宇宙の女王
その頃、宇宙の果てというか、宇宙の終わりのような場所で、宇宙の女王と称される人物が即位される事となった。
宇宙を統治するには相応しいといった感じか、表情の見た目からして、相当の実力の持ち主には違いないのであった。
瞬く間にその女王の噂は広まり、その話しは、キャルの耳にも入るのである。
「超銀河団も超える、マルチバース文明の先を行く宇宙の女王だと。そんな事があってはならぬ。宇宙最強の座は自分じゃないと気が済まないのに」
キャルはそのように言うと、マルチバース文明を超える何かをつかみ取ろうとした。キャルにとっては真剣であったが、宇宙の女王にとっては、どのように映るかは不明である。
キャルは自分も女王が出てくるまでは、宇宙の端くれの存在だったはずだったのにと、非常に悲しんでいる感じであった。この次のマルチバースでも、存在感を発揮出来るのかなと思っているらしいが、そんな事ないはずだと、地球の皆は思っているようである。
「どうします、即位礼に参加しますか?」
地球の皆がそのように言うと、キャルは勿論だと言って、宇宙の女王の即位礼に向かうのであった。
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