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第14話 「少年よ 食え! 狩れ! 強くなれ!」



・⋯━☞翌朝☜━⋯・


••✼••サイチ宿屋の一室••✼••



 トロは、今後の事を考えて、更に使えそうな魔法やスキルを習得しようと考えた。

 なにせ、「トスター伯爵」からのお呼びがかかるまでに、備えておきたかったのだ。


 とにかく、嫌な予感しかしないのだ。


 身の危険だとか、そんな感覚では無いのだが、今までの糞な人生で培った危機察知能力なのだろうか?

 だが決まって、この危機感は大幅に外れた事は無かったから、それだけにタチが悪いのだ。

 


「どんな・・・魔法にスキル・・・が良いか?ですか」


「うん! ほら、例えばお前には何時の間にか『威嚇スキル』を覚えていただろう?

 それは実に良いスキルだよな!」


「威嚇・・・そうなのですか?」


「そうなのですかって・・・

 無自覚かよ・・・

 とにかくそのスキルは、必ず役に立つスキルだと思う」


「そうですか

 自分より弱い相手を 、ただ黙らせるだけのスキルなのですが?」


「それだよ!

 それこそが、役に立つスキルなんだよ!

 特に人間相手にはね!」


「・・・はあ そうなのですね?」



 そうだと確信している。

 確かに相手が魔獣や魔物なら、野生の習性なのかは解らないが、どんなに恐怖しても、それでも命を懸けて立ち向かって来るだろう。

 なので、魔獣や魔物相手だと、余程の力の差が無ければ一瞬だけしか効果は無いかも知れない。

 だが、人間相手なら、完全に相手を萎縮させられるはずだ。

 そして、ロプロプの「威圧スキル」もだ。

 威圧は、強き者が弱き者を完全に制圧し従わせる力だと思う。

 威嚇と威圧、是非とも欲しいスキルだ。


 トロは、威嚇スキルと威圧スキルを覚える豆の種を生成。

 そしてプランターで育てた、威嚇と威圧のスキルを覚える豆を、それぞれ20個ずつ食べた。

 それによりトロに、【威嚇Lv4】と、【威圧Lv4】を覚えることができた。


 そして、俺は昔から目が悪かった。

 メガネを使うほどではないが。

 そこで異世界名物スキルの、「鷹の目スキル」だ。

 それと、ロンデルの様に、暗闇でも見える、「猫の目スキル」。

 「鷹の目スキルを覚える豆の種」と、「猫の目スキルを覚える豆の種」を生成。

 鷹の目では、望遠機能。

 猫の目では、暗視と動体視力強化。

 鷹の目の望遠は慣れが必要だが、猫の目は素晴らしい!

 すんごく良く見えるし、ブンブン飛び回るハチでも目で追えるし、暗闇でも昼間とまでは言わないが良く見える! カンペキ!

 ただ、寝てる時に僅かな物音だけでも覚醒してしまうのは、難儀だ・・・

 まあ、習得してしまった今では、もう今更だな。

 


 次に生成したのは、「敵意を持つ物を拘束するスキルを覚える豆の種」だ。


 その拘束スキルをイメージしていた時だった。

 

 言葉ではなく、意思と言うのだろうか?

 「茨の縛り」と、「御用だ!」という念?が伝わってきた。

 とても不思議な感覚だった。

 トロは、既にこの世界には、「拘束スキル」が存在するため、頭に浮かんだのでは?と考えた。

 それはつまり、この世界の未知なる存在からの「意思伝達」と考えた。

 そしてその未知なる存在とは、「精霊」だとなぜか理解した。

 その理由、答えは解らないが、「この世界の仕様なのだ」と、無理やり納得した。

 どうせ、俺のような頭の悪い奴がどんなに時間をかけて考えたって、きっと答えは出ないのだから。


 かつて「釈迦」が、「人は死んだらどうなる?」を考えても、「人の短い一生のうちで考えたって答えなど出ないのだから考えるだけ無駄」としたように。


 ま、それはそれとして、トロは新たに拘束スキルの「茨の縛り」と、「御用だ!」を覚えた!




・⋯━☞昼過ぎ☜━⋯・



「只今、戻りました!」


「「ロプロプ!」」


「おかえり!」


「ふむ やっと戻ったか」


「はい! ご主人様!

 無事に冒険者資格を取得してきましたぞ!」


「「おおおっ!」」


「やったなロプロプ! でかしたぞ!」


「ありがとうございます! ご主人様!」


「ぶぅ・・・」

 面白くないロンデル。



 ロプロプは、無事に冒険者資格を習得できたと言う。

 すごいなロプロプの奴!


 ロプロプからの話しでは、3人グループでのオークとブルの討伐試験と、冒険者上がりの試験管の監視のもとでのソロでの討伐試験だったと言う。

 ロプロプは、どちらも文句なしの合格だったようで、いきなりジェイド級冒険者として認定されたそうだ。


 その後、ロプロプから「ご褒美が欲しい」と言われたので、「茨の縛り」と、「御用だ!」を、覚えさせてあげた。

 すると横でロンデルが、この世の終わりの様な顔で項垂れていてので、仕方なくロンデルにも、「茨の縛り」と、「御用だ!」を覚えさせてあげた。


 だがロプロプは、他にも、「自分だけの、ご褒美が欲しい」と言う。

 確かに今回の功労者はロプロプなのだからと、「俺のあげられるものなら」と答えたら、その場で押し倒されて食われてしまった・・・

 途中から、関係の無いロンデルまで一緒に参戦。

 堪らず逃げ出したが捕まり、翌朝までロンデルとロプロプに、ボロ雑巾になるまで食われ続けた。



・⋯━☞また翌朝☜━⋯・



「こ、この・・・ケダ・・・モノ・・・めぇ・・・」


「「ケダモノですがなにか?」」


「ぴえぇえぇえぇ~~~ん!!

 なんなんだよ お前達わぁ~~~!!」


「「ご馳走様でした ご主人様!」」


「人を食い物みたいな言い方はやめろ!!

 あうぅ・・・ダメだ 身体が動かない(汗)」


「大丈夫ですか ご主人様!」


「なんと! どうしたのですか?!」


「誰のせいだ! 誰のお!!

 ああもお・・・

 身体中が、正座で痺れた足のように動かせない・・・(汗)」


「では、足をマッサージしましょうか?

 ご主人様!」


「足じゃねぇーしっ!!」


「マッサージなら、この我が!!」


「結構ですっ!!」



 まったく!

 俺が手を出さないのを良い事に、好き勝手しやがって!

 いつか、ギャフン!と言わせてやりたいが、相手は魔獣だ。

 きっと、人の価値観や倫理観や背徳感なんて理解できないだろう。

 何を言っても、無駄だな。

 だいたい、「マッサージ」なんて、何処で覚えたんだ?

 きっと、エッセンのアロマ嬢だな?

 奴しかいない。


 なんて、そうこうしていると、宿屋の女将がやって来て・・・



 コンコン!

「ちょいと、いいかい?」


「「?!」」


「ちょっ、ちょっと待ってください!

 おい! お前達! 服を着せてくれ!」


「「畏まりました!」」


 パタパタ・・・ガサゴソ・・・



 ロンデルとロプロプは、トロに服を着せてあげた。

 メイド服に・・・



「はい! どうぞ~」


 ガチャ!

「ごめんね? 取り込み中だったかい?」


「大丈夫です!」

 取り込み中って、なにが?


「そうかい? んじゃあ・・・

 あのさぁ、アンタ達に頼みたい事があるんだけどさ・・・」


「うん?「「??・・・」」


「アタシには、16歳になる息子が居るんだけどさあ・・・

 名前は、『ワイサ』ってんだけどね」


「ワイサ?・・・はあい」

 なんとも変わった名前だな。


「去年、冒険者になったんだけどね?」


「冒険者・・・」

 冒険者1年目の初心者か。


「「・・・」」



 この時、女将が俺達に何を頼みたいのかを察した。

 


「ウチの息子を鍛えてやってはくれないかねえ?」


「ほらね! やっぱりね!」


「「はい! ご主人様!」」


「え? なんだい?」


「あ、いえ、コッチの事・・・

 鍛えるって言うのは、単純に強くして欲しいって事でいいんですか?」


「うん、まあ、そうだねぇ

 あの子は小さい頃から病弱だったせいもあってか、どうも気の弱い所があってね

 周囲の同じ年の子達にからかわれて萎縮しちゃったんだねえ

 今じゃあ、部屋に閉じこもりっぱなしだよ!

 まったく親に似て冒険者なんてね~

 きっとウチの死んだ旦那に似たんだろぉねぇ?

 あの旦那(ひと)も冒険者だったからさぁ」


「へえ~女将さんの旦那さん、冒険者だったんだ?」


「そうだよ!

 アタシも、冒険者だったんだよ?

 アタシは、オパール級にまで、登ったけどね!

 でもねえ、ウチの旦那はラピスラズリ級止まりで、オーガ・キングに()られちまったけどねぇ!

 それがアタシが冒険者を辞めた理由さ」


「!!・・・そうですか」



 自分の事を棚に上げてるよこの人!!


 女将が、オパール級?!

 どうりで、只者じゃないはずだ。

 いわゆる、天才ってやつなんだな・・・


 オーガ・キング。

 確か、オパール級だったな。

 ラピスラズリ級は、レベル100~149。

 オパール級はレベル150~299だったはず。

 冒険者のクラスでは、ラピスラズリ級からオパール級には、それほど差は感じない。

 だが、これは極論だが、オパール級は、オパール級になりたてのレベル150よりも、アクアマリン級間近のレベル299のオパール級とでは、絶望的に差が大きいのだ。

 おそらくワイサの父親は、アクアマリン級間近のオーガ・キングに殺られたのだろう。



「おや? あー! 気にしないでおくれ!

 アタシから話したんだ

 アンタが気にする事じゃないよ!」


「いや、まあ・・・はい」


「まったく・・・男ってバカだよねぇ?

 なんで冒険者なんかに、なりたがるんだろうねえ?」


「はは・・・」

 どの口が言うんだ?


「こんな事なら、女の子に生まれてくれば良かったのにさ!

 そしたら、宿を手伝ってもらうのに・・・」


「あはは・・・」

 天才に言われてもね・・・


「あ! ごめんね!

 女のアンタを皮肉って言ってるんじゃないからね! 」


「ああはい 解ってますよ」


「閉じこもってる、ウチのバカ息子の事を言ってるんだからね?」


「引きこもり・・・か

 この世界にも引きこもりは居るんだな?

 男の子が嫌なんだったら、女の子にしてやろうか?」


「うん? ヒキコ?

 女の子? なんだって?」


「いやいや、なんでもないです!」

 やばっ! つい声に出て・・・


「そうかい? うんまあ、一度言い出したら聞かない子だから!

 どうせ店を手伝ってくれないのなら、立派な冒険者になってもらいたいしね!

 ってな訳でさぁ、ちょいと頼まれてくれないかい?」


「ああ、はい

 それは構わないのですが、俺達はココから出られないんですよ?」


「そこはほら!

 ロプロプちゃんの様に変装すればいいじゃないか?」


「お!・・・その手があったか」



 なんと! その手があった!

 いや、以前から考えてはいたが、バレたら女将に迷惑かけるかも?と思ってて、できなかったのだ。

 でも、女将公認で、しかも黙認してくれるのなら、少々平気だろう。

 ましてや、女将からの頼みだしな。



「ああいや、はい! わかりました!

 オレで良かったら、息子さんを立派な冒険者にしてみせますよ!

 ただ、俺はドワーフのオッサンに変身しますので、そうお伝え下さいね!」


「ドワーフぅ? そりゃまたどうして?」


「だって、冒険者として色々教えるのが、こんな華奢な女だと、舐められるかも知れないでしょ?」


「ううむ・・・

 そんな事はないと思うんだけどねぇ?」


「どうか、お願いします!

 もし、他の冒険者やトスター伯爵の関係者にでも見られて、顔を覚えられたりでもしたら困るので!

 それでも良いのなら、この依頼を引き受けますよ!」


「そうかい? わかった! ありがとうよ!

 あの子は、アタシと同じ茶髪で背が低く、革の胸当て、革のグローブ、革製のヘッドギア、腰にショートソードを装備してるから!

 じゃあ、頼んだよ?

 お礼と言っちゃなんだが、食事はタダにしておくよ!」


「ありがとうございます!」


「「おおお~~~!!」」(太鼓持ち)

 意味わかってない。



 ってな具合で、安請け合いをするトロだった。


 わお! タダ飯食べ放題だラッキー!

 ・・・なんて思っていたら、そもそも宿賃ってギルド払いじゃなかったっけ?

 と、宿を出しなに気が付いた! 遅っ!


 

 ガ━━━━━━ン!!!!

 やぁ~~らぁ~~れぇ~~たぁ~~


 やっぱり、あの女将はとんだ食わせ物だ!

 そう思って振り向いたら、女将がニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。

 

 女将・・・あんた何者だ?

 とんだ食わせ物もいいが、敵に回したら絶対にヤバいと思った。

 女将! オイラ、アンタにやられちまったよお!

 オークに捕まり拘束された気分だ!

 くっ・・・殺せっ!




••✼••宿屋の一室••✼••



 トロは、女将の息子を鍛えるにあたって準備をする。

 スマホのような道具は作れないか?

 試しに作ってみた。

 【スマホの生る豆の種】を生成。

 そして育てて収穫。

 トロのイメージした通りの魔導具ができた!

 名付けて、「魔導スマホ」だ。

 

 



●魔導スマホ


 原動力は「魔晶石」が使われている。


【魔晶石】


「魔晶石」とは、元大晴が居た世界では一般的に「パワーストーン(天然石)」と呼ばれるものだ。

 幸い、ロプロプから教えて貰った川底から、わんさか出てくる!

 魔晶石って、ダンジョンや鉱山だけで採れるもんじゃなかったんだな。

 こんな川から魔晶石が出るなんて、この世界ほ人々は何にも知らないんだな。

 これは、黙っておこう。


 魔晶石は、この世界では、とても高価な物なのだ。


 様々な属性があり、大きいものや、純度が高いものほど、魔力の保有量が多く、電気製品の「充電式電池」のような役割をする。

 魔力自己回復能力があり、使用しない時は魔力を自己回復する。


 大きさの1mm単位に魔力3~5あるとされる。ブレスレットなどで使われるタイプだと、丸玉4mm、丸玉6mm、丸玉8mm、丸玉10mm、丸玉12mmがある。なかなか高価なモノである。丸玉4mmでも種類にもよるが、1個数万Tiaもする。


 またソフトボール程の大きさとなると、土地付き一戸建てが買える程だ。



【属性】


「属性」は代表的なもので、【土】オニキス、タイガーアイ、スモーキークォーツなど。【水】アメジスト、アクアマリン、ラピスラズリなど。【火】カーネリアン、インカローズ、ローズクォーツなど。【風】翡翠、ムーンストーンなど。【樹】アンバー、グレイニネスなど。【無】クリスタルなど。【光】ゴールデンクォーツ、シトリンなど。【闇】ブラックオニキスなど。


 その他特殊なモノとして、【空間】隕石。【重力】ヘマタイト。などである。



【魔石】


「魔石」とは、一見ビー玉のようなガラス玉で、「裏ネット」や、ショッピングセンターなどで必ず1店舗は専門店があるので、簡単に手に入りやすい。

 魔法使いや魔術師が大量生産した「魔晶石の形成加工の際に出た混合粉末を混ぜたガラス玉」である。


 魔力の自己回復能力は無く、魔力を使い切ったら、自分で魔力を注ぎ込み補充するか、「太陽光や月光に当てる」ことで魔力を充填して使用するタイプだ。


 属性は無いものとされている。

 比較的安価なモノである。丸玉4mmなら、1個=数百Tiaから千Tia程度だ。


 ただ、稀に魔晶石に似た物があり、「魔力自己回復能力」もあり、「複数の属性」を有する、「掘り出し物」があるらしいが、おっそろしく高価なものだとか。

 それらは、「〇〇ストーン」とそれぞれに名前があるらしい。


 有名な石では、風と水の属性で、「ストウム・ストーン」や、「嵐の石」などと呼ばれているのだとか。

 とはいえ、「嵐を起こせる」わけではなく、あくまで「属性」にちなんだ名称である。


 ストウム・ストーンの丸玉4mmなら、数十万Tia~百万Tiaもするらしい。


 特に、地水火風などの4属性以上の属性を有する石の場合、知識さえあれば一般の人にも使える事から、「賢者の石」と呼ばれているのだとか。

 つまり、「賢者の石」さえあれば、「精霊が認知しない一般人」でも「魔法使いになれる」のである。

 人だけでなく魔法使いなら誰でも喉から手が出る程に欲しいものだ。

 この世界に存在するのか否かは、定かではない。

 「都市伝説」とされている。


 魔導スマホを作ろうとイメージしたとき、不思議と魔石か魔晶石が必要だと伝わってきた。

 これもこの世界の未知たるもの「精霊」からの知識なのだろうか。

 魔導スマホの使い方は、トロが日本で使っていたそのものを完コピ。

 だが、使った事の無い機能は無し。

 使えるものとして、連絡帳、履歴、計算機、メモ帳、など。

 使い方は、スマホの使い方まんまである。


 そして、完成した魔導スマホを、ロンデルとロプロプに持たせ、女将にも1つ持たせ。

 あと、トロ自分に1つと、女将の息子にも持たせる予定。

 


 次に作ったのは、転移魔導具だ。


●転移魔晶石


 赤い小さな魔晶石だ。

 イメージしたのは、次の通りだ。


①転移場所を設定する→色が青に変わる。

②移動先で使用すると、設定した場所に転移→色が赤に変わる。

③→①に戻る。何度も使用可能。



 そして、変身だ。

 トロは、ドワーフのオッサンに変身した。

 髭は無しだ。俺は髭が嫌いだから。

 ドワーフとは、雨雪姫に登場する、「ハヒホー!」の掛け声で鍛冶仕事をする8人の小人がそれだ。

 小人みたいな小さな強い奴が先生なら、ワイサも自信が付くのでは?と思ったからだ。

 ステータスの性別は女のまんまだったが。

 そこは気にしたら負けだ。

 バレなきゃいいんだ。


 ロンデルは、猫獣人に。

 そしてロプロプは、冒険者資格を取得した時の姿の竜人に変身した。


 そして、ドワーフのオッサンに変身したトロ専用の武具を作った。


★ハーフ・プレート・アーマーUU

 (hp自動回復(1/1秒))、(物理防御力+100%)

★鉄のヘルメットUU

 (STR+100%)(ATK+100%)

★剣士のブーツUU

 (移動速度+100%)(縮地/クールタイム5秒)

★剣士のグローブUU

 (攻撃速度+150%)(DEX+150%)

★雅びなショートソード

 (斬鉄Lv2/クールタイム無し)(スラッシュLv2/クールタイム無し)


 めちゃくちゃチートってみた!


 「雅びなショートソード」なんて、TP無しで武技をバシバシ乱発することができる!

 もう、反則的なチート装備である。

 人に教える為に使うのだから、良いのだ!

 

 あとは、何かあった時や、領主からの呼び出しがあった時に、女将から連絡が来るようになっている。



「さて! 女将の息子に会ってみるか!」


「「はい ご主人様」」




 待ち合わせ場所の、村の東詰に向かう。

 トロ達は、女将の息子と合流した。




••✼••サイチ東詰••✼••



 待ち合わせ場所の門前に行くと、少年が1人ポツンと立っていた。

 女将と同じ茶髪だ。

 革の胸当て、革のグローブ、革製のヘッドギア、腰にショートソードを装備。

 間違いない。



「君がワイサ君かな?」


「あ! トロさんですか?

 そうです、俺がワイサです」


「ん? ああ・・・」

 あれれ? 俺の名前を知っている?


「えっと・・・

 俺の先生になってくれるって、本当ですか?」


「う、うん、まあ、先生っていうか、俺の知ってる修行法を教えるだけだよ」


「あ、はい! それでも構いません!

 今より強くなれるなら!」


「・・・・・・そう?」

 じぃ~~~ん・・・可愛い♡


「あ、あの・・・」


「なあに?」


「あ、頭を撫でるのは、やめてください///」


「あああっ! ごめんごめん!」

 うわっ!手が勝手に・・・(汗)


「ご主人様?「・・・?」




 いかん!いかん!

 気が付いたら、ワイサの頭を撫でていた。

 やばい!やばい!やばい!

 思わず、抱きしめそうになった。

 なんだか、「ショタコン」の気持ちが解る気がした。


 ワイサは、年齢にしては身体が小さい。

 小さい頃は病弱だったと言うから、きっと発育が良くないのだと思った。

 ドワーフに変身したトロよりも背が低い。


 ワイサは、ただ塩をふって焼いただけの肉や、ただ塩で茹でただけの肉が大嫌いだったそうな。

 最近になって、オーク肉や、ボア肉も食べるようになって、血色も良くなり、少しは身体付きも見易くなったようだが、これもトロが教えた料理のお陰なのだ。


 ハンバーグがお気に入りだとか。

 【精米の生る豆】も作り、「おにぎり」や、「焼き飯」なども教えたっけ。

 また、小麦粉で、「お好み焼き」や、【たこ焼き鉄板】で「たこ焼き風オークすじ肉焼き」なんかも作ってみたな。

 カレーなんて、ハンバーグ並に大盛況だった。

 まあ、ワイサの発育が悪いのは、はやい話しが、「栄養失調」だな。

 育ち盛りに、肉が嫌いだからって、野菜や山菜ばかり食べてちゃ、力も付かないよな。


 次は、いよいよ息子の調教・・・

 じゃなくって、修行だ。



「強くなりたいなら、人と同じ事をしていたってダメだ!

 厳しい修行になるが、ついて来れるかな?」


「うん! 俺、頑張るから!!」


「きゅう~~~ん・・・♡」


「「きゅうん?」」


「あのっ! だから、頭を撫でるのはやめてください!」


「あ! ごめんね! ごめんごめん!

 では、早速狩りに行くぞ!

 少年よ! 食え! 狩れ! 強くなれ!」


「はい!!」



 大丈夫か・・・俺?



 こうしてトロ達は、宿の女将の息子のワイサを連れて、狩りに出かけた。



さあ!修行の始まりだあ!

自分が強くなるのも楽しいが、誰かを強くするのも楽しいのだ。

しかし、新しい何かに目覚めなきゃいいが・・・

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