表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍使い  作者: 瀬戸 玉華
39/62

第39話 魂魄の生還

「わかった。それでは準備を。花音」

「かしこまりました」

花音は侍従に頼んで牀を運ばせた。そして自身は香炉を用意した。

「瑤迦様、こちらへ」

「それは?」

「眠り香です」

瑤迦はありがとう、と言って牀に横たわった。天帝はその牀の脇に立ち、瑤迦に言った。

「魂魄を抜いて元の身体に戻す。そなたは何もする必要はない。眠っている間に終わるからな。楽にしておれよ」

「はい。あの……この身体は……」

「おそらく魂魄を抜いたら消滅する」

瑤迦はそうですか、と言って目を閉じた。天帝は、始めるぞと言って瑤迦の額に手を置いた。全員が見守る中、天帝は手のひらに気を集中させ魂魄を引き抜いた。手のひらでふわふわ浮かぶ魂魄は、前回の時と同じく、大きくはないが、濃い紫色の強い光を放っていた。

「わ、キレーだね。あれが瑤の魂魄……」

「ああ、綺麗だな」

前回の時見ていなかった雷迦と迅迦は思わず言葉を漏らした。全員の視線が瑤迦の魂魄に集まる中、天帝が魂魄の抜けた身体に目を移すと、すでに崩れ始めていた。そして全員が天帝の視線の先に辿り着いた頃には、衣だけを残し霧散していた。天帝はそれを見届けてから、魂魄を元の身体に戻すべく、天道に押し込んだ時の様に瑤迦の額に魂魄を気で押し込んだ。魂魄が全て身体に戻った瞬間、身体を覆っていた白い光は消え、ドサっと天帝の腕に落ちてきた。

やっと元の身体に戻りました!でもこれから…


皆様のご評価、ご感想などぜひお聞かせください!

よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ