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第29話 それぞれの仕事
「私が魂魄と身体を切り離す。身体の方は、鈴。仙術で肉体の時を止めることはできるな?」
「はい。身体の時を止め、封印し、身体の修復と浄化をさせましょう。どのくらい掛かるか分かりませんが…」
「頼む。魂魄の方は、私が天門から天道にのせて、輪廻の輪に組み込む。炎迦、流迦、そなたたちは私と一緒にこい」
「分かった」「かしこまりました」
「迅は雷迦とまだ治まっていない我龍山を頼む」
「承知」「うん」そう言って二人はかけて行った。
「では、やるぞ。鈴」はい、と言って鈴は瑤迦の心臓のあたりに手を置いた。天帝はチラッと炎迦と流迦を見て、最後の確認をした。
「魂魄を切り離したら、一旦お前たち二人に預ける。消滅しないよう気を与え続けろ。そのまま天門まで行くぞ」
二人はその言葉にごくりと息をのんだ。魂魄に気を与えるなど、したことがない。しかし、状況がそんなことを言わせてはくれなかった。
二人は居住いを正してはい、と返事をした。
瑤迦の転生秘話。
ちょっと怖いけど、さすが天帝と皇后ですね!
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