幼馴染と出会う
少し寒さの残る4月のこと、私立高校の入学式が始まった。退屈でしかない1日になるはずだった…
再び会うことになる幼馴染と振り回されて退屈のない毎日を過ごすことになる。
遠藤圭、賢さは真ん中、陽キャでも無い、陰キャでも無い、全てのスペックが普通なのが僕だ。朝、高校までの道のりを歩いていた。朝特有な静けさ。時々忙しそうなサラリーマンとすれちがい、静けさの中にはざわざわとした雰囲気があった。
とぼとぼ歩いていると僕と同じ制服を着た人が何人かいた。友達と登校しているようで、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。残念ながら僕は中学校では友達少なかったため、ひとりで高校に向かっていた。
高校は目の前だ。この高校は山の近くにあるため、他の建物よりも、一段と大きく見えた。(はぁ……今から入学式か。)僕は重い足取りで入学式へと向かった。
入学式を終えて自分のクラス1年3組に向かっていた。窓側の席の一番後ろの席それがぼくの席。高校生活初日としては、いい席だ。誰とも会話をせずまっすぐ自分の席に向かい、座った。窓から気持ちいい風が吹いくる。
入学初日といい、少し堅い雰囲気があるが、にぎやかだ。特に前の席がにぎやかだ!前には人ごみができていた。なんだ?
そしてゆっくりと立ち上がり前の方を覗き込むようにして見ると前の席には1人の女の子が座っていた。顔は美人で黒髪の肩ぐらいの高さのロング、清潔感のある身なりからは、美しさを感じた。彼女は周りの人と楽しそうに会話をしていた。そしてその会話をのぞいていると女の子と目が合った。数秒、目が合ったところで女の子が勢いよく立ち上がり、
「圭くんだ!」
と僕の方を指差して驚いた顔をしていた。
大きな声を出したので、クラスのみんなが女の子を見ていた。
「なんで僕!?」
「忘れたの?」
女の子は怒った表情していた。
「…」
「私、上田麗奈!小学生のとき一緒に遊んだじゃん!」
その瞬間僕は思い出した。
「あっ!あのときの麗奈!」
彼女は喜んだ表情で、
「久しぶり、また会えて嬉しい。」
とだけ言った。
また幼馴染の上田麗奈と会うことになるとは。




