大空スバル1
これは2019年3月某日に時間を持て余した作者が
vTuberという存在を知ってドはまりした物語である。
※vtuberとはYouTubeにて2Dや3Dアバターを利用して
動画配信を行うバーチャルYouTuberの略である。
「ゲーム実況も似たり寄ったりで
なんか飽きてきたなー」
労働時間というものはあったらあったで
大変なものかもしれないが、
無くなったら無くなったでどこか
物足りなさを感じる。
そんな物足りなさを娯楽に求めて
仕事終わりの楽しみにしていた動画も、
一気に見てしまえばすぐに終わるか飽きてしまう。
「あ゛ーなんかないかー」
YouTubeのおすすめに出てくる動画を
数分見ては次のおすすめ動画へと移してゆく。
そんな中で作者が再生したのはこの動画だった。
【#ミオスバ】
アイドルについて小一時間考える雑談
【ホロライブ】
https://youtu.be/qJRb8zRt0CA
もうすでに動画のタイトルや内容等は
どうでもよくなっていた。
時間さえ潰せれば何でも良かった。
「BGMなんかいいなー」
と、前置きの待機時間の尺の余韻に浸っていると
動画配信の本編が始まる。
「オゥラァイ!」
デフォルメされたvTuber大空スバルのキャラクターが
画面に飛びだしてくる。
「!?」
どうやら特定のコメントに反応して出てくるらしい。
そしてその特徴的なキャラクターに散漫していた意識が
画面に向けて集約される。
アイドルについて小一時間考える雑談
「アイドル・・・?」
そもそもBGMが昭和のお笑い劇場みたいな音楽なのに。
「アイドル・・・???」
画面内で繰り広げられるやり取りとタイトルの
ギャップに面食らいながらなんやかんやで
二時間近い動画を最後まで視聴してしまった。
出てくる固有名詞はほとんどわからない。
でも、耳に残る力強い悲鳴が
私の好奇心を掻き立てて止まない。
しばし休憩を取った私は好奇心に任せて
次の動画をクリックした。
vTuberの存在に心を打たれ興味を持った作者
だがここで知った大空スバルは
富士山の五合目に車で来て
「富士山登ってきたぜ!」
っていきっている並みの浅はかさでしかなかった。
次回 ASMRとドナルド