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プロローグ その1

本日12月24日。

クリスマスイブである。


大学2年生の梅屋雅也うめや まさや。つまり俺のことだ。

俺は、典型的な非リア充だと思う。

非リア充の定義は諸説あるらしいけどな。

でも、とりあえずこの言葉で、納得しておいて欲しいんだ。


『彼女いない歴=年齢』


そうそう、来月20歳の誕生日を迎えるんだ。

つまり今日は10代で最後のクリスマスってわけ。

クリスマス。可愛い彼女と一緒に、六本木とかお台場とか、ネズミ~ラ――、夢の国とか。

行ってみたい、少しは思ってたんだ。少しだけ。

まぁ、行動が伴ってないから、この結果は当然なんだけどな……。ハハッ


バイトの帰り道。

今年から一人暮らしを始めた俺にとっても、最寄り駅の街並みは、飽き飽きしてくる。

12月上旬から、徐々に輝き始める商店街のイルミネーションも、流石に毎日通えば飽きてくる。


いつもと違うのは、売り子さんがサンタ衣装を身にまとってクリスマスケーキを販売している様子くらいか。

それなりに新鮮ではあった。

まぁ、ケーキを2人分買う財力も、1人分買う度胸もないのでスルーだ。



商店街を抜け出すと、ただの寒い冬の夜景色。

心沈ませて、到着するアパート。

途中、人の気配が全く感じられなかった。それがなぜだか余計、惨めだった。



(ああ、サンタさんや……)

俺は思わず、控えめな夜空を目にやる。

20歳の階段を駆け上がるまでの、最後の願いってやつですよ。

良かったら、お願いを聞いて下さい。


『現実は非情です。もう、異世界に行きたいです』


別に彼女がいないことは、あまり関係無いんだ。あんまり。

将来は暗いって、わかってるんだ。

周りには、そんな空気を感じさせない奴もいる。

悲しいな。でも俺は、そんな暗い空気が見えてしまうんだ。


「将来だけじゃない。今も暗いのう。お主は」

「えっ」

後を振り返ると、何か光っていた。

「……え、ええ!」

「ホー、ホー。梅屋雅也という子や」

光が消えたと思ったら、サンタクロースの格好をした謎のじいさんがそこにいた。

「ワシはな、129代サンタクロース総師範をしておる。」

そして、129代サンタさんの総師範?と意味不明な発言をしたあと、こう言い放った。

「お主の願い、叶えよう」

と。


その後、俺は今年一番の絶叫をした。

本日はクリスマスイブ。いったい私は何をやっているのか。

小説、しかも初投稿

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