同盟の提案
そして圭一の話しが終わると、シルフィーヌは言うのであった。地球陣営は重要な拠点の一つなので、他の陣営に加わることのないように説得するのである。
「あの、それは地政学のようなものなのですか?」
圭一が聞くと、要塞のごとく、拠点の一部だと話すのである。別に嘘とか、偽りがあった訳ではない。
「別空間の世界にいる人物だけあって、特別な事情を抱えているようね。あーあ、私の知らない世界があるなんて信じられない」
多元の世界において、地球の陣営が重要だという説はいささか眉唾ものであったが、圭一がそう思うのは無理もない。キャルでさえ、その気があって、この地に来た訳ではないから、別の次元にいるシルフィーヌがそう思うのは違和感があるのであった。
「別次元の話しだと、この空間は重要なのです。最も、ここにいる星の人たちはまだ気づいていないのかもしれませんが」
この世界線の話しだと、ある日大きなUFOが来て、地球を侵略してからでは既に遅いと説明をするシルフィーヌ女王は、それを防ぐための防衛協定を結ばないかと提案するのであるが、それをキャル達が簡単に飲むかは、微妙な雰囲気なのであった。
「あの一つ聞いていいかしら。シルフィーヌさんにとって、一番の敵はどの辺のやつなのでしょうか。それを教えて頂けるのなら、考えないでもないのですが」
すると、シルフィーヌは勿論別次元にいる、三銃士だと説明するのであった。三銃士というか、3姉妹の事らしいが、それが一番先に処理するべき相手だと話すのである。それ以外にも相手はいるそうであるが、最初にやる相手は三銃士らしい。
「何か大きな問題がありそう。さすが異次元の世界というか、超銀河の話しとは違い、違う次元の世界が繋がっている世界ね」
キャルでさえも理解するのが難しい異次元の世界であるが、別の世界へと繋がっているらしい宇宙は、非常に複雑なものかもしれない。
「あの、それでは、女王は案内人になってくださるのですか?」
「それが、私を裏切って、別の勢力に加わらない約束です。他に行くのならば、それ以上の情報提供はしないかもしれないので、納得をお願いします」
三銃士がどのような存在かわからないが、それ以上の存在にも見えるシルフィーヌを前に、同盟を組むのはどうかと提案するのであった。片務的でない契約ではあるが、完全なる連合だと、お互いがやられると危険だと思ったキャルは、そのように言うのである。
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