表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

シルフィーヌの思い

早速、シルフィーヌの所に、地球の話しの知らせが届くと、シルフィーヌは、キャル達と、連絡を取りたいと要望するのであった。


「回線が来ました。シルフィーヌより、面会の要望です」


画面を見ると、無表情で凛とした格好の女王シルフィーヌがいた。彼女は、友好関係を維持してくれる地球に対して感謝をするのであるが、例えマルチバースの宇宙でも、宇宙の女王シルフィーヌに反発する勢力がいるので、自分達とこれから関係を維持したいと、直接シルフィーヌが説明するのである。


 敵の敵は味方という訳ではないが、シルフィーヌに敵対する勢力と緊密な関係はしないと約束するキャルである。


「皆、そういう事だそうだが、それで異論は勿論ないよね? そんな事するはずがないと思うけれど」


 キャルやらハンビーが別に野心家で、領地を広げたいという意欲があった訳でもないが、宇宙の女王シルフィーヌを信用していたので、それらの離反をする事はしないと約束するのであった。


シルフィーヌに敵対する勢力がどのような存在かは、まだキャルの想像の域の外にあったが、それを知ろうとするときには、シルフィーヌも手を加えていたであろう。


「とりあえず安心しました。それでこそ、友好関係を維持できる仲間です。私達には仲間が必要なのです。誰が上で誰が下とか、そういうのは、この場では控えましょう」


キャルの言いたい事が見抜かれていたので、びっくりしたキャルであった。ハンビーはこれからは、対等な関係なのですかと聞くと、シルフィーヌは勿論ですと回答するのである。


「これは驚いた。どうしたって、宇宙の女王の方が立場が上なのに、そんな事を言うなんて、さすが宇宙の慈悲はマルチバースといった所か」


 ハンビーがそのように言うと、シルフィーヌは敵対する勢力の説明をすると、それらは派閥を争っているような感じで、決して必ずしも憎しみ合っている訳ではないと言うのである。


「それでは画像を見ましょうか?」


 シルフィーヌはそう言うと、勢力図を見せて、マルチバース上の派閥争いみたいな立ち位置みたいなのを説明する。それは、善と悪が秘かに戦っているのではなく、勢力争いみたいな感じであった。


 キャルもわざわざこんな説明をするぐらいだから、当然の如く、自分達にも何か要求するのだろうと思っていたら、その予想は当たるのであった。



読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ