↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軟弱男の失恋譚  作者: 平 五月
PR
5/8

クールダウン

「寒っ・・・っていうか、何してんの?」

 床の上で横になったまま二時間ほど経ったとき、妹が僕の部屋のドアを開けて入ってきた。

「別に・・・何もしてない」

「・・・まぁ、確かになにかしてるわけじゃなさそうだね。とりあえず、寒いんだし暖房くらいつけなよ。あと、そろそろご飯できるってさ」

 母に僕を呼んでくるように頼まれたのだろう。それだけ言うと、妹は扉を閉めた。

 正直、何か食べるような元気はなかったのだが、変に親に心配させるのも悪い気がするので重い体を起こし、リビングへと向かった。


 夕飯を食べ終えて部屋に戻ると、落ち着いてこれから自分がしなくてはならないことを考えられるようになっていた。もちろん、首を吊ったり、どこかの屋上から飛び降りたりするわけではない。彼女に今日のことをしっかりと謝るのだ。そして、彼女の一友人として、彼女の恋を応援するのだ。

 公園で彼女は、僕のことを大事な存在だと言ってくれた。それだけで十分ではないか。これからも彼女の大事な存在であり続けるために、彼女の助けとなることをするべきだ・・・とでも思わないと、やっていけない。

 正直、彼女と恋人の関係になることができないのは僕には辛すぎる。しかし、僕のせいで彼女を苦しめるのはあってはならないことだ。


 明日、必ず千里に謝ろう。


 なんども心の中でそう呟きながら、布団に入った。

 目を瞑ると公園での出来事が頭をよぎり、なかなか眠りにつくことはできなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。