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創造世界《ファンタジー・ワールド》  作者: タナトス
world《1》:厨二病のせいでつい・・・
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life《3》:影が狙う獲物は?

 薄暗い部屋に二人の影がいる。

 一人は高級そうな椅子に座っていて、もう一人は椅子との間にデスクを挟むように立っている。

 手入れが行き届いていないのか、時折、埃が舞っている。

 両者の間に沈黙が流れる中、椅子に座っている方の影が口を開いた。

「葛ノ葉が編入するとの報告、聞いたか?」

 低く、冷たい声だ。

「ああ、聞いている」

 立っている方の影は肯定した。こちらの声も低く、冷たい。

 立ちかげ(立っている方の影)は腕を組んで悩む素振りを見せ、重々しく口を開いた。

「……どうする?」

 その慎重さは事態の深刻さを表している。

「さて、どうするか……」

 座り影(座っている方の影)も悩んでいるようだ。

 数秒の沈黙の後、立ち影が口を開いた。

『悪魔憑き』(あくまつき)に襲わせるか?」

 立ち影が提案する。

「……そうするか」

 数秒悩んだ後、座り影はその意見を採用した。

「だが、『悪魔憑き』はいるのか?」

 次に計画の準備について話を切り出す。

「大丈夫だ。全て任せておけ」

 立ち影はそう言い、部屋を後にする。

 ――体を影に変えて、影の中を移動して。

 部下である影(立ち影)がいなくなったことを確認すると、

「あと少しです」

 座り影はいきなり声を出した。

「あと少しで世界は変わりますッ!」

 神を崇めるかの様に。

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