴロ・・・ゴトン!
「っは━━━っ! なんてデカイ門だあっ!?」
「本当にデカイですね」
「ゴーレムでも通るんですかな?」
「お持ちしておりました トロ殿
そして従魔のロンデル殿と、ロプロプ殿」
「お・・・あ、はい」
「「・・・」」
「では、コチラへ」
「はい!」
「「・・・・・・」」
トロとロンデルとロプロプは、珍しくドキドキしなが、執事の後をついて行くのだった。
いよいよ、トスター伯爵との謁見!
トロ達は、トスター伯爵から、どんな話を聞かされるのか?
また、何を要求されるのだろうか?




