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10/56

第10話 「寵愛を欲するロンデルとロプロプ」~ケダモノですがなにか?~

 




 ••✼••トスターコチマ街道••✼••



「なんだってぇ?! そ、そんなに・・・まだ、そんなにあるのか?!」


『はい 人間の足ですと、あと3日はかかるかと・・・』


「・・・そう・・・なのか」


「ご主人様・・・」



 なんと!

 ロプロプによると、トスターまでは、人の足なら、まだあと3日はかかるそうだ。

 やっぱり、コチマ村の宿屋の主人の話しは、当てにならないな。

 いや、そもそも俺の足を基準にしたものではない。

 この世界の人の足を基準としたものだろう。


 だとしたら、やっぱり、「4日ほどの歩いた距離」というのは、1日10~12時間は歩いた距離がそうなのだろう。

 俺の様な中年オッサンの、えっちらおっちら歩く程度じゃ、基準もクソも話にならんな。

 一気に倦怠感に襲われた。



 ヘナヘナ・・・ペタン!

「なんだよぉ~~~」


「「ご主人様!」」


「ああいや、気が滅入ってまって、力が抜けただけだから・・・」


「「・・・・・・」」


「はぁ・・・」



 もぉ~嫌だ! もう沢山だ!

 もう歩く気力が無い。。。


「ヒールかけりゃ、いいだろう!」


 って、突っ込まれそうだが、そんなもんじゃない!

 早く(くつろ)げる場所で、塩の効いた枝豆を食いながら、冷えたビールが飲みたい!

 俺の身体は十代後半のイケメン(自称)と若返ってはいるが、中身、精神は廃れた54歳のオッサンだ。

 この歳になれば、孫が居てもおかしくない歳だな。

 そろそろ、楽する事を考えても良いだろう?

 と、そう自分に言い聞かせて、自分の考えを無理やり正当化させている。

 よくある異世界名物のエルフが、見た目はピチピチギャルでも、中身は年寄りという、いわゆる「ロリババア」だなんてよく言うが、そうなってしまう気持ちがよく解るってなもんだ。



『大丈夫ですか、ご主人様?』


「ご主人様!」


「ああ、すまない! ただ、疲れちゃって、歩く気力が・・・はぁ・・・・・・」


「「・・・・・・」」



 そう言えば、ロプロプが、言っていたな。


『俺が小さな子供だったなら、背に乗せて空を飛べるかも』


 ・・・と。

 だかそれでは、ロンデルはどうなる?

 ロンデル1人?だけ、地上をチッタカチッタカ走るってのは、あまりにも可哀想だよな。

 なら・・・



「俺達3人が乗れるものー!!」


『「はあい?!」』


「だからさ! 俺達3人が乗っても平気なもの?」



 トロは、自動車などのイメージで言ったのだか、相手は魔獣だ。

 説明しても、ぜんっぜん伝わらなかった・・・



「それは、新しい従魔でしょうか?!」


「はあっ?!」


『ご主人様と、ロンデル殿と、私が乗れる従魔?』


「はぁっっ?! いやいや・・・」


「ですが、私はともかく、ロプロプは大き過ぎます!」


『うむむっ! 確かに!』


「でしたら、我らよりも遥かに大きな魔獣を従魔にするという事になりますね!」


『そうなのですか! ご主人様!』


「ちょおーっと待てぃ! 何を勝手に想像して・・・いや待てよ! 大きな魔獣だって?」


『「はあん?」』



 大きな魔獣? それいいな!

 俺は、一応表向きは「テイマー」だ。

 冒険者やってないけど。

 テイマーが移動するのに、従魔に乗るってのは、当たり前の事だよな?(偏見)

 だったら・・・



「ぃよしっ! 俺達3人が乗れる従魔を作ろう!!」


『「えええええ━━━?!」』



 従魔を作る。

 普通に考えると、そんな事など不可能だ。

 でも、主人の命令を忠実に聞く、「ゴーレム」ではどうか?

 ほら、アニメなんかで、よくあるじゃないか!



「ゴーレムを作ります!!」


『「ゴーレム?!」』


「ふははは! そうです! すっごく大きなゴーレムなら、俺達3人を運ぶくらい簡単だろう?」


『「・・・・・・」』



 ロンデルとロプロプは、クシャミをガマンしているような表情だった。

 なぜならゴーレムとは、ロンデルとロプロプにとっては、宿敵なような存在だからだ。

 だがトロは、そんな2人など構わずに、「ゴーレムが生まれる種」の生成!



「よし! ゴーレムが生る豆の種よ出ろ!」


 しぃ~~~~~~ん・・・


「・・・・・・あれ?」


『どうされました? ご主人様』


「ご主人様?」


「・・・何も起きない 出ない」


『「・・・え?」』



 その後も、何度か種の生成に挑戦したのだが、なぜか出来なかった。

 これはいったい・・・???

 そもそも、ゴーレムは豆から生成できない事なのか?

 大きいから? まだ見た事が無いから?

 それとも、レベルが足りないのか?


 そう言えば、今まで出来なかったものがあった。


「種生成術」や、「ステータス」の豆が生る種だ。

 ステータス・ポイントの豆はできたのに。


 おそらく、「種生成術」のレベルを上げるには、「種生成術」を使い続けなければ上がらないと理解した。

 また、ステータスも、直接種から育てた豆で上げるのも不可能だと理解した。

 別に、それでも構わない。

 俺には、「ステータスと経験値の種」がある!


 それより、「ゴーレムが生まれる種」は作れないのではなくて、もしかしたら、「生き物は作れない」のではないだろうか?

 そもそも生き物と考えると、ただ身体だけを作っても意味が無い。

 なぜなら、生き物を動かす、つまり「魂」と呼ばれる「核」となる「自我」が必要な訳で、俺は「神」では無いので、魂など作れるはずが無い。たぶん。

 なるほと! 理解した!



「ですよねえ~生き物なんて、作れる訳が無いですよねえ~~~」


「はい?『ご主人様?』


「だっら、変身すればいいじゃん!」


「変身ですか?」


『変身とは?』


「ああ、そっか! ロプロプは知らないか! 実は、ロンデルが変身できるのは、俺が与えた能力なんだよ」


『なっ?! ロンデル殿が変身できるのは、ご主人様が与えた能力だと言うのですか? ロンデル殿が最初から持ち得る能力では無かったのですか?!』


「そうだ! ま、初めは話し相手が欲しくて、ロンデルに与えた能力だったんだが、思いの外チートな能力だったようでな」


『ちーと???』


「ふふん!」

 なぜか、ドヤるロンデル。


「なので、ロプロプにも変身能力を与えたいと思う!」


『私にもですか?! よ、よろしいのですか?』


「んなっ?!」

 危機感を感じるロンデル。


「勿論だ! それに、仮に俺達3人を運ぶ事のできる魔獣を探すにしても、乗せるのなら、できる限り身体が小さい方が楽だろう? ロプロプの今の姿は大き過ぎるし、重いからな」


『確かに! 私1人で、かなりの重量オーバーですね』


「そうだ! 誰かと違って理解力があって助かるよ!」


『いえ、とんでもありません』


「んむむむむ・・・」

 ロプロプに敵対心を燃やすロンデル。


「まあ、と言う訳で、これを食べてくれるか?」


『・・・それは?』



 確かに、今のロプロプだと、身体が大きいのと、重量オーバーの問題だ。

 だが、本来空を飛ぶ翼竜はかなり身軽なんだとか?

 だがここは異世界。

 重量など関係なく、ロプロプのようなワイバーンは、空気力学や飛行力学など完全に無視していて、魔法で飛んでいるのだ。

 だからロプロプは、重くても空を飛べるのだ。

 だとしても、流石に人間の大人を乗せては、流石に無理だそうだ。

 なんだ、ザンネン・・・


 トロがロプロプに渡したのは、「変身スキルを覚える豆」だった。

 あれから今まで作った豆は、再び作って異空間収納に幾つかストックしてある。

 異空間収納内なら、時間経過による「経年劣化」しないので、腐ったりしないからな。


 そして、今までの経験上、能力の豆は、どんなに食べても、レベル3~4が最高だったので、ロプロプには「変身スキルを覚える豆」を20個食べさせた。

 俺の予で予想は、1粒でスキルまたは魔法を覚えレベルは1で、3粒でレベル2になり、7粒でレベル3になり、15粒でレベル4になる。

 なので、一応余裕を持たせて20個な訳だ。

 すると、予想通りに、ロプロプは【変化(へんげ)Lv4】を覚えた!




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ロプロプ

 性別 雌

 年齢 38

 種族 獣族 (ファイヤー・ナパーム・ワイバーン)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 28

 HP 973

 MP 47

 STR 38

 ATK 37

 DEF 36

 DEX 31

 INT 30

 MAT 29

 SPD 48

 LUK 32

 EXP 10655

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

【ファイヤー・ナパームLv2】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【威圧Lv3】【ひっかきLv8】【鷲掴みLv4】【羽ばたきLv3】【噛みちぎりLv3】【変化(へんげ)Lv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【賢者トロの従魔】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■



「よおし! 完璧だな!」


『ありがとうございます! ご主人様!』


「んぐぐぐぐ・・・」

 面白くないロンデル。


「では、早速変身・・・いや、変化(へんげ)してくれるか?」


『了解しました! それで、何に変化(へんげ)すれば良いのでしょうか?』


「勿論、人型(ひとがた)だ!」


『人型・・・ですね』


「ああ そして、変化(へんげ)したなら、これを着てもらう!」


『おお!』


「んなっ?!」



 トロがマジック・バッグから取り出したのは、ロンデルの着ているメイド服を完コピしたものだ。

 トロは、よほど気に入っているらしい。



「うぷぷぶぷっ いやまだ、ロプロプがどんな女の子に変化(へんげ)するのかは解らないが、きっと、ロンデルの様に似合うはずだぞ♡」


「んもぉ! ご主人様ったら・・・(赤面)」

 頬を抑えてモジモジするロンデル。


『・・・そう・・・ですか 了解しました』

 メイド服に興味と言うか、服自体に価値観が無いロプロプ。


 ポン!

 すっぽんぽ~~~ん!


「「おおおお~~~っ!!」」


「ど、どうでしょうか ご主人様?」


「うおおおおおおおっとっとっとっとぉー!」


「ご主人様! 落ち着いて下さい!」



 なんと、ロプロプは、人型(ひとがた)変化(へんげ)すると、赤髪茶目に小麦肌にコーラ瓶体型のボン!キュ!ボン!のナイスバディー!ウィーツ・ビューティーだったのね?!

 しかし当然だが、元々服など着ていないので、真っ裸になるロプロプ。



「と、とにかく、コレを着て!」

 メイド服をロプロプに渡すトロ。


「はあ・・・これを身に纏うのですか?」


「そうそう! ロンデルの様にね!」


「ふむ・・・なるほど・・・」


「ああもお・・・私が手伝ってやる!」


「おお、すまぬな・・・」

 ゴソゴソ・・・パタパタ・・・


「・・・・・・」




 そして、ウィーツ・ビューティーのロプロプがメイド服を着ると・・・



「ひょおっほぉ~~~! 超絶に別嬪じゃないか!」


「ご、ご主人様ぁ~~~?!」

 焦るロンデル。


「そうでしょうか? ありがとうございます」

 あまり感動が無いロプロプ。


「オリエンタル・ビューティーに、ウィーツ・ビューティー!? なんなんだ? 2人共、反則的な美少女じゃないか!!」


「にゃはぁ! ありがとうございます! ご主人様っ!」


「ふむ ここは、喜ぶところなのか?」


「そうだぞロンデル! さあ、ご主人様? 私は何時だって、ご主人様の寵愛を受ける準備は出来ております! さあ!ご主人様! 私めに寵愛の証を!!」



 ロプロプは、そう言ってスカートを捲り上げて、尻を突き出す!



「うわっ! ば、バカ!! なんて事するんだ! って、パンツ穿いてねぇーじゃんか!! パンツはどうした! パンツは?!」


「は? ぱんつ・・・とは?」


「ぱ、バンツとは、腰に穿くものだよ! 何処へやったんだ!?」


「あんなモノは、ご主人様からの寵愛を受けるのに邪魔になります!」


「んなっ?! あ、あ、あん、あんなモノ!?」


「はぁい! あんなモノは、捨ててしまいました!」


「バカぁ━━━!!」


「ひっ! も、申し訳ありません!」


「・・・???」


「だいたいお前、『寵愛』って言葉、何処で覚えたんだ?!」


「は、はい! あの屋敷の女に教わったのですが・・・」


「!!・・・アロマの嬢ちゃんかよ・・・余計な事を教えやがって!」


「あの、ご主人様? ロンデル殿の言う、チョーアイとは?」


「ちょっ、寵愛とはだなぁ・・・と、特別に愛し可愛がるって意味だよ」


「なるほど! ならば、私も!」

 ガバッ!

 ロンデルと同じように、スカートを捲り上げて、尻を突き出すロプロプ。


「うわわっ!! ロプロプお前もパンツ穿いてねぇじゃんか?!」


「あ、はい! ロンデル殿が、寵愛を受けるのに邪魔になるから必要ないと捨ててしまったのですが・・・」


「バカたれ━━━っ!!」


「にゃっ!「くわっ!」


「俺はお前達を、そんな目で見たりはしない!! た、確かに、目の保養にはなるが・・・」


「「そんなぁ~~~ご主人様ぁ~~~」」


「なんで、世界の終わりみたいな悲しそうな顔をするっ?!」


「しかし、ご主人様! 我らワイルド・フォレスト・キャットの雌は、強き雄と(つがい)になる事が最大の目的であって・・・」


「つがいっ?! ちょ、ちょっと待て! ロプロプ、お前もそうなのか?」


「え? はあ、まあ、そうですね?」


「はあ━━━・・・・・・こりゃ、人と魔獣との性に対する価値観の違いだな」



 その後、ロンデルとロプロプに、こんこんと説明をしたが、最後まで納得はしてくれなかった。

 魔獣にとって、強き雄に従うという事は、番となって、強き雄の遺伝子、つまり強い子孫を残すのが使命とも言えるのだとか。


 なるほと、言いたい事は解る。


 だがトロは、彼女達にそんな気持ちで接した事も無いし、これからも彼女達とそんな事になるはずが無い。たぶん。


 だったら、答えはひとつ!



「変身!!」

 ポン!


「んなっ?!「あ!何を?!」


「これなら、だうだ?」


「「ああああ~~~・・・」」

 この上なく、遺憾な表情のロンデルとロプロプ。


「この姿なら、お前達も俺を番の相手だなんて目で見る事もないだろう?」


「「はぁ・・・」」



 トロは、また女に変身した!

 これなら、ロンデルとロプロプにとって、番の相手として見られる事も無いはずだ。

 そう思っていた・・・



「また、そのお姿なのですか?」


「また、とはなんだよ! また、とは?」


「いえ、人間って、色とりどり様々な色形の者が居るじゃないですか?」


「なに、その言い方・・・まあ、確かにな! でも、『異性として』一度この姿に変身してからと言うもの、なぜか女に変身すると、どうやっても、こうなっちゃうんだよな~ 金髪碧眼美少女ボン!キュ!ボン!(自称)」


「ふむ・・・なるほど」



 そうなのだ。

 どうやら俺の変身魔法には、制約があるらしい。

 異性に変身すると初めて「女に変身」した時から、なぜかこの「金髪碧眼美少女(自称)」にしか変身できなかったのだ。

 勿論、髪や肌の色を変えたいのなら、その効果のある豆を食べりゃ良い訳だが。


   つまり、女に変身だと、「金髪碧眼美少女」へ。

 ワイルド・フォレスト・キャットなら、ロンデルにそっくりに。

 ゴブリンなら、初めて見たゴブリンの姿に。

 ドラゴンなら、初めて変身したドラゴンの姿に。

 あと、アニメキャラの、「ドザえもん」があったが、他のキャラはまだ試してないな。

 後は、若返る前の姿だった。

 ってな具合だな。


 そのあとの諸々は、オプションだな。

 他に条件を付けての変身は難しい様なので、オプション的な要素の追加は、その都度それらの追加効果の豆を食べるって事で完結だな!



「よしっ! これならお前達も、俺に対して妙な気を起こす事もないだろう?」


「ご主人様ぁ~~~(泣)」


「泣くなロンデル・・・」


「せっかく人型(ひとがた)変化(へんげ)したのに・・・」


「拗ねるなロプロプ・・・」


「ま、まあ、とにかくだなぁ! お前達は、俺好みのスーパー・ビューティーに変化(へんげ)できたんだから、良しとしようじゃないか?」


「「ぶぅー!ぶぅー!」」


「ぶーぶー言うな」



 こうして俺達は、お互いにモヤモヤする事もなく、旅を続ける事ができそうだ。



「解りました! ご主人様がお望みなら、雌のご主人様でも、誠心誠意をもってお相手いたしましょう!」


「んなっ! んなあにぃ━━━!?」


「ああっ! 私もお忘れなく!!」


「ちょっ、ちょっと待て! それは、『百合』なのか? そーなのかぁ?!」


「「ゆり?」」



 こうして俺達は、お互いにモヤモヤする事が新たに増え、旅を続ける事ができるのか不安になった。



「ああ、それと・・・」


「「はい?」」



 トロは、ロプロプ用の首輪と、ロンデルの新しい首輪を2人に渡した。

 新しい首輪には、次の通りに付与した。


 従魔の首輪UUUU(身体能力向上Lv4)、(HP自動回復(1/3秒))、(攻撃速度+150%)、(移動速度+150%)



「にやう! 身体が軽くなった気がします!」


「これは、素晴らしい!!」


「そうか? それは良かった!」



 うん!

 盗賊程度なら、まったく問題にならないくらいに強い!

 ロンデルとロプロプは、更に強くなったはずだ!

 これで、少々強い魔物に出くわしても、なんとかなるだろう。


 ・・・・・・と、思いきや(汗)



「ひゃっはー! 見ろよ! とびっきりの美味そうなメスが居るぜぇ?!」


「「「・・・・・・」」」


「丁度、3人居るじゃねぇか!」


「俺は、黒目黒髪のメスをいただくぜ!」


「じゃあ俺は、赤髪のメスだな!」


「あ! じゃあ俺は金髪か! いいねぇ!」


「「「・・・・・・・・・・・・」」」




 来たよ・・・異世界名物の盗賊さん方が。

 まったく、こんな状況はまさに、テンプレ、鉄板、お約束だな?

 こういう時は、従魔にお任せよ!



「お前達、やっておしまい!」


「はっ!「はっ!!」


「おっと! 殺すなよ?」


「は? それは・・・」


「難しい命令ですね?」


「わかった?」


「はっ!「仰せのままに!」



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・



 ちぃ~~~~~~ん・・・


 盗賊達は、ロンデルとロプロプに、ボッコボコのボロボロのギッタンギッタンにされた・・・




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 トロ

 性別 男

 年齢 54

 種族 人族

 職業 種生成術師

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 8

 HP 188

 MP 103

 STR 20

 ATK 22

 DEF 16

 DEX 11

 INT 57

 MAT 57

 SPD 12

 LUK 12

 EXP 597

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

【ヒールLv3】【種生成Lv4】【ファイヤー・ボールLv4】【ウォーター・ボールLv3】【エアー・カッターLv3】【アース・ニードルLv3】【アース・ウォールLv3】【テレポーテーションLv2】【全ステータス強化魔法Lv2】×5【全ステータス弱化魔法Lv2】【光魔法Lv4(ライト)(ライト・セイバー)】【状態異常回復魔法Lv3】【浄化魔法Lv5】【付与魔法Lv4】【変身Lv5】【誘導ファイヤー・ボールLv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【ステータス】【鑑定Lv3】【異空間収納∞】【剣術Lv3】【熱耐性Lv5】【冷耐性Lv4】【物理耐性Lv4】【魔法耐性Lv4】【テイムLv3】【索敵Lv3】【恐怖耐性Lv3】【麻痺耐性Lv2】【呪い耐性Lv2】【魅了耐性Lv3】【混乱耐性Lv2】【隷属耐性Lv2】【石化耐性Lv2】【即死耐性Lv2】【幻覚耐性Lv2】【洗脳耐性Lv2】【毒耐性Lv2】【獲物自動解体Lv4】


 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【召喚巻き込まれ異世界人】【賢者】【ロンデルの主人】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 資格

【普通自動車】【原動機付自転車】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 従魔

 ●ロンデル 

【ワイルド・フォレスト・キャット】

 ●ロプロプ

【ファイヤー・ナパーム・ワイバーン】

 ■===========■




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ロンデル

 性別 雌

 年齢 18

 種族 獣族 (ワイルド・フォレスト・キャット)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 27

 HP 852

 MP 46

 STR 39

 ATK 61(+50%)

 DEF 52(+50%)

 DEX 45(+50%)

 INT 29

 MAT 28

 SPD 52(+50%)

 LUK 31

 EXP 9797

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

【全ステータス強化魔法Lv3】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【威嚇Lv3】【ひっかきLv8】【噛み付きLv6】【体当たりLv4】【猫パンチLv3】【猫キックLv3】【変化(へんげ)Lv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【賢者トロの従魔】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■




 ■===========■

 ・⋯━☞STATUS☜━⋯・

 ■===========■

 名前 ロプロプ

 性別 雌

 年齢 38

 種族 獣族 (ファイヤー・ナパーム・ワイバーン)

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 LV 29

 HP 1002(+50%)

 MP 46(+50%)

 STR 36(+50%)

 ATK 33(+50%)

 DEF 23(+50%)

 INT 19(+50%)

 MAT 21(+50%)

 SPD 46(+50%)

 EXP 11889

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得魔法

【ファイヤー・ナパームLv3】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 習得スキル

【威圧Lv3】【ひっかきLv8】【鷲掴みLv4】【羽ばたきLv3】【噛みちぎりLv3】【変化(へんげ)Lv4】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 称号

【賢者トロの従魔】

 ・⋯━━☆★☆━━⋯・

 ■===========■




「一丁あがり!」


「ふんっ! 他愛も無い・・・」


「セバスという人間の雄に比べたら、大した事ないな」


「ああ~~~スバセさんね! 確かにあの人は、只者ではなかったよなあ?」(セバスです)



 十二分に、トロ、ロンデル、ロプロプも、只者ではなかった。



「流石だな! 2人共!」


「「ありがとうございます!!」」


「この調子なら、俺達にはもう怖いもの無しだな!」


「はい! そうですね! ですからご主人様~♡」


「ん?!・・・な、なんだのその顔は? ほらほら! ヨダレ出てるよ!」


「ご主人様~♡ 寵愛を~~~♡」


「だから、しないって言っただろ!! って、こえぇ~よ!」



 ジリジリと迫ってくるロンデルとロプロプ。

 ガタガタ震えながら後退るトロ。

 そして石につまずき、後ろにひっくり返る・・・



 ドテッ!

「いたっ! ひゃあ!!」


「うっふっふっふっ「ひっひっひっひっ」


「嫌だぁ~~~来ないでぇ~~~!!」


 ポンポン!


「げっ?!」



 なんと!

 ロンデルとロプロプは、人間の男に変身したのだ!


 ヤバい! ()られる?!


 ロンデルは、黒目黒髪の筋肉で引き締まったボーリングのピン体型のスポメンに!

 ロプロプは、赤髪茶目の水泳選手の様な逆三角形体型のスポメンに!

 2人共、超イケメンだっ!

 そして、2人の下半身には、恐ろしいほどの巨大な大蛇が!!


 こんなデカイの見た事ないぞ!

 人間のモノじゃねえ!!

 って、コイツら、人間じゃなかった!!

 こんなの入れられたら壊れちまう!!



「ぎゃあぁあぁあぁ~~~!! 嫌だぁ~~~!! イケメンでも男なんて嫌だぁあぁあぁあぁ~~~!!」


「ご主人様あー!!「いただきまぁーす!」


「ぎゃあぁあぁあぁあぁ~~~!!」



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・



 そして、暫くして・・・

 椿がポトッ!と落ちた・・・

 着ぐるみ剥がされ真っ裸にされたトロが、しくしくと泣いていた・・・



 ・⋯━☞トロ・処女損失☜━⋯・



「しくしくしくしく~~~・・・」


「よろしかったですな!」


「そうだな!」


「ふぇえぇえぇえぇ~~~ん! 赤ちゃん、できたらどうしよぉ~~~!」


「ご主人様! 魔獣と人間とでは、子供は成しえません!」


「だな!」


「そうなのか! ・・・良かったぁ~~~って、ちがあ━━━う!! なんで喜んでんだよ俺~~~!! ぴぃえぇえぇえぇえぇ~~~ん!!」


「ご主人様、なぜ泣きなさる?」


「ご主人様! どうされましたか?」


「なぜ泣く? どうされました? ふざけるなあ!! どうもこうも無い!! 従魔なのに主人を襲うなんて、なんて奴らだ!! 恥を知れ! このケダモノ━━━ッ!」


「「ケダモノですがなにか?」」


「?! もぉ~嫌だコイツら~~~!!」


「次は、雄のご主人様と交尾したいものだな!」


「?!」


「だな! 楽しみたいものですな!」


「ばっきゃろう!! 悪徳高利貸しのボスと子分みたいな会話はやめろ!!」


「では今度こそ、ご主人様から、寵愛を頂けるのですか?」


「んなっ?!」


「ですな! 今度こそ、ご主人様の子種を頂かなければ!!」


「ひぃいぃっ!! もう、お嫁にいけない・・・ちがう! お婿にいけない・・・」



 ふてぶてしく、横たわるロンデルとロプロプ。

 満足そうな顔しやがって!!

 魔獣には、人の倫理なんて意味ないのね。

 この日からトロは、男でも女の子でも、身近に居る奴らから身の危険を感じるようになるのだった。



「それより、あのスティンとかいう雄!」


「?!」


「ああ、そうだな! アヤツは酷い奴だ! ご主人様を妻として娶るとか言っておったぞ? 不埒な奴め!!」


「ちょっ・・・おい・・・どの口が言う?」


「まったくだ! ご主人様は、私のご主人様だ!」


「まてまて! 私のとは何だ? 私のご主人様でもあるのだぞ?」


「これこれ・・・」


「ふん! では、ここで勝負といこうではないか?」


「はん! 言われるまでもない!」


「おっ! ちょっ、お前ら・・・(焦)」


「おぬしと我、どちらがご主人様の寵愛を受けるか? ハッキリさせようとも!」


「望むところだ!!」


「まてまてまてまてぇ━━━い!!」


「はっ!「はい!」


「寵愛とか言うな! 俺は、お前達にそんな事などしないと言っただろ!!」


「がぁ━━━ん!!」


「そんなぁ~~~ご主人様ぁ!!」


「なんで、死にそうな顔をする?! 俺の方が死にそうだわ!! お前達を相手にしていたら身体がもたんわ!!」



 どうやら、ロンデルとロプロプには、今後も根気よく言い聞かせる必要かあるようだ。



「俺は、お前達の番にはならない!」


「「がぁあぁあぁあぁ~~~ん!!」」


「がーんって、アータ・・・(汗)」




ロンデルとロプロプは、既にエッセン男爵家の執事のセバスを超えたかも知れない?

獣魔の姿なら、もっと強いけどね~

それよりも、2匹?2人?の従魔を見る目が変わったトロだった・・・


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