ゴリラは意外と優しい
次の日、今日も遅刻することなくやって来ました、学校へ!。
授業も二時間目が終わり、今は休み時間です。
私は先生に頼まれて、授業で使う物を運ぶことになりました。
まあ、私が頼もしいって事でしょうね!。
ただ少し重くて、時々ふらついてしまいます。
すると、横から誰かが支えてくれました。
「芽猫さん大丈夫?、持つの代わろうか?。」
そんな事を言ったのは、ゴリラでした。
あっ違います。ゴリラみたいな容姿をしているけど、ちゃんとした人間の男の子でした。
同じクラスの確か、
「郷田 麻織さん、でしたわね。でも大丈夫、もう教室も近いから平気ですわよ。」
「そう?、じゃあ気お付けてね!。芽猫さん、華奢だから。」
そう言うと離れて行きました。
それにしても、華奢と言われるなんて、あの人意外とできるわね。
前は違うクラスだし、今のクラスでもあまり話さないからなんとなく偏見を持っていたけど、かなり優しい方なんですね。
少し、自分のものの見方を変えてみましょうか。
最近、あだ名の方を先に言う癖が治ってきた気がしますね。
良い感じです。
あら、あそこに居るアホ面は、
「あらら〜、そこにいるのはアホウドリじゃないの。先週のテストはどうだったのかしら。確か下から一つ二つ三つ…」
「なんだよ。嫌味を言いに来たのか?。」
「あら、アホウドリのくせに察しが良いのね。そう、それだけよ。」
この時のアホウドリのの顔は、とても間抜けでもう一回見たいと、思える程でした。
えっ、癖が治って来たんじゃないかって?。
負け犬とアホウドリは別なのよ。