『七夕の日』
「お星さ~ま♪、キ~ラキラ♪。空からみてる~♪」
「美紀ちゃん。上手ね。」
娘を真ん中に手をつなぎ、地元の七夕祭りに来てる親子がいた。
「すごい、大きな竹だなぁ。」
「ほんとね。どこから持ってきたのかしら?」
「笹じゃないの?」
「竹だよ。」
「竹でも、ねがいことかなう?」
「大丈夫だよ。」
「よかった。」
「美紀、お願い事、結ぼうか?」
「うん。」
娘は、自分の手の届く下のほうへ、願い事の短冊を結んだ。
「もっと、いい子になれますように。」
夫婦は視線を合わせた。
「どうしたの?美紀は いい子だよ。」
「うん。」
「いろいろ飾ってるわね。『ユーチューバーになりたい』とか、『スイッチ欲しい』『犬を飼いたい』とか。」
「子供だなぁ」
「上の方は、やっぱり大人が多いわね。」
「どれどれ、『金が欲しい。』『恋人募集』『就職したい。』『上司、移動しろ!』欲 丸出しだな。」(笑)
「ねぇ、パパ。」
「なんだい。美紀?」
「ミキ、もっとうえに かざりたいたいから、たかいたかいして。」
「まだ、お願い事あるのかい?」
「うん。」
「ほれ。」
娘は、両手いっぱい手を伸ばして、両親の見えない位置に短冊を飾った。
「なに、お願いしたの?美紀ちゃん。」
「ないしょ。」
「じゃぁ、パパにだけでも教えて?」
「ダ~メ。」
星に近い場所に結ばれた短冊には、
『パパとママが、ぶたなくなりますように。』と書かれていた。
読んで頂き誠にありがとうございます。
今日のTwitterトレンド『七夕の日』です。
最初は、家族ほのぼの系で妄想しておりましたが、児童虐待物に変更しました。
児童虐待が無くなることを願います。
#189 (児童相談所虐待対応ダイアル)
それと、助けてを求めるサインは、親指を内側にかくして握りこぶしをつくって、開く(親指隠しグー、パー)の繰り返しです。
覚えておいてください。
それでは、またお会いいたしましょう。
皆様、よい七夕を。(._.)ペッコ




