負け犬兼、噛ませ犬なんて可愛そうですわね
西洋風の癖して、名前が漢字なのは少し思っているから許してください。
私の名前は、芽猫 美魔!!
自他共に認める天才少女!。年は十六、十一月生まれで、
チャームポイントはセミロングの黒い髪!。
自分を磨きを昇進するため、今日も学校に通います!。
私が居る学校は、聖アニマル学園という、少し変わった名前をしていますが、一体誰が付けたのでしょうね?。
この学校は所詮お金持ち校で、そこそこの大きさを誇ります。
徒歩で通う人もいますが、私の家からは少し遠いので馬車を使うのは当然ですわ!。
馬車に揺れながら変なテンションでそんな事を考えていると、どうやら学校に着いたみたいです。
少し髪を整えたら小走りで校門をくぐります。
すると、前方に見覚えのある顔が見えました。私は自分の記憶を少し辿った後、元気に挨拶をかけます。
「おはようございます、負け犬さん!。」
彼は、去年の期末で突っかかって来た同級生。名前は何か特徴的だった気がしますけど忘れちゃいましたわ。
どうやらテストの成績で私に負けた事が悔しかったみたいで、色々張り合ってきます。
まあ、全て私の全勝ですけどね!。ハッハッハッ!。
そんな風に考えていると。
突然後ろから挨拶をされた彼は振り返ります。
少し不機嫌そうな顔で、
「おはよう、ただ毎回言うけど僕には真池田 良狗って言うちゃんとした名前があるから、いい加減直してくれない?」
と、返事をしました。
(略せば負け犬じゃん。)
という気持ちを心の中に留めながら。
「ジョークですわ、ジョーク!。いっそのことあだ名にしちゃえばいいんじゃない?。親しみ深くなるかもしれませんよ!。」
「流石にそんなあだ名は嫌だな〜。そういえば、そろそろ時間じゃない?早く教室に行かないと。」
「確かにそうですわね、ではまた後で。」
そう言うと、負け犬さんから離れます。
(彼って、生まれた時から誰かに負ける星に運命にあるようで少し不憫ですわね。)
まあ、私に劣るだけで普通に優秀なんですけどね。
つまり、ある意味彼は私の噛ませ犬?あらやだ可哀想。
この学校は、三学年五クラスで構成されていますわ。
そして私のクラスは2-Aです。扉を開け教室に入ると、もう大体の椅子が埋まっているようです。
「おはようございます!。」
「おはよう!」
挨拶をするとキチンと返事をしてくれました。やっぱり持つべきものは友達ですね!。
えっ!、負け犬?、あれはライバル枠ですわね!。全部勝ってるから違うかもだけど。
用意が終わると、丁度開始の鐘が鳴り響きました。
扉が開き、先生が前に立ちます。
さあ、今日も一日頑張りましょう!。
雌豚は流石に悪口過ぎたので却下しました。