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第28話 御心のままに
緊迫シーンはもう少し続きます。
静かになったところで、鈴はふぅと息を吐き天帝に向き直った。
「瑤迦を転生させるのですか?」「そうだ」
二人の会話に特魔たちは全員驚きを隠せなかった。
「転生って…できんのか?魂魄と身体切り離したら消滅するんじゃないのか?」炎迦が疑いの目で天帝を見て尋ねた。天人は魂魄か肉体か、どちらかが失われたら消滅する。特に肉体は、魂魄が抜けた瞬間、ただの器になる。生気のない器は生命体ではない。…維持できず、霧散する。特魔たちはそうやって消滅した天人たちをたくさん見てきた。それは、天帝や鈴ももちろん同様だが。絶対に助かるのでなければ、そんなことはさせられない。一か八かは瑤迦を消滅させてしまう。
流迦も静かに尋ねた。「天帝…瑤が消滅することは本当にないんですか?」
「ない。大丈夫だ。詳しい説明は後だ。今は時が惜しい。言う通りにしてくれるな?」
自らが仕える主の力強く、迷いのない言葉に、今度こそ、全員心から御意と答えたのだった。
そろそろ瑤迦の転生の謎が明らかになりそうです!