憧れの白鳥の先輩
どうやら、私は人の名前を覚えるのが苦手らしい。
苦手というか、名前より自分が勝手につけたあだ名が先に出ちゃう癖があって、本名がうまく出てこなくなるみたい。
そんな事を考えていると、最後の授業の鐘が鳴りました。
後は放課後、今日は特に用事もないためさっさっと帰ります。
小走りで学校の玄関を出ると、瞳に白いロングの髪が綺麗な女性が映りました。
あの人は私の一つ上の先輩のはずです。
丁度、誰かと話していたようですが、直ぐに離れて行きました。
タイミング良いですし、挨拶くらいはしていきましょうか。
えっと、名前は確か白鳥…じゃなくて、白鳥 兎姫なはず。
アホウドリじゃあるまいし、流石に先輩の名前は間違いません。
「白鳥先輩…ですよね。こんにちは。」
「あら、こんにちは。美魔さんですわよね、貴方も帰る途中?。」
「はい!。そういえば先程、友達と何か喋っておられたようですけど、何を話していたんですか?。」
と、聞くと。少し思い出したように彼女は、
「ああ、今期のテストの結果について話してたの。そういえば貴方は今回も一位でしたよね、おめでとうございます!。」
と、言いました。
「ありがとうございます!。ではそろそろ日も落ちてきたのでお先に失礼します。さようなら!。」
「はい、さようなら。」
別れた私の心の内は、憧れの先輩に会えた事で気分はうなぎ登りに上がっていました。
しかし、とても容姿端麗というべき姿をしていました。
そういう噂はあまり聞きませんが、多分モテるんでしょうね!。
「ただいま~。」
「おかえりなさい。」
家に帰ると、お母さんがが返事を返してくれました。
しばらく部屋で宿題を済ませると、夕飯が出来たようです。
いつものように夕食を済ませ、体を洗った後はベットに向かいます。
今日は色々ありました。明日もどうか幸せに過ごせますように。
そんな事を思いながらも眠りにつきました。